GIMPで合成:なじませる過程をザックリ紹介
そもそも「なじませる」って、どういうこと?と思ってる方もいるでしょう。
複数の画像を合成させる場合、当然別々に撮影されたものですから色々と違ってます。合成の目的によっては気にする必要もないケースがあります。
ここで取り上げるのは、コラージュのように合成であることを主張してるタイプではなく、一枚の画像として違和感のない合成加工です。
基画は↓
複数枚の画像を単に重ねただけですと、色彩やらコントラストが異なりますから違和感が生じます。
それを加工として手を加え、自然な感じにするのが「なじませ」です。
今回は、大した説明なし(苦笑)
合成スタート
森の画像に切り抜いたトラの画像。この段階では、あきらかになじんでません。何故かというと、まずトラの画像が全体に明るいからです。
設定として、樹の向こう側から自然光が射してるという風に加工していきます。向こう側から光が射してるため、トラの正面が明るいと違和感が生じます。
トラの背後に光が当たってるようにし、正面は暗くします。
※当ブログ記事「体や顔に光が反射してるように加工する方法」を参考にしてみて下さい。
森の背景画になじむよう、トラの色を調節します。
手前の植物に合わせて少々グリーンっぽい色調にしました。
わかりにくいかもしれませんが、トラに明暗をつけます。
トラに凄みをつけるため、目も明るくしてます。
背景画はコントラストを強めに。
光が射してる箇所が明るくなるように加工。トラのすぐ後ろの樹は強調し、光が当たってる風に加工してます。
そしてトラの下の部分は影をつけてます。
あとは、全体の色を調節。
今回は森が息づいて緑が映えるように色調整しました。
トラが黄色なので、同系色だと浮かないです。
再度、比較しやすいよう合成スタート時の画像。
本当にザックリとでした。
PhotoShop使いのクリエーターの方々は、ファンタジックな合成を行う際、「なじませ」は時間を費やして行っていますね。
光と影が絡んできますし。
ここに表現力や演出力が加われば、芸術的な合成加工画に仕上がります。
GIMPですとPhotoShopには及ばない点が多々ありますが、工夫すれば何とかなるかも(苦笑)
今回は以上です。
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