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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

第七章の三話分のエピソードタイトル@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章の#1~#3までのエピソードタイトルが公式に発表されました。
原題のエピソードタイトルと、HBOが公表した大雑把なエピソード内容です。

・第一話:Dragonstone(ドラゴンストーン)
デナーリスがドラゴンストーンに到着する。
北部では北の王ジョンを中心に防衛に関する話し合いを行う(北部は会議が中心?)
脚本はD&D

「ドラゴンストーン」にはドラゴングラスがあるため、ジョンがそこへ向かうという意味も含まれているかもしれませんね。



・第二話:Stormborn(ストームボーン/嵐の申し子)
ドラゴンストーンでは予期せぬ訪問者が(それはジョン・スノウですね)
ティリオンはウェスタロスの征服計画を練る(キャスタリーロックへの侵攻とか?)
脚本はブライアン・コグマン

「ストームボーン」はデナーリスだけではなく、もしかするとユーロンをも指しているかもしれません。海上でヤーラたちとの戦闘シーンがあると思います。

・第三話:The Queen’s Justice(クィーンズ・ジャスティス/女王の正義)
デナーリスは注目される。
サーセイは贈り物を返す(ちょっと意味がわからないんですが、ユーロンに関連したことかなぁ??)
ジェイミーは自分の過ちから学ぶ。
脚本はD&D

「女王の正義」は二人の女王の判断、決断を示唆してるような気がします。
サーセイは自分たちを取り囲む”敵”との戦いを開始するでしょう。



とりあえず、デナーリス、サーセイ、ジョン・スノウに関するエピソード内容のみですねぇ。でもまぁ、他のキャラクターもそれぞれ展開していくわけですが。


第七章まであと八日。








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ドラゴンはホワイトウォーカーと戦わない?@ゲーム・オブ・スローンズ

「ゲーム・オブ・スローンズは最終的にドラゴンvsホワイトウォーカーにはならない」という説があります。セオリー(理論)とはちょっと異なるのかな?
「ゲーム・オブ・スローンズ」の基になってるのは、「氷と炎の歌」ですね。
その「氷と炎の歌」は北欧(ノルウェー)に伝わる神話で最終戦争「ラグナロク」と色々重なると指摘したのは、歴史家(?)Dorianという方のブログ

その
Dorianさんが書いていることは、とっても濃厚です。
先日、「ジェイミーが真の英雄」というセオリーを提示した方よりも前、2013年に
Dorianさんはジェイミーが最も重要なキャラクターであることも既に指摘していたんですねー。

さて、今回は主に原作「氷と炎の歌」と「ラグナロク」が重なってることに関してのお話です。ドラマは別方向に行くかもしれません。
Dorianさんのブログは余りにも濃厚ですので、読んでいても難しくて飲み込めない点も多々あります。
なにせ、私は「氷と炎の歌」の原作は読んでいませんし、「ラグナロク」自体を知らないからなんですけどね(苦笑)

「ラグナロク」から考えると、人類vsドラゴン&ホワイトウォーカーになるのではなかろうか?というのがDorianさんの意見です。
しかも神話通りならば、その両者共に死に絶えてしまうという・・・。
氷と炎の力がひとつになって、人間の世界を攻撃するんですと(氷vs炎ではない)
ドラマでは違う展開にする可能性はありますし、これは「参考までに」ということでお願いします。「必ずこうなる」ということではありません。


最終戦争「ラグナロク」は、世界の始まりから定められた必然的な運命だとしています。「神々の黄昏」と呼ぶこともあるらしいですね。

「その最終戦争が近づくにつれ、オーディンの居城であるヴァルハラ宮殿に戦士(死んだ戦士も)たちが集結するようになり、最終戦争の兆候が多く見られるようになっていく」
そして「巫女の預言」
兄弟は争って殺し合い 、同じ母から生まれた子供たちは一つの寝床を汚すだろう。世は乱れ姦淫がはびこり 、斧の世、剣の世が来て、楯は裂け、嵐の世、狼の世が 世界の終わりまで続くであろう 。
「ゲーム・オブ・スローンズ」の中身を指してるような印象を受けますよねー。
死んだ戦士は亡者ですね。

ちなみに、登場人物も当てはまるそうで(一部紹介)
・主神オーディン: エイリス・ターガリエン
・戦いの神ソール: ロバート・バラシオン
・テュール神(右手を失った): ジェイミー・ラニスター
・フェンリル狼: ブラン・スターク
・見張り役の神ヘイルダッル: サム
・豊穣の神フレイ: ウォルダー・フレイ
・豊穣の女神フリッグ: サーセイ・ラニスター
・火の国の門番スルト: ジョン・スノウ
・ロキの娘ヘル: メリサンドル

この神話での物語を当てはめると、ドラマの中心はブランとジェイミーになるそうです。

更に面白いことに、ジェイミーが当てはまるテュールは「Tyr」と書くそうです。
ジェイミーの弟ティリオンは「TYRion」
で、父タイウィンは「TYwin」(TYはノルウェー語のTyr)

ドラマがGRRMの描く世界観を尊重しているのであれば、物語はこの世界自体の運命を描いていることになります。
個々のキャラクターはあくまでも”この世界”を表現するもの。
ドラマも「揺るぎない終わり」に向かっているのでしょうかね?

恐らく、真の戦いは「自然vs人類」
夜の王、ホワイトウォーカー、ドラゴンも自然に属しているとしています。
そして、魔法も自然に属し、それらと関わっている者たち(ブラン、ジョン・スノウ、デナーリス、メリサンドル等の紅い女祭司)も同様だそうです。
人間が作り出した「七神」はどうか知りませんが、Dorianさんによると「古の神」はもちろん「光の王」「数多の顔の神」「顔のない男」も森の子らが関わっているという説。


最初の人々は古の神を信仰していました。
古の神は血の魔法が基にあり、ボルトン家の皮剥ぎはその血の魔法としての名残。
エイゴンがウェスタロスを征服した際、北部は諸侯が話し合って無駄な血を流さないということを決め、当時の北の王(スターク)がエイゴンに跪きました。
そして、血の魔法を禁じたということですが、ボルトン家は最後まで抵抗したそうです。
ラムジーは魔法というより、単なる残虐行為として行っていたようですけどね。

Dorianさんは、ヴァリリアを破滅させたのは森の子らではないか?と。
ですから「顔のない男」は森の子らによるもの。
すべてを見通せる能力「greenseer」は森の子らが持つ能力でありますね。
ハレンホールではなく黒と白の館にいたジャクェン(仮名)がアリアの細かな嘘を見抜けたのは、彼も森の子らですかね?
となると「顔のない男」となったアリアは、森の子らサイドってことになるのかな?
アリアが館の少女をウィアーウッドの顔のように目から血を流させていたのは、意味があるのかもしれない・・・?


ドラマは黙示録のような救われない終わり方をするとは思えませんが、第七章のPVなんかで青い目をクローズアップした意図がなんとなくわかったような。
「世界は巨人の青い目の中にある」
この先は、各々のキャラがどうなるか?ではなく「世界がどうなるのか?」という展開へと進んでいくんだろうと思います。







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善悪は誰が決めるのか?@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章まであと二週間ですね。
「ゲーム・オブ・スローンズ」にほぼ特化したブログとなって第六章が終わってから、「ブログ更新を滞らせない」という個人的な目標によりネタ探しに明け暮れましたが、なんとか達成できそうです(苦笑)

今回はちょっとした雑感みたいなもので、個人的な考えを書きたいと思います。

ご存知の通り、原作者のGRRMは白黒を明確に分けることを嫌っています。
絶対の善・絶対の悪はなく、すべては灰色であると。
私たちは、ハリウッド映画や娯楽映画、娯楽ドラマなどで「絶対的な善」=「英雄」というものを見慣れています。
その構図を「ゲーム・オブ・スローンズ」にも当てはめようとしていたかもしれません。
しかし、第一章で主人公扱いだったエダード・スタークが身勝手で我がままなジョフリーに呆気なく処刑されてしまうのを見て、呆然としてしまったことでしょう。

「でもきっと、スタークはジョフリーへの復讐を果たすだろう!」


しかし、ロブも裏切りによって殺害された。
「一体、正義はどこにあるんだ!!」と憤る。
これですね、GRRMの世界観(苦笑)
「そんなものは世の中にはないんだよ」

第六章でヴァリスはハーピーの息子たちに協力する女性からの言い分を聞きました。
「異国から来た者たちが私たちの国を侵略している」
ヴァリスはそれを否定しませんでした。
「あなたの立場での見方はそれで合っている」と。
次いで「お互いが相手の見方をする必要がある」と告げました。

視聴者の多くは、デナーリス側の視点でハーピーの息子たちを見ていたと思います。
もしも逆ならば?
そして、これはホワイトウォーカーにも当てはまるだろうと思います。

北の壁を建てた目的は、北に人間が侵入してこないようにするためであったら?
森の子らやホワイトウォーカーの視点で考えると、壁は北を人間から守るものであったかもしれません。
壁ができた際に北に取り残された最初の人々の子孫=野人に対し、大目に見ていた部分はあるかもしれない。
けども、壁の南側へ入ってくる野人によって、ナイツウォッチは壁設立当初の目的とは異なり、野人を排除しようと壁の北側へ入り込むようになった。
「うぜぇ~!野人がいるせいで人間が勝手に侵入してきている」byホワイトウォーカー

マンスレイダーは、恐らくそれをナイツウォッチの時に察知したのかもしれません。

人間の視点で見れば、人間を殺し人間を攻撃する亡者として蘇らす夜の王=悪者。
しかし、逆の視点で見ると、壁の北に侵入してくる人間=悪者。

これはドラマ上の話だけではありません。
リアル社会に於いても同様です。
自分たちを脅かす存在は「悪」とみなします。
戦争などは最たるものですね。
ですから、プロパガンダで相手への憎しみを煽り立てます。

第三章、血染めの婚儀に関して、ティリオンは父タイウィンに言いました。
「寝首をかくのは戦争だけれど、婚儀にやることだろうか?」と。
タイウィンはこう言いました。
「戦争を早く終わらせた。より多くの犠牲を生じさせる前に終わらせることができた」
・・・これ、どこかで聞いたことのある言い分ですよね。
アメリカが先の戦争に於いて核兵器を使った言い分がそれです。
「タイウィンがやったことはアメリカのソレと同じということですね」とアメリカのファンに言ったら、どう反応するんだろう?と思います。


スターク家に感情移入していると、タイウィン(フレイやボルトン)の行為は許せないと感じたはずです。
何の罪もないお腹の子までも殺害したのですから。
けれども、タイウィンの視点で考えれば、「早く戦争を終わらせた」は善なんですよ。
アメリカの言い分と同じ。

それとも「タイウィンが直接手を下したわけじゃない!フレイやボルトンがやった」と言うでしょうか?
彼らは先の戦争でのソ連と同じですよね。
アメリカと手を組んで日本との不可侵条約を反故にしたわけですから。
忠誠や誓いは、現代で言うところの「条約」です。

GRRMはそれらを物語の中に当てはめたのかはわかりません。

アメリカの立場からすれば、建前では少なくとも核兵器使用は必要悪だったのでしょう。
(※実際はそうではありませんでしたが)
しかし、戦争ですから自分たちは「善」「正義」という構図は崩れない。
その時代の戦争前は、世界的に「侵略する国」「侵略される国」が存在しました。
侵略理由は当然ありますが、侵略される側にとっては侵略者は「悪」です。
すると、ドラマの中のハーピーの息子たちは、侵略に抵抗する者たちという風に捉えることができ、一概に「悪」とは言えなくなります。


どこに視点を持ってくるかで、こんなにも善悪は曖昧になるものです。
サーセイが「勝つか死ぬかよ」と言いましたが、戦争はその通りです。
「勝てば正義」という言葉を聞いたことがあると思います。
スポーツのような勝敗はありません。

戦争嫌いなGRRMの皮肉。
こんなにも物語に盛り込まれているんだなぁ~と感じた今日この頃です(苦笑)








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