ゴースト・オブ・ツシマ:「武士道を美化している」というトンデモな意見
そして、このような意見を日本のメディアが伝えた。
「ゴースト・オブ・ツシマは武士道や神道を美化している。それは天皇を現人神として崇め、アジア諸国に多大な被害を及ぼした日本を美化することである」
これは、ゲームを実際に最後までプレーした上で発せられた意見か?
否!!
「ゴースト・オブ・ツシマ」を本当にプレーし、ラストまで到達した人なら「何言ってんだ?こいつ」ってなるはず。
武士道を美化??
主人公の仁は何に悩み、何に追い詰められてたか。
それは「武士の誉れ」…つまり「武士道」にです。
恐らく、ゲームをプレーした人の多くは「武士道を美化してる」なんて、微塵も感じなかったはずです。
ラストの方で志村は、武士の地位を貶めるような行為を行った仁を責めていた。
何故なら、仁は鑓川で平民に立ち上がるよう鼓舞したから。
物語として、ハーンを追い詰めるのに武士ではない者たちの尽力を重点に置いていた。これは民衆の力を示すもの。
本土の将軍は、その民衆の力、結託を「許されないこと」としている。
名もなき平民たちが立ち上がることを危惧。
仁は民を扇動して反乱を起こさせる危険分子であり、「諜反である」とした。
権力者は民衆の力を恐れている。
自分たちの地位を守るため、民衆は愚かで非力である必要がある。権力者に盾突くことはあってはならない。
志村は保身に努めた。
「武士の誉れ」以前に、お上の言いなりになっている。
仁が蒙古の酒に毒を入れたこと。
それを”ゆな”がやったことにしろと志村は言った。
しかし、仁はそれを拒絶。
彼を投獄した志村は「武士の誉れ」と言いつつ、保身と偽善に走った。
「誰が」ハーンを討ち倒し、対馬を取り戻したか――。
志村でもなければ、彼が率いた武士たちでもない。
仁と彼の仲間たちの尽力があって成し遂げたのだ。
さて、この話のどこが「武士道の美化」になるんでしょう?
現代に於いて、民主主義ってのは国民ひとりひとりが主権者であり、力があるという精神が礎です。ゲームの話はある種、そこに繋げてる。
ゲームをクリアするプレーヤーが増え出した頃、急に立ち消えた「武士道の美化だ!」という意見(笑)
その赤っ恥をあえてここで晒しました。
言ったもん勝ちは許さない。
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