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裏話:第五章 #9~#10@ゲーム・オブ・スローンズ



◆第五章 第九話「竜の舞踏」
  • ミーリーンの闘技場のシーンは、スペインの闘牛場で撮影を行った。観客席にいる人々の撮影には12日間要し、エキストラ1000人参加。更にデジタルによって大観衆のシーンとなった。
  • 王都の場面が出てこない5回目のエピソード。
  • シリーン・バラシオンを光の王へ捧げるための犠牲は、原作者ジョージ・R.R・マーティンが未発表分の小説の中身として「シリーンは犠牲を払うために死に至るだろう」とD&Dに告げた。ベニオフは「まさに神のような恐ろしさを感じた」と、その内容を聞かされた時の印象を語った。
  • シリーンは当初、初登場した第三章のみの予定だった。
  • シリーンの死は「トロイア戦争」の「アウリスのイピゲネイア」に基づいているようだ。ギリシア軍総大将のアガメムノーンが娘イーピゲネイアを生贄に捧げると決意した下り。
  • ジョン・スノウらが堅牢な家から戻ってきた時、なぜか黒の城の北側にいた。スタニスの船をイーストウォッチの港に着ければ壁の南側に沿って歩いてこれる。わざわざ壁の北側に沿って歩き、黒の城へと向かった。
  • ジェイミーがミアセラのドレスを見て「寒そうだな」と言ったのは、第三章でサーセイがマージェリーのドレスについて「寒そうね」と言ったことと重ねている。そして、すっかりドーンに馴染んだドレスを着ていたミアセラは、母サーセイやラニスター家よりもマーテル家を重要視している印。
  • 牢獄の中でタイエニーとナイメリアが手を叩くゲームをしていたが、これは第一章の時、酔っ払ったベニオフがジェイソン・モモア(ドロゴ役)とやったハンドゲームだった。
  • デナーリスがドロゴンに乗り、闘技場を離れるためドロゴンに飛ぶ指示を出した。字幕では「fly(飛べ)」と出ていたが、エミリア・クラークは実際「fly」と言っている。本来は「valahd」となるはずで、音だけ被せ直すよう提案されたが、そのシーンはデナーリスの顔がアップになっているため、「fly」と言っている口の動きと音の長さが異なることから断念した。
  • アリアを演じるメイジー・ウィリアムズは、牡蠣の殻を剥く練習をした。
  • アリアが牡蠣を売った賭博師(痩せた男)を演じた俳優は菜食主義者のため、牡蠣の殻の中にはキノコが入っていた。アリアが鉄の銀行に入ったマリーン・トラントを待っている間、食べていたのは鶏肉だった。



◆第五章 最終話「慈母の慈悲」
  • エピソードタイトルに「母」が入るのは第三章最終話「Mhysa(ミサ)」に次いで2回目(邦題は”ミサ”とは関係ないタイトル”次なる戦いへ”でしたので、初めてになります)
  • マーリン・トラント役の俳優は第五章第四話の脚本でブレーヴォスに向かうことを知り、アリアに殺されるのではないかと予測していた。
  • 原作では、訓練を受けていない者が容易に顔のマスクを着用できない設定になっている。マスクは単に着けるものではなく、本人の顔と一体となるため血の魔法を施す必要がある。熟練していない者がマスクを使用するのは危険であり、原作のアリアはそのせいで盲目となる設定。
  • 原作の館の少女は「顔のない男」ではない設定だが、ドラマの方では既に「顔のない男」という設定だった。
  • アリアがマーリン・トラントを殺害するシーン。映画監督のクエンティン・タランティーノ作品の影響を受けているとD&Dは語った。
  • アリア役のメイジー・ウィリアムズは、倒れたジャクェン(仮名)の顔を剥ぎ、次々異なる顔になっていくシーンの撮影が難しかったと語っていた。
  • 盲目になったアリアのシーンでは、メイジーは16mmの大きなコンタクトを着用し、実際に周りが見えない状況になっていた。
  • サーセイの贖罪の道行きのシーンで裸の男が登場したが、彼は割礼を受けていた。七神の信仰では割礼はないため、男をそのまま登場させるかどうか議論された(日本はボカシがあったため気づきませんけど)
  • デナーリスがドロゴンと共に辿り着いた荒野のシーン。デナーリスはドレスの前の方を裂いて手に巻いていた。それはドロゴンに掴まるため。そして、ライディングレギンスが見えるのはエラーではなく、彼女は常に俊敏に動けるよう長いドレスを着ていてもレギンスを穿いている。
  • デナーリスは常に自分の母親の形見である指輪をつけている。ドスラク人が現れた時に意図して落とした指輪は大きな真珠であるが、それは母親の形見の指輪ではない。
  • ティリオンが初めて高地ヴァリリア語を話す。貴族の子供は外国の言葉を教育される。ティリオンは高地ヴァリリア語のヒヤリングができることは、ボランティスの女祭司が何を民衆に話しているか聞き取れていたことからわかる。しかし、話す場合はたまにミスをする。
  • 原作ではミアセラはエラリア・サンドによって殺害されていない。むしろ、エラリアは復讐に飽き飽きし、平和的なことを求めているキャラクター。
  • ジェイミーとミアセラが乗った船にはトリスタン・マーテルも同乗した。ミアセラが毒殺されたことで、ジェイミー役のニコライは「サーセイがトリスタンを人質にするのではないか」と、その後の展開を予想していた。
  • ミアセラの死のシーンは、もっとドラマチックになるはずだったが、製作者側は最終的にカットし、あっさり気味なシーンとなった。
  • シオンとサンサがウィンターフェルから逃げるシーン。サンサの手袋がいくつかのショットで消える。
  • ジョンがナイツウォッチの兄弟から刺されるシーンは、ユリウス・カエサルの暗殺に似ている。ジョンが「オリー」と言った言葉は、ユリウスの「ブルトゥス、お前もか」とも似ている。
  • ジョンが倒れた時に流れる血はCGではなく、キット・ハリントンの体の下に仕込まれてた血のパックから流れ出たもの。CGはジョンの見開いた目を大きくするために使用された。
  • 最終話でのスタニス・バラシオン、ミアセラ・バラシオン、ジョン・スノウの死は具体的にはっきりと死んだシーンとして描写しなかった。「恐らく死んだのだろう」と思わせるようなニュアンスが共通している。そのため「死んではいない」という意見もあり、論争が生じた。
  • 贖罪の道行きのシーンを衝撃的にするため、過去シーズンに於いてサーセイが服を脱ぐ描写を行わなかった。それは第一章から取り決められていた。
  • サーセイ役のレナ・ヘディは全裸になることはなく、ボディダブルを起用した。撮影中、二人は一緒にいた。レナは民衆の中を歩いたことにより、アップの描写に於いて感情を表現することに役立ったと語っていた。
  • レナ・ヘディが裸にならない理由として妊娠を挙げていたが、第二子が生まれたのは撮影の翌年7月10日であり、贖罪の道行きのシーンは10月上旬に撮影された。撮影の準備はそれ以前から始まっていたため、妊娠理由としては計算が合わない。
  • 製作側ではレナを裸にさせない理由として、サーセイは歩きながらもストイックさを保ち無表情を貫く必要があったため、その演技に集中させたかったとしていた。城に近づくにつれ涙を浮かべるも、泣きたい気持ちをグッと堪える演技は、女優自身が裸であると感情を表現しにくくなると語った。
  • レナ・ヘディは女優としてプロ意識が欠落していると、批判されてしまった。そして製作側には、レナとボディダブルの合成に違和感があると批判があり、加えて三人の子を産んだ中年女性の体ではないとも指摘された。しかし、30代以上で裸のボディダブルになってくれる女優がいなかったのではないかとの推測もある。







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