awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

裏話:第五章 #5~#6@ゲーム・オブ・スローンズ

これで最終章まで繋げられるかなぁ?



◆第五章 第五話「壁の決断」
  • 原題のタイトルは「Kill the Boy」で、メイスター・エイモンがジョン・スノウに対し、総帥としての役割を促すアドバイスから。原作ではエイモンの弟エイリスが王になった時にも同じアドバイスをしたとされている。
  • 王都が登場しない4つ目のエピソード。
  • ルース・ボルトンが妻ウォルダに子供ができたと発表し、ラムジーの表情が曇ったのは、”ボルトン姓”を名乗れても継承者になれるわけではないため。これは主人(ルース)の裁量に任されている側面があり、合法である夫婦の間に生まれた子と対等ではないことを示す。
  • ルース・ボルトンが赤ん坊の頃のラムジーを捨てようとしたのを留まったのは、目の色が自分と同じからだったと原作では説明している。
  • スタニス・バラシオンは言葉の誤りを指摘する。彼は適切な文法や事柄の規則に厳しい性格であることを示す。
  • 原作ではバリスタン・セルミーは怪我を負うが死んでいない。バリスタン役のイアン・マッケルヒニーは原作を役作りのために読んでおり、第五章に於いて彼の撮影スケジュールが短いことに不審を募らせていた。
  • ドラマでバリスタンを死なせたのは、後にティリオンがミーリーンに到着するから。
  • デナーリスが腹いせに親方をドラゴンに差し出し、生きたまま焼かせたのは、彼女の父エイリスが行ったことと重ねている。バリスタンが再三、エイリスの狂王ぶりを説明したにも関わらず、「平和と秩序のため」とデナーリスは一人の親方を犠牲にした。
  • ヴァリリアの遺跡の外観は、アンコール・ワットからインスピレーションを得た。
  • 石化人の一人が海に飛び込んだシーン。スタントマンは実際に高い位置から飛び込んだ。制作チームは飛び込んでも怪我をしない水の深さをキチンと計算していた。
  • ティリオンが水に落ち、石化人から足を掴まれて沈むシーンは、水中に沈んでいくようにみせかけた効果で撮影されたのではなく、ティリオン役のピーターは本当に10フィート(約3メートル)水中に沈んだ。




◆第五章 第六話「父の仇」
  • 原題はマーテル家の標語「折れぬ、枉げぬ、まつろわぬ」で、歴史上ドーンが外部者によって七王国内で唯一征服されなかった事実を示すもの。
  • 原題はドラマ上に於いて、名家の標語を用いた三つ目のエピソードタイトル(”冬来たる”、”炎と血”に次ぐ)
  • このエピソードはトリスタン・マーテルの紹介、ミアセラ・バラシオンの再登場で、彼女が3年間どう過ごしてきたか伝えている。サーセイは必要以上に心配しているが、当のミアセラは楽しく過ごしていることがわかる。
  • 古の神々には聖職者がいない。サンサとラムジーの婚儀でルース・ボルトン自ら式を執り行うのはそのため。
  • シオンはエドミュアの婚儀(血塗れの婚儀)でロブが着ていた服と同じ服を着ている。唯一異なるのは、ロブが着用していた大狼のピンをつけていないこと。
  • サンサはドレスに母キャトリンのタリー家のピンをつけている。家に置いてあった母親の遺品を使用したという設定かもしれない。
  • サンサはティリオンと結婚した時14歳だと言っていたが、ラムジーとの結婚の時点では17~18歳に年齢設定されているようだ。これは性的描写に於いて論争が生じるのを避けるためであろう。
  • ミランダがサンサに過去ラムジーと関係のあった女性の話をする。その中に第三章でミランダと一緒に出ていたバイオレットの名が出た。彼女は妊娠したためラムジーから捨てられたと語ったが、そのバイオレットを演じた女優は実際に妊娠したため降板していた。第四章でラムジーの犬に襲われる女性はバイオレットの予定だった。
  • 七神の信仰は同性愛を深刻な罪として禁じてはいない。それでオレナ・タイレルは不審に思っていることが会話からわかる。同性愛を罪としているのは七神正教であり、その宗教集団は極端な解釈をした狂信者である。
  • 本来であれば司祭には「宗教裁判」を執り行う権利はなかった。ターガリエンによって聖兵から武器を取り上げた時と同時に失われた権利。しかし、サーセイはその両方の権利を再び雀聖下に与えた。
  • オリヴァーによる証言は、従士ならば着替えを手伝うこともあるため、太股のアザを知っていても不思議ではなく、通常ならば証言としては不十分。
  • 原作ではロラス・タイレルは唯一の後継者ではなく、彼には弟がいる。
  • リトルフィンガーがサーセイに会い、サンサがウィンターフェルに戻ったことに触れたのは、スタニス・バラシオンとボルトンが戦った後、その勝者を叩くために谷間の軍を出撃させることの妥当性を納得させるため。リトルフィンガーはサーセイがサンサに対して憤る感情を利用した。
  • オレナがサーセイに会って話をするシーン。サーセイはタイウィンのような態度で話を聞いている。つまり単に父親を真似ているということ(ティリオンやサーセイが父親に嘆願するシーンと酷似)
  • そのシーンでのサーセイは、タイウィンの態度を真似ているだけで何かを実際に書いてはいない。
  • 黒と白の館の「顔のホール」は、完全にセットとして建てられたもの。人間より少し高い柱を造り、デジタルで更に高く見せるよう加工をしただけ。顔のマスクは600個作成した。
  • ティリオンがジョラー・モーモントは有能な騎士であると言及した話の内容。原作に記述されているので作り話ではない。
  • ティリオンがナイツウォッチ総帥ジオー・モーモントが部下の反乱で殺害されたことを知ったのは、ドラマの流れからすると、第三章最終話でサムが黒の城に戻ってから第四章第二話ジョフリーの婚儀が行われる間だったことになる。
  • サンサが婚儀で着ていたドレスは、雪が降り積もっている状況に対して撮影上不都合となってしまった。ドレス自体が重く雪の上に裾を引きずる跡が残り、複数回のテイクだったため裾の跡を消さなければならなかった。しかも、単に消すと足跡の連続性がなくなるため、必要以上に時間がかかった。
  • ラムジーとサンサの初夜のシーン。ラムジーがサンサのドレスの後ろを引き裂くが、これも複数回のテイクがあったため、その都度ドレスを縫い合わせる必要があった。
  • ジェイミーとブロン、サンド・スネイクとの戦いのシーンは最悪であると批判された。殺陣の振り付け、カメラワーク、編集が貧弱すぎるとの意見が多かった。
  • その「最悪なシークエンス」は、世界遺産である王宮での撮影により制限があり、カメラの配置は限られたものであったことも要因のひとつ。
  • サンド・スネイクとの戦いは夜のシーンにする予定で、脚本には「夜間の襲撃」と書かれていた。しかし昼間の撮影しか許可されず、ジェイミーたちは白昼堂々忍び込むというシチュエーションになってしまった。
  • そのシークエンスには連続的なエラーが多々見られる。たとえば、ナイメリアがミアセラを連れていこうと脅しているシーンは、持っていた鞭がいきなり短剣に変わっている。
  • サンド・スネイクを演じた三人の女優に対し、スタント・コーディネーターは訓練の時間を僅かしか持たなかった。
  • サンサの初夜のシーンについての賛否両論が巻き起こった。D&Dはそれに関してのコメントを頑なに拒否していた。
  • 第四章、サンサは嘘をついてリトルフィンガーを救い、彼女の”ダーク”な側面が表れたようにしながら、第五章で再びサンサは犠牲者として描き出した。これはキャラクターへの長期的なイメージができていないとの批判も生じた。






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やっぱ好きだなぁ~NoGoD

たまに音楽。


※↑曲のイメージ。cc0写真を使用し私(kakinomoto)が作成したものです。

NoGoDの新しい曲を聴いたんだけども、なかなか良いじゃないですかー。
このバンド、演奏力があると言われてます。
ヴォーカルの「団長」の声も良く、歌も上手いんですよね。



私が彼らの曲を初めて聴いたのは、インディーズの頃の曲。
こういった世界観の曲が好き。


このようにインディーズの頃のPVは残ってるんだけど、メジャーに移行してからはYoutubeで曲を聴くことが限定されちゃってます。
まぁ天下の(?)キングレコードですからね(苦笑)
「現世ホラーショー」も気に入ってる曲だけどなぁ~。Youtubeでは聴くことができません。
ケチらず「CD買えよ(byキングレコード)」ということですね。はいはい(笑)







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理想的な「正義」「勇気」で終わらない@ゲーム・オブ・スローンズ

最終章を残すのみですので、当然「どのように終わるのだろう?」ということに関心が高まっています。
多くの夢見るファンボーイ、ファンガールたちは「ゲーム・オブ・スローンズ」の終わりは、ジョンが果敢に夜の王と戦い、ジョンが勝つ・・・と考えています。

しかし、GRRMはそのようなエンディングを望むだろうか?

原作は未完ですし、ドラマとは色々な設定で異なってはいます。
まず、最も重要な点は夜の王の設定自体が原作とドラマでは違うこと。
ドラマに於いて夜の王は重要な位置づけであり、物語の結末に大いに関係してきます。

単純に見れば、夜の王はドラマ上では人類を脅かす悪人に映ります。
最終決戦は「夜の王vs人間(ジョン・スノウ)」という図式になると考える方も多いでしょうが、それに対し一石を投じる意見が投稿されました
今回はその投稿を紹介しますが、

第七章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。


長文です。

勇敢さで夜明けをもたらすことはない




第七章六話目、ベリックは夜の王を指し「ヤツを倒せば」と夜の王を倒すことで、勝利できるという風にジョンに話しました。

確かに夜の王を倒せばホワイトウォーカーは崩れ、長き夜は終わることでしょう。
ドラマでは何度かジョンと夜の王が睨みあうようなシーンが導入されました。それによって、夜の王とジョンの一騎打ちがあるように思わされています。

しかしそれは決してGRRMが望む展開ではないでしょう。
私たちは今までドラマを通しても、英雄や勇気が戦いに勝つ要素ではないことを見てきました。
GRRMが描く戦いに勝つ要素は、無慈悲さ、裏切り、そして犠牲です。

・高巣城でのティリオンの決闘裁判。ブロンはライサ・アリンから名誉ある戦いをしなかったことを責められたが否定しなかった。しかもブロンは負けた相手は名誉ある戦いをしたと告げた。

・ロブはタイウィン・ラニスターが待ち構えている方に北部軍の小隊を送り込み、彼らの犠牲によってジェイミーを捕虜として捕らえることができた。

・ブラックウォーターの戦いでは、ティリオンの鬼火使用とタイレル家を取り込んだタイウィンの奇襲によりスタニス・バラシオンは敗北。

・北部軍の敗北(ロブをはじめ虐殺された血染めの婚儀)は、フレイ家とルース・ボルトンの裏切りによる。タイウィンはその両家を利用し、戦いに勝利。

・デナーリスは穢れなき軍団を手に入れる際、ドロゴンを与えると嘘を言い、炎によって売主の親方を殺害。

・ミーリーンを征服する際、デナーリスは奴隷に武器を与え、クーデターを起こさせた。

・オベリン・マーテルはマウンテンと決闘裁判の戦いで結局死んでしまったが、彼が戦いで使用した槍には毒が塗ってあった(それによりマウンテンも瀕死)

・黒の城の戦い(ナイツウォッチvs野人)は、野人の中にスパイとして潜り込んだジョンの情報によって、ナイツウオッチは事前に準備ができた。

・落とし子対決では作戦によって優位に立っていたラムジー・ボルトン側だったが、谷間の軍隊が奇襲したことによって敗北。

・喜びの塔のアーサー・デインは、ハウランド・リードが背中から刺したことによって死亡。

・ハイガーデンを侵攻する際、サーセイはタイレル家の旗主を取り込もうとした。ジェイミーは個別にランディル・ターリーに南部総督をチラつかせて、タイレル家を裏切らせた。


――このように、テーマは明確です。
GRRMが描いてきたのは英雄や勇気によって正々堂々と正面から戦って勝つのではなく、裏切り、嘘、犠牲によるものばかりです。


ジョンが夜の王と堂々と一騎打ちをし世界を救うという展開なら、今まで描いてきたストーリー展開に反することになります。
夜の王を倒して戦争を終わらせるというアイディアは明らかに間違っています。それは、物語のより深いテーマを理解できていない人を欺く、D&Dによる作為であることに気づいていません。

このドラマは、戦いに勝利するためにはお伽話のようなものではなく、勇気や正義感は報われないことを長年描いてきました。

では、戦争はどのように終わるだろう?

◆犠牲


真の戦いで勝つには、今までと同様に「嘘、裏切り、犠牲」が伴うことが予想されます。

ホワイトウォーカーについての情報は多くないですが、クラスターが自分の息子を「捧げもの」として犠牲にしていたため、彼の砦はホワイトウォーカーから襲われなかったということを私たちは知っています。

更に、どのようにクラスターの息子をホワイトウォーカーに変化させるか、ドラマでは具体的に描写しました。
その場面には目的があったと思います。
まず、ホワイトウォーカーをどのように作っていたか。
そして、クラスターは夜の王に子供を与えていたことにより、彼らを鎮めていたこと。

ドラマでは、ジリとリトル・サムがずっと登場しています。
これは何かしらの理由があるからでは?と想像できます。
リトル・サムが犠牲になるかどうかはわかりませんが、ストーリーラインから省かれていないことは重要なポイントだと思います。

◆約束された王子


メリサンドルは「長い夜が来て、約束された王子だけが夜明けをもたらすことができる」と告げていました。
その「約束された王子」は誰か?ということで、多くの人はそれがジョンやデナーリスであり、二人が救い主である結論に飛びついています。
しかし、救い主は”子供”である可能性を逃しています。

その子供はジョンとデナーリスの間の子。
つまり「死者(亡者)と生者の子」です。


もしも、妊娠中のデナーリスの死がホワイトウォーカーに影響を与えるとしたらどうでしょう?
最初に書いたように「ゲーム・オブ・スローンズ」のあらゆる戦いは、正義感と勇気では勝利しません。犠牲、嘘、裏切りによって勝ってきた戦いばかりです。

◆デナーリスの犠牲は必要か


彼女は奴隷を解放し救世主であるような行動をしてきました。
性格に於いて衝動的になることはあっても、多くの人々を守る女王として既に頂点に達している側面があります。

デナーリスは多くの人々を救うため女王になることを目指していたのであり、彼女自身の犠牲によって人々が救われるのであれば、真の女王となるでしょう。
長き夜を終わらせ、誰にとっても理想的な女王となります。


以上
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私見


私の意見はまったく同じではないですが、似たようなポイントを過去記事に書きました(ちょっと予想が飛躍してるんですが・・・)
・「もしかするとリトル・サムは重要なキャラかも??
・「デナーリスの死を予想してみた

D&Dが「真の戦い」を夜の王との戦いを指しているのか、それともサーセイとの戦いを指しているのかはわかりませんが、最終決戦の相手は死の軍団ではないだろうと思っています。

◆死の軍団との戦いは無駄かも


第四章「黒の城の戦い」の後、マンス・レーダーと交渉するために出向いたジョンは、黒の城を攻撃する目的を聞きましたね。

壁の北側は生きる者がいられる場所ではない。
そのために壁越えさせたいけれど、ナイツウォッチがそれを許さない。
ならば、ナイツウォッチに戦いを挑み、自分たちの手でトンネルの扉を開けるしかないと。

その目的を知ったジョンは野人であっても生きる人間であり、敵ではないということで、野人たちを壁越えさせました。
結局、黒の城での戦いは無駄だった。
イグリットやグレン、ピップらは死ぬ必要などなかった。

夜の王との戦いも同様かもしれません。
「彼らの目的は何か?」を知るかどうかでしょう。

もしも、死の軍団が大量にある鬼火を始末するために動き出したなら?
鬼火は大量破壊兵器です。
人間、環境、そして土地すら破壊しかねない脅威です。

◆夜の王にはちゃんとした計画がある


ジョンは夜の王から敵認定されていないかもしれない。
だからジョンは堅牢な家でサクッと殺されることはなかった。
生かして黒の城へ戻す必要があることを夜の王は知っていたと思います。

戻ったジョンは仲間から刺されて死んでしまいましたが蘇った。
それによって、ナイツウォッチの誓約から解放され、北の王となりデナーリスに会うことができた~という流れ。
夜の王はそうなることを予め知っていたし、その流れが必要であったということです。

今後も色んな予測が登場すると思いますが、第八章まで時間は長いですので、ぶっ飛びな憶測も楽しんじゃいましょう(苦笑)







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