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ゲーム・オブ・スローンズ 第四章を振り返る3

先日は、ラニスターお家騒動とナイツ・ウォッチと野人の”黒の城の死闘”を「ゲーム・オブ・スローンズ 第四章を振り返る2」で取り上げました。
今回はスターク家の子供たち。

今回も以下はネタバレ含んでます。

このドラマは数々の視点がありますが、エダード・スタークが処刑された以降、遺されたスターク家の子供たちの行方も要です。

第一章、七王国の王ロバート・バラシオンが家族を伴ってウィンターフェルへやって来た時の出迎えのシーンは、皆が揃って映ってる唯一のシーンかな?


エダード処刑後、皆バラバラになってしまい、長男のロブも亡くなったことで全員が揃うことは永遠になくなってしまいます。


まずは、長女のサンサ。


王都から逃れたサンサは、ピーター・ベイリッシュ(リトル・フィンガー)と共に、彼が婚約しているライサ・アリンのいる高巣城へ向かう。
サンサにとっては母方の叔母であるが、どこにスパイが潜んでるかわからないため、リトル・フィンガーの姪ということに。

リトル・フィンガーは長年キャトリンを愛し続けていたのですが、タイウィン・ラニスターの後押しもあり、高巣城の城主の座を狙うためにライサと政略結婚することに。
ライサはそれを知らない。
彼女はずっとリトル・フィンガーを愛し続けていたため、早く結婚したくて仕方なかった。
あまりにも長く待ち続けたせいか、被害妄想と嫉妬が強くなり、若くて綺麗なサンサを気に入らない。

サンサは高巣城で安堵できると思いきや、リトル・フィンガーにキスされてるところをライサに目撃され、激高したライサに呼び出され月の扉から突き落とされそうになる。
リトル・フィンガーはその場にやってきて、ライサをなだめる。
ようやくサンサから手を離したライサに告げる。「私が今まで愛した女性はただ一人。お前の姉だ」と言いながら、驚愕するライサを月の扉から突き落とす。

再婚したばかりのライサが死に、その場に居たリトル・フィンガーの事情聴取が始まりますが、貴族ではない彼は当然疑われる。
そもそも息子を誰よりも大事にしていたライサが、息子を遺して自殺はしないと。
窮地に陥ったリトル・フィンガーを救ったのはサンサ。
ライサの死に関わっていたとバレたら、リトル・フィンガーは処刑を免れませんが、サンサはライサが気を病んでいたせいで身投げをしたと嘘をつく。
城の者たちも実のライサの姪であり、スターク家の娘サンサの言うことを信じます。
この時、サンサはリトル・フィンガーに借りを返したようなもので、互いに助け合う同等な立場であるという余裕を持てる状況になりましたね。

それにしても、ライサは重大なことを言いましたね。
自分の夫ジョン・アリンを毒殺したのは自分で、ラニスターがやったとキャトリンに知らせ、それで王の手になるエダードは、ジョンの毒殺に関して探りを入れることになってしまった。
間接的にエダードを死に追いやったのはライサとリトル・フィンガーとは!

次はアリア。


ハウンドに身代金目的で捕らわれたアリア。
母親と兄ロブに引き渡せば終わるとハウンドは思い、アリアは家族にようやく再会できると思っていたのに、それも叶わず悲劇が起きてしまったわけです。
決して仲が良いわけではなく、アリアにとっては復讐の対象であるハウンド。
しかし、一緒に旅を続けていく。

ハウンドはアリアの親戚であるライサ・アリンのいる高巣城を目指すことに。
ようやく高巣城まで辿り着くと、3日前にライサは死んだと聞かされる。
唖然とするハウンド。彼がまたも空振りに終わったことにアリアは笑っちゃうんですよ。
もう金と引き換えにアリアを引き渡す相手がいなくなってしまった。

どこへ行く宛てもないまま旅をしていたら、アリアはブライエニーと出会う。
ブライエニーは女騎士なので、アリアは興味深々で色んな話を聞いていましたが、ブライエニーは探していたアリアだとは気づいていなかった。
ブライエニーの従士ポドリックが一緒に居る男がハウンドであると告げ、少女がアリアだと知る。キャトリンとの誓いを守るため、ブライエニーはアリアに説明するんだけども、アリアの表情が硬化。

キャトリンと誓ったと言いながら、ジェイミーから貰った剣を持っている矛盾にアリアはブライエニーに抵抗するんですね。仕方ないですよね、ジェイミーは敵ですから。
で、ここでハウンドは言い切るんです「俺がこの子を守っているのだ」と。
あ~、なんか良いヤツじゃん、ハウンド・・・という気にさせられるけども、ブライエニーとの決闘が・・・。
結局ハウンドは崖から転落し、怪我で瀕死状態。
ブライエニーに見つからぬよう隠れていたアリアは、ハウンドの傍に。
ハウンドは最後のトドメを刺して欲しいがために、必死に悪態をつきますが、アリアはハウンドの望みを無視。
そのまま一人馬に乗って船着場まで走らせ、北へ向かう船がなかったが、ブレーヴォスに向かう船に乗り旅立つ。

エダードが王の手の頃、第一剣士シリオ・フォレルにより「ダンスのように~」とアリアは剣技を教わりましたが、それはブレーヴィス独特の剣技。

最後にブラン。


ブランは、オシャと弟のリコンと別れ、ホーダー、ミーラ・リード、ジョジェン・リードと4人で壁の向こうへ行くことに。
途中、ジリを連れて黒の城へ向かうサムと出会うブラン。
初めて異母兄ジョン・スノウを知るナイツ・ウォッチと出会ったわけですが、サムに頼んで壁の向こうへ出られる道を教えてもらいます。
ここまでが第三章でした。

第四章では壁を過ぎ、更に北に向かって進んでいく。
そして、反乱を起こしたナイツ・ウォッチに捕まってしまう。ジョジェンはどんどん衰弱していくし、女性であるミーラの身も危険。
反乱を起こしたナイツ・ウォッチらは、野蛮化していた。

彼らはクラスターの砦に立てこもっていたが、野人に捕まった場合ナイツ・ウォッチの情報を漏らす恐れがあると、壁ではジョンが危惧し遠征隊を組むよう提案していた。
で、いつの間にやらルース・ボルトンの部下ロック(ジェイミーの右手を切り落としたヤツ)がナイツ・ウォッチに潜り込んでいましたねー。
シオンが「ブランとリコンは殺していない」とラムジーに話したせいで、2人を探して殺害する目的もあったかもしれません。
もしかしたら、ジョンを頼ってくるかもしれないと。

遠征隊の一人になったロック。命令でクラスターの砦の様子を探りに行くと、少年発見!
ブランであれば、殺害するには好都合なシチュエーション。

夜、ミーラの身が危機になった時、ナイツ・ウォッチの遠征隊が乗り込んできた。
ジョンも一員として戦っていた。
ブランは案の定ロックに狙われたが、ボーダーの中に潜り込んでやっつける。
ブランの目と鼻の先の距離にジョンがいたけれど目的の地へ行く決意を固め、そのまま旅を続けた。


ジョジェンの身体の具合が益々悪化していく中、彼らは辿り着いたのです!
”心の木”がすぐそこ・・・という時、骸骨の集団に襲われる。
ジョジェンはその時、刺されて死んでしまう。
次々と骸骨に教われピンチに陥った時に”森の子ら”に助けられる。そして3人は”心の木”の中に逃げ込み、木の下にある洞窟へと入っていく。
ブランは木の根に座る老人と会う。彼が三つ目の鴉?

ブランの持つ能力は必要であるとジョジェンは語っていた。
そして、ホーダーもミーラもブランを”心の木”に導く案内人に過ぎないのだと。
ブランの能力は”森の子ら”から受け継ぐ能力なのかしらね?
第五章ではまったくブランは登場しません。
なので、第六章でブランがどのような役割を担うか明確になるかもしれません。




やれやれ、こんだけズラズラと書いても、デナーリスのことはまだ書いてない。
彼女は征服することが多かったけれど、じゃあ統治者として住民らをまとめていけるか?という統治の難しさを痛感しているところですね。
暴力や恐怖で言いなりにさせるのは容易ですが、それでは父親と同じになってしまう。

ミーリーンなどでは「親方」と「奴隷」という関係が続いてた。奴隷解放を是是としてきたデナーリスですが、自由を与えた奴隷は・・・。
それと、ジョラー・モーモントがラニスターのスパイであるとバレちゃって、ジョラーを追放。
成長してデカくなったドラゴンたちは思うようにコントロールできないし。
ドラゴンは人々に恐怖を与えたり、攻撃するには良いけど統治には向きません。
第四章ではラニスターお家騒動に時間を取られていたため、こんなところですね。








★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★

ゲーム・オブ・スローンズ 第四章を振り返る2

ラニスターお家騒動を主に書いた「ゲーム・オブ・スローンズ 第四章を振り返る」の続きです。

今回も以下ネタバレ含んでます。



ティリオンがジョフリーを殺害した容疑で裁判にかけられ、愛人のシェイが裏切りの偽証をしたせいで感情的になったティリオンが決闘裁判の申し入れをした。
身体の小さなティリオン自ら戦えるわけでもなく、オベリンが代理で戦ってくれることに。
それは、オベリンの姉と子供を殺害したマウンテンへの敵討ちの機会でもあった。
しかし、恨みを晴らすことに拘り過ぎたオベリンは、隙を与えてしまい、マウンテンに殺されてしまう・・・まで書きました。

これで死刑が確定したティリオン。
マウンテンを起用したサーセイは、マジでティリオンの息の根を止めようとしてたんですねぇ。

このラニスターお家騒動はここから佳境。
やはり弟の命は救いたいジェイミーはヴァリスの協力のもと、王都からティリオンを逃すことに。
牢屋から出してもらえたティリオンは、こっそり父親の部屋に行くんですね。もう二度と会うこともない父親の顔でも見ようとしたんでしょうか?
その父親の部屋のベッドにいたのは、シェイだった。
もともと娼婦のシェイでしたが、更に裏切られショックのティリオン。

なんだかんだで、ティリオンはシェイの首を絞めて殺害。
その足で便所に向かい、用を足してた父親とご対面。
そこでもなんだかんだあり、ティリオンは父親に向けて矢を放って殺害し、ヴァリスが待っている場所へ向かう。
ティリオンはヴァリスによって木箱に入れられ、エッソスに向かう船の積荷として乗船。
その直後、王都に鐘が鳴り響く。
ヴァリスはその鐘の音を聞いて、とっさにエッソスに向かう船に荷物扱いしているティリオンの入ってる木箱共々乗船しましたとさ。

王都では、このようにラニスター家の愛憎劇が繰り広げられていたのでした。
第四章の冒頭を覚えてるでしょうか?
スターク家で受け継がれていたヴァリリア鋼の剣。北の王ロブ・スタークを殺害した勝利品として手に入れたタイウィンの満足そうな顔。
自分の家名に拘り続けていたタイウィンは、自分の息子の手で殺されるとは思いもしませんでしたねー。
王都までも牛耳っていたタイウィンの死は、王都に影を落とすことになります。
それは第五章で。


さて、第四章でもうひとつ重要な展開が「黒の城の死闘」です。
野人とナイツ・ウォッチの戦い。
ある意味、無駄な戦いなんですけどね。
何のためにナイツ・ウォッチは壁を守っているのか?ということを互いに理解してない。

長年、野人らは見下され虐げられてきた歴史があり、壁がどうのというよりもナイツ・ウォッチに恨みがあるって感じですね。
そもそも、白い悪魔であるホワイト・ウォーカーを防ぐために北の壁が作られたのであり、その壁ができた時に北に残された”最初の人々”の子孫が自由民(野人)なわけです。
ドラマでも何度も語られているように、北部の人たちと先祖は同じ”最初の人々”
しかし、七王国にも含まれず、独自で共同体を維持してきた野人たちは”最初の人々”の慣習が根強く残っていた。
そのためなのか、ナイツ・ウオッチをはじめとする北部の者たちは、野人は野蛮で下等民族だと見下してきた。
そして当のナイツ・ウォッチすら、北の壁が何のためにあるのかを履き違え続け、野人を南側に流入させないための壁であると思い込んでいた。

ナイツ・ウォッチというのは、もともと北部の者にとっては名誉な仕事だった。
ジョン・スノウも名誉だと信じて志願したんですね。
ところが実際に壁へ着くと、剣すら持ったことのない平民の犯罪者だらけ。
第一章でジョンの困惑と落胆ぶりが描かれていました。
ウィンターフェルしか知らなかったジョンにとって、現実をまざまざと見せ付けられることに。

なぜなら北部以外、北の壁は犯罪者の流刑地みたいな扱い。
ナイツ・ウォッチになるのは名誉ではなく、刑罰としてですからね。
人員は減る一方、壁へのサポートもほとんどない。

ホワイト・ウォーカーなんぞ見たこともなく、それは昔の神話みたいに思われ、危機感が薄れている状況でしたが、「冬来る」
敵を履き違えている者同士の「黒の城の死闘」で、ナイツ・ウォッチは野人から壁を死守できたと思うわけです。
しかし、ジョン・スノウは少ない人数のナイツ・ウォッチがこのまま壁を死守できるとは思っていなくて、野人たちをまとめてる「壁の向こうの王」マンス・レイダーと停戦交渉するために向かう。

マンスに会ったジョンですが、マンスの目的を聞かされる。
それは、冬が来る前に自由民を壁の南側へ移動させたいということ。彼は壁の門を通らせてくれさえすれば攻撃はしないというもの。
マンスは、ホワイト・ウォーカーの脅威から民を守りたかっただけなんです。
壁はそんな自由民の逃げ場を塞いでるし、ナイツ・ウォッチは通過させないよう監視。
それならば戦って壁を征服するしかないと、マンスは思ったんですね。
ジョンはそれまでマンスの本当の目的を知りませんでしたが、第五章で本当の敵はホワイト・ウォーカーであるとジョン・スノウは気づき、「こんな少ないナイツ・ウォッチでは到底太刀打ちできるわけがない!ヤバイ!」となるわけです。

ジョンがマンスと会っている最中、そこへスタニス・バラシオン率いる軍が襲ってきた。
スタニスはまずウィンターフェルを制圧し、王都へ乗り込む計画。
正統な王であるスタニスに跪かないマンスはスタニスの捕虜となる。

このように、第四章は王都と北の壁での出来事が中心となっていましたが、サンサ、アリア、ブランのスターク家の子らの展開も何気に重要な局面を迎えようとします。
バラバラになったスターク家の子供らについては、また後日。









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ゲーム・オブ・スローンズ エンディング曲

ドラマのオープニングは同じ曲なんですが、エンディングは毎回違ってますね。
エピソードの内容によっては、無音でエンドクレジットだけってことがあります。
また、メインテーマをアレンジして流してることも。

個人的になりますが、印象深いエンディング曲を集めてみました。
まずは、第三章でジェイミーがボルトンの部下たちに捕らえられ、右手を切断されたという驚きの展開で、ジェイミーの叫び声の直後に流れたエンディング曲がやけに明るくて、それも驚きでしたね。

The Bear and the Maiden Fair


あと、比較的よくエンディングで流れるラニスター家のテーマ曲とも呼べる「The Rains of Castamere」という歌。
第四章のエピソード2、ジョフリーが死んでしまう回でのエンディングは、ジョフリーを演じてる俳優が歌う「The Rains of Castamere」でした。



チェロ演奏Vr.もあります。いい曲ですよね。


そして最後に、第四章のエピソード10(最終回)のエンディング曲。
アリア・スタークが船に乗って新たな地へと旅立つシーンで流れましたね。

The Children












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