awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

MGSV:TPP ヴェノムはなぜ悲壮なのか

以前、私はヴェノムの顔の傷について触れました。
ネット上では、案外それについて気にする人はいないような…。現時点で顔の傷に触れてる意見を私は見てません。


ヴェノムの顔の傷。
私は「ゼロと同じなのが気になる」と当ブログで書きました。
あの傷は意図的にゼロに似させたんだろうと思います。

何故か?という点まで私は考えが及びませんでしたが、仮定として「ヴェノムはゼロのファントムでもあった」と考えるとシックリきます。
つまり、ヴェノムは「ビッグボス+ゼロ」に成り代わって報復するためだけに作られたキャラ。

しかもファントムに作り上げられた人物は「メディック」で、それまで人の命を救う務めを果たしてきた男ってことが悲壮感を呼ぶんです。
でも単に、小島さんはヴェノムを「チェ・ゲバラ」と同じ設定にしたのかもしれませんけどね。

TPPでゼロとビッグボスの敵は共通していた


MGSVでの敵はスカルフェイスです。
彼はサイファーの一部ですが、ゼロに対して反旗を覆した。
カセットテープで明らかになってる通り、スカルフェイスはゼロをも襲いました。

GZで描かれたのは、ゼロの手足となっていたビッグボス率いる武力組織の破壊。
そしてスカルフェイスはゼロが目指す国家統一の要素「英語による言語統一」を阻もうとした・・・ってのがTPPの本筋です。

全曲とは言えませんが、ゲーム中に回収した音楽テープの曲。
英語圏以外の国のミュージシャンが英語で歌ってる曲が多いと感じてました。
よく知られてる「ファイナル・カウントダウン」を歌う”ヨーロッパ”はスウェーデンですし、「テイク・オン・ミー」の”a-ha”はノルウェー。
ゼロが目指す世界・・・既に音楽業界ではそういう流れだったことを表してたのかな?とも思えます。

スカルフェイスの目的を察したゼロは阻止と報復を企て、ビッグボスの影武者としてヴェノムを誕生させたってことではないでしょうか。
ですから、ヴェノムはゼロの意志でもある。
顔の傷がゼロと同じなのは、それを表してるのかもしれないと思います。

本物のビッグボスは、言わば「ゼロ」というクジラの腹の中(FOXHOUND)に入ってた。
オセロットはスカルフェイスをビッグボスから逸らすために動いた。ですから、スカルフェイスが終了した後は、ダイヤモンドドッグズ自体がどうなろうと知ったこっちゃない。

カズは気づかぬうち、スカルフェイスの計画を潰すためのミッションを受け続けていた(真相に近づく)
それこそがゼロの目的。
サイファーのそれとは気づかぬまま、代理ボスと一緒に再び手足となってくれればそれでいい。

カズはゼロが裏切ったと思い込んでいたようですが、敵はスカルフェイスです。
海洋プラントもゼロが用意したものでしょう。
無論、カズは知らない。
ファントムと共に「国境なき軍隊」を拡大していくことはゼロも承知だったし、むしろ望んでいたんだと思いますね。

イコンとしての理想形はヴェノムとなった


やがてヴェノムは本物のビッグボスよりもボスらしくなっていく。
アイパッチと顔の傷。ビッグボスとゼロを複合した顔です。
作品としてゼロの求めていた「ビッグボスの理想形」ということを表現していたのかもしれませんね。

だからこそヴェノムは「世界を売った男」の象徴でもあるんだと思います。
思想としてビッグボスとゼロは異なっていても、世界を手中に収め、ひとつにしようとする点では同じです。

しかし、ヴェノムがスカルフェイスを倒す役目を終えた時、完全にビッグボスとゼロを別つ瞬間でもあったのでしょう。
その後、ゼロの代理人「AI」はビッグボスが目指したものを学習し、戦争経済導入に突き進んでいく~という流れですね。

TPPはMGSVで初めて登場したキャラ同士の戦い。
「スカルフェイスvsゼロとビッグボスの複合ファントム:ヴェノム」だった。
その時は、ゼロとビッグボスにとって共通して報復すべき敵がスカルフェイスだったからです。

TPPではスカルフェイスを消すまでのお話。
しかし勝利したはずのヴェノムたちは、後も苦しめられたってのがヒューイを絡めた出来事に繋がっていくわけですけどね。



本物のビッグボスへの脅威が去った後、オセロットにすればMBにいる人間はどうでもよくなるわけです。むしろ邪魔でしょう。
ヴェノムは誰もが理想とするボスとなってしまった。
「ボスは一人でいい」と言ったオセロット。
その後、彼はどう動いたか?を考えるべきかも。

彼はビッグボスのためなら、何でもする男です。










★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★