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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

顔のない男とリトルフィンガー@ゲーム・オブ・スローンズ

ネタバレを含んでいます。第七章未見の方は注意。


第五章、第六章でアリアは黒と白の館で修行を積みました。
しかし、「顔のない男」とか「誰でもない者」とか、「なんとなくわかったような、わからんような~」という状態のまま第七章へ。
当ブログでも、第六章後に「誰でもない者って何だ?」と色々と考えて、四の五のと個人的な見解を書いたりしましたけどね(苦笑)

黒と白の館の修行は嘘をつき嘘を見抜くことだった



黒と白の館では、嘘を真実のように語る「顔のゲーム」を行いました。
アリアはそれができないので、嘘を言うたびにバシバシ叩かれ、「ハウンドが死ねばいいと思った」と言った時も叩かれた。
そしてアリアが「こんな下らないゲームはやめたい」と憤った時、ジャクェン(仮名)は「ゲームは続く」と言いましたね。

それで今改めて考えると、館でジャクェンが話している内容は、必ずしも真実とは限らないんじゃないか?と思えてきました。
つまり、私たち視聴者もジャクェンの言葉を「そういうことなのか」と頭から信じ、混乱しちゃったのではないか?と。
もしも彼の言葉の中に嘘が混じってたら?

黒と白=嘘と真実

アリアは最終的に嘘をつき嘘を見抜いた



館の少女との件の後、アリアはジャクェンにニードルを突きつけ「殺しを命じたのか?」と尋ね、ジャクェンは「そうだ」と答えました。
そのアリアの質問は「顔のゲーム」だったのでしょう。
アリアはジャクェンが「いや、命じていない」と答えたら刺していたかもしれません。それは嘘だからです。

次いで彼は「誰でもない者になったな」と言いましたが、それが嘘だった。
だからアリアは真実である「娘はウィンターフェル出身のアリア・スタークだ」と言い、アリアはゲームに勝った。

そもそも「誰でもない者」になるには「顔のない男」になる必要があり、「顔のない男」は真偽を巧に使いこなし、相手の真偽も見抜く力を持たなければならない。
アリアに最も必要な能力はそれだったということでしょう。

館の少女はアリアからおびき寄せられていることに気づかず、あのような姿に。
黒と白の館での展開は嘘も混じっていたため、それで私たち視聴者の多くは混乱したのだと思います。

嘘が巧みなリトルフィンガー

第四章でメイスター・エイモンは、野人に潜り込んだジョンの話を信じました。それでアリザー・ソーンは「本当のことを言っているかがわかるのか?」とエイモンに問い、彼は「ええ、王都で育ちましたから」と答えました。
リトルフィンガーもサンサに、「ここは嘘つきばかりだ」という風に話していましたし、エダードに対しても「疑うことは大事だ」とも言いました。

権力がはびこる場所では、嘘をつくことが重要な要素。
賢くなければ嘘を真実のように語れないとも言いますし。
また、相手が話していることは真実なのか偽りなのかも見抜く力も備わっていないと、王都では生き延びることが厳しいとも言えます。

そんなリトルフィンガーとアリアが顔を合わせた。
ある種、二人は同じような能力の持ち主です(リトルフィンガーは顔のない男だという理論もありますけど)
表向きは静かにしていますが、物凄い駆け引きなんだろうなと思いますね。

ブライエニーと剣術の稽古をしていたアリアをジッと見ていたリトルフィンガー。
彼とアリアが視線を合わせた瞬間、二人のバトルが開始されたんだと思います。

アリアの台詞には嘘が混じっている

アリアは手紙の件でサンサを責めましたが、そこで嘘が混じっていました。
アリアが父エダードの処刑時の話をした際、「姉さん(サンサ)は父を助けようともしなかった」と言いました。
しかし、ジョフリーが「頭を持て!」と命令した直後、サンサが取り乱している姿をアリアは見ていました。


その時の状況をアリアはナイツウォッチのヨーレンに話してましたから、勘違いしていたということはありません。

それに、父エダードが捕らえられた直後、マーリン・トラントがアリアを捕らえに来ました。であれば、当然サンサも同じ状況だったとわかります。
ロブ宛の手紙は、そんな状況下で書いたであろうと想像できるはずです。
サンサに色々と追い込むような質問をし、それでサンサの真偽を読んでいたということもあるでしょう。

リトルフィンガーはアリアが陰から監視していることを知っていて、手紙はサンサが隠せと依頼してきたように見せかけた。
アリアは既に「顔のゲーム」をやっていて、リトルフィンガーの嘘に騙されているフリをして、サンサを問い詰めた。
それはリトルフィンガーを欺くため。
「敵を欺くには味方から」ですね。

サンサはそれを知りませんから混乱しています。
アリアの意図がわからないからです。
「アリアが危険」という風に思わせるよう、アリアは振舞ってるんじゃないかな?

そんな中、ヴァリリア鋼の短剣をサンサに手渡したことで、サンサに危害を加える気はないことを示したと思います。
サンサがアリアを危険視して対処していくことは、結果的にリトルフィンガーを追い詰めることに繋がっていくと私は見ています。


予告編で流れたサンサの台詞「孤独な狼は死ぬが、群れの狼は生き残る」は、今のところ語られていませんので、最終話でサンサがそれを言うでしょう。
どういう状況でその台詞を言うのか、注目したいと思います。








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