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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

夜の王は「悪」なのか?@ゲーム・オブ・スローンズ

第八章は「真の戦い」として、人間と死の軍団のバトルが展開される・・・という風に予想できますが、夜の王は「悪なのか?」という点に今回は焦点を当てたいと思います。

注)長い記事の上に理屈っぽいです。


「悪」の位置づけ


物語に於いて、人間の悪者も登場しました。
サーセイ、ジョフリー、リトルフィンガー、ラムジーなんかが代表的ですね。
人間の悪というのは、選択によるものだ」とD&Dは語ったそうです。

確かに人間は常に選択しながら生きています。
「今夜は何を食べよう」「何を着よう」etc・・・・、それ以外でも無意識のうちに選択しながら行動していると言えます。

その選択肢の中から独り善がりなことや、保身などの自己都合でチョイスし、それが「悪いこと」に繋がる場合もあります。
性格も反映されるでしょう。
それらが重なった時、一般的に位置づけている「善」「常識」から外れると「悪」とみなされる。

ラムジーは当初、落し子という身分で蔑視されていました。
心の奥底で父親から認められたいという願望が強かったのでは?と思います。
それはウィンターフェルを襲撃した時のシオンと同じ承認欲求でした。シオンとは似た者同士だったかもしれません。
しかし「拘束する者」「拘束される者」となり、落し子でありながらラムジーはシオンに対して優位な立場になった。

ラムジーにとって父ルースに認められるチャンスでした。
そして悲願だったであろうボルトン姓を与えられたわけですが、婚姻によって誕生した子供より立場は弱い。
そこで彼が選択したのは、邪魔者を消して自分の立場を確固たるものにするということでした。

では、夜の王はどうか?



夜の王に関してD&Dは、「人間のような選択肢があるわけではなく、死を与えるだけだ」と語っていたそうです。
「死」に対してどう意味づけするかは人間であり、夜の王には「死」の意味や理由はないということです。
人間は死を忌み嫌うものですから、それをもたらす夜の王を敵対するのは当然のことでしょう。

私たち人間は、自分の生活、生命を脅かすものを「悪」とみなします。
病気をもたらすウィルスさえも「悪」です。
でもウィルスに悪意があるわけじゃないんですけどね。

サーセイもこう言っていました。
「病原菌に悪意はなくとも退治するでしょ?」

そういう理屈からすれば、夜の王も当然「悪」とみなします。

ならば贈り物を与える「顔のない男」はどうでしょうか。
誰もアリアやジャクェンを「悪」だとは思わない。
キャラクターの位置づけによって受け取り方が異なるという良い例です。

穢れなき軍団とホワイトウォーカー



「この2つが何か?」
・・・と思われるかもしれませんが、このように指摘してる人もいます。
「どちらも赤ん坊を犠牲にしていた」

穢れなき軍団は弱さを克服するため、母親の前で赤ん坊を殺害すると言っていましたね。一方、夜の王はクラスターの息子(生まれたばかりの赤ん坊)をホワイトウォーカーとして変化(へんげ)させました。
どちらも赤ん坊の命を犠牲にしていたということ。

そして穢れなき軍団もホワイトウォーカーも命令に従うのみです。

つまり、デナーリスが率いている穢れなき軍団と夜の王が率いているホワイトウォーカーは、基本的に違いはないということです。

◆余談:物語は既に起きたことを繰り返してる?◆


話が逸れますが・・・。
「夜の王には未来が見える能力がある」と思っていましたが、「夜の王は過去を見ている」という意見があるんですね。
これはブランも然りです。

夜の王はジョンたちがイーストウォッチへ来ることがわかってたため、「未来を知ってた」と私は単純にそう思っていました。
そのヒントとして、鴉でイーストウォッチを偵察していたブランは、既にそこへ乗り込んだジョンたちの姿を見ていたシーンがあったからです。
このことから、ブランは未来を見る能力を持ち、夜の王も同様であろうと。

しかし、それらは「未来ではなく既に起っていた過去の出来事」という視点。

ブランとホーダーの件で、現在と過去が繋がってループが完成してましたね。
それと同じじゃないか?ということです。

全ては既に起きたこと。
夜の王は過去の出来事に関与せず、粛々と再現してるだけなのかも?
物語は現実の世界と同様に未知の未来へと進んでいるように思ってますが、「実はもう変えられない過去を繰り返している」ということならどうでしょう?

第六章の予告編の時、ブランのナレーションで「これから何が起きるのか知る術はない」と言っていました。
それは視線逸らし、引っ掛けだったのかもしれませんねぇ(苦笑)
やはりループを完成させるのがブランの役割なのかも。

んん~、OPクレジットで輪が回ってるのはそういう意味なのかなぁ~??
メビウスの帯とかですかね?


メビウスの帯は、表だったものが裏となり、裏だったものが表になりますよね。しかもそれは繰り返される無限大=「∞」というカタチになります。
「光と闇」「善と悪」もそうであると、GRRMは表現したがってるのでしょうか?









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「ジェンドリーはサーセイの息子」説@ゲーム・オブ・スローンズ

ジェンドリーはロバート・バラシオンの落とし子ということになってますが、前々から「ジェンドリーはサーセイとロバートの間にできた子」という説があります。



まだその説を覆す展開にはなっておらず、地味目に語り継がれ(?)最終章で明らかになるんじゃないか?と予想するファンもいます。
最終章に於ける「驚き」のひとつになるかもと期待されてますが。

では、ジェンドリーがサーセイの息子じゃないか?(正式なバラシオン)という根拠を強引に挙げてみたいと思います(苦笑)

・第一章、サーセイはキャトリンに亡くなった第一子を「黒い髪」だと言い、我が子を連れて行かれたとも語った。
実際にロバートとの間に子供が生まれたのは事実でしょうが、病死したという話は嘘かもしれない。

・その話を聞いたキャトリンは「初耳」と言った。
通常、王に子供が生まれたなら(特に男児)、大々的に鐘が鳴らされ各諸家にも報せが伝わるはず。
しかし、ロバートの第一子の件は知られてない。産まれた直後に死んだことにし、サーセイは報せを禁じたのかも?

・上記に関連し、第四章のジョフリーの披露宴。ジェイミーはロラス・タイレルに「お前との子をサーセイは殺害するだろう」と告げた。
このことから黒い髪の第一子にサーセイは嫌悪感を抱き、拒絶した可能性がある。

・第一章でエダードと話したジェンドリーは、自分の母親を「黄色い髪(金髪)だった」と言った。
城の誰かがロバートの子供をどこかの女性に託したとしたら?
王の子供なので、それなりの人に預けたかもしれない。ジェンドリーは王都にいる平民や貧民のような言葉のアクセントではないことがポイント。

・魔女が話した「3人の子供」には、黒い髪の第一子は含まれていない。
サーセイが産んだ子の人数ではないことは確かです。
3人の子供というのは無事に育った子供の人数とも受け取れますし、解釈が分かれている部分でもあります。
現在妊娠しているサーセイが無事に出産した場合、その子も3人には含まれないでしょから、この点からも色々予想が出ていますが。

・ジョン・アリンはロバートが王となった時から王の手を務めており、第一子の件は知っていたかもしれない。
後にサーセイが産んだ子供は3人共金髪。
最初の子供ジェンドリーは黒い髪であることから、ジョフリーたちはロバートの実子ではないと感づいた。

・第七章のでジェンドリーとジョンの対面のシーンは、「ロバートの反乱」のキッカケになった因縁の「バラシオンとターガリエン」を思い起こさせる。
「2人とも落とし子」ということだったが、実は「2人とも落とし子ではない」ということを暗に示したシーンだったのではないか。

・第八章には重要な少年が出るシーンがあるようです(子役キャストの募集をしていました)
ブランがフラッシュバックし、ヴァリスの少年期を見るシーンに出る子じゃないか?という予想が多かったですが、少年期のジェンドリーの可能性も。


――そう言えば、第一章でジェンドリーが北の壁へ向かうヨーレンたちに同行した経緯が不明なんですよね。
エダードがヨーレンに頼み込んだ?

ジョンが「実は正式なターガリエンです」ということが明らかになり、ジェンドリーも「実はサーセイの実子です」という展開は「またか」という感も拭えず。
「落とし子だと思ったら実は・・・」が続けざまになるのは、どうなんだろう~?という気がしないでもありません。

巷では(海外ですが)、レイガーの前妻との子エイゴンはエッソスで生きているという予想も(苦笑)
ヴァリスが亡命を手助けしたという意見もあったりします。
そちらのエイゴンの場合もロバートから逃れるため身分を隠しながら育ち、現在は傭兵としてゴールデン・カンパニーの一員になってるんじゃなかろうか?と。

想像は広がりますね(笑)








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「人は見たいものを見る」@ゲーム・オブ・スローンズ

昨日、「ゲーム・オブ・スローンズ」第八章のシーンがほんのチョッと登場したことをお伝えしました。
撮影が終わり、情報が枯渇しているところへ僅か1~2秒のシーンが表に出ただけで、世界中のファンは大騒ぎです(苦笑)



あの僅かなシーンを見て、何をイメージしたり予想をしましたか?

私が連想したのは、
死の軍団に対処するために南下したジョンでしたが、結果的にドラゴングラスだけではなく、デナーリスやサーセイの協力を得られ、思った以上の収穫で満足して帰ってきた。
そして、留守を預かっていたサンサへの労いも込めての表情に見えました。

ところがサンサは、ジョンと一緒に到着したデナーリスが目に入った。
祖父と伯父を処刑したエイリス・ターガリエンの娘。
彼女の兄レイガーは叔母リアナを誘拐し死に至らしめた。
(もしも情報が入っていたなら)サムの父親と弟を処刑した本人。
快くは思えず、表情が険しくなった。
―――とまぁ、ソツのない感じでしょうかね?(苦笑)

ジョンは数ヶ月ぶりにウィンターフェルに帰ってきたと思いますし(第七章は猛スピードで描いていました)

と・こ・ろ・が、
いるんですよねー、頭の中にお花畑が広がっているファン。

「ジョンはサンサに惚れてる目だ」
このように思っている人って、案外多いんですよ。
驚きますけどね。

デナーリスとジョンの「船の中のアレは何だったのか?」と、思わず突っ込みたくなりますが、ジョンとサンサのカップリングを望んでいるファンはそうじゃないみたいです(苦笑)

こういうことから、同じ場面を見ても受け取り方が本当に違うんだな~ということを痛感します。
「人は見たいものを見る」というのは真理ですね(笑)

とは言え、トンデモな意見であろうと、様々な意見を読むのは楽しいですよ♪
「そういう発想はなかった」とか、見る視点の違いなんかもわかります。
私にとって「ゲーム・オブ・スローンズ」は、そういう経験を与えてくれました。

夢見るファンガールたちは、カップリングに胸をときめかせています。
私はもう既に「夢見る少女」ではないので(笑)、割と現実的な感覚で捉えようとします。それに深読みが好きなんです。

さて、あの場面ですけど、私は「第一話の冒頭」だという風に見ました。
一方では、「真の戦いを終えた後」という風に見た人もいます。
ま、D&Dが肝心な終盤のシーンを提供するようなことはしないと思いますけどね。

ジョン「サーセイも協力してくれる」
サンサ「ジョン、彼女を信じたの?甘いわね。そんなの嘘に決まってるわ」
・・・という会話もありそう。







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