awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

絶賛されている「ジェイミーが真の英雄」理論@ゲーム・オブ・スローンズ

先日HBOがリリースした画像の中に、書物を読むジリの姿がありました。
そして、その書物の中身を(頑張って)解読した人によると、それは「Azor Ahai」についての内容であることがわかりました。
これまでドラマの中では「Azor Ahai」について詳細なことは触れていません。
ですが、昔の「長き夜」の戦いに於いて重要な役目を果たした救世主であり、来たる真の戦いでは「Azor Ahai」の生まれ変わりが再び人類を救うと信じている人たち(主に読者)が多いです。

「Azor Ahai」って何?という方もいるでしょうが、まぁ大雑把に「救世主」だと思って頂ければと思います。
細かなことの言い伝えや預言もありますが、第六章まで具体的にドラマでは触れていませんので、その辺は割愛します。

さて、その救世主ですが、様々なキャラクターが「Azor Ahaiではないか?」と言われ続けてきました。
ジョン・スノウ、デナーリス、ハウンド、ブラン、ジョラー・モーモント等々。
今回のセオリー(理論)は、その救世主はジェイミー・ラニスターであるとしています。
※相当長いので、要約します。

メリサンドルが信じてやまない「光の王」
日本語訳では「光の王」ですが、英語では”ロード・オブ・ライト”です。
その”ロード・オブ・ライト”はヴァリリア語では”aeksion”と”ondos”だそうです。
どうして”ロード・オブ・ライト”になったかは、宗教絡みなのか、誤訳か誤解なのか不明だそうですけど、セオリー提示者はちゃんとヴァリリア語を調べたそうです。
そして、そのaeksionとondosは「黄金」「」という意味になるらしい。
・・・ということで黄金、手――と言えばジェイミー・ラニスター。

本当にジェイミーが救世主??

原作者のGRRMは常々「預言はメタファーである」と言っているそうです。つまり、言葉の通りではないということ。
そしてGRRM自身の傾向として、明確な英雄像よりも曖昧な英雄像を好むということも、セオリー提示者は重要視しています。

セオリー提示者は根拠として、次のように語っています。

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジェイミーは登場直後は嫌われ者、嫌な奴として描かれていました。
やがて、彼はロブの捕虜となりますが、相変わらず皮肉や軽口を叩いて反発を煽っていました。カースタークの息子を殺害して脱走し、再び捕らえられ処刑される危機に。
しかしキャトリンによって王都に戻る旅が始まりました。
捕らわれている娘との交換のためですが、そこから彼は変化していきます。
預言がどのようにジェイミーの変容の旅に適合するか説明します。

ジェイミーの最も重要な出来事は、右手を失うことでした。
彼の右手は「王殺し」を象徴しており、それを失うことは汚名を取り除くということに繋がっていると思います。
クァイバーンが治療を始める時、ジェイミーの腕は腐敗が広がっていて肘から切断することを告げました。しかし、ジェイミーはそれを許さず、クァイバーンは腐敗した部分を熱したワイン等で取り除くことにしました。
これらのことは、ジェイミーの肉体的な腐敗を取り除くだけではなく、彼の汚名や不名誉さまで取り除くという二重の意味があったと思います。

Azor Ahai:
(Azor Ahaiは)30日もの昼夜、剣を鍛え、水の中に入れた途端、剣は砕け散った。しかし彼は諦めることはなかった。

ジェイミーが手の治療を受けた後、ハレンホールにて入浴します。
ブライエニーが先に風呂に入っていましたが、ここでジェイミーの奇妙な変化が見られるサインがありました。
それは、ブライエニーが風呂の中で肌をこすっているのを見て、ジェイミーは「強くこすり過ぎるな」という風に言ったことです。
何らかの変化がジェイミーに生じたことによる言及であると、私は信じています。
そしてジェイミーは狂王エイリスの話をし始め、エダード・スタークの件まで話が及んだ時に様子が急変し、ブライエニーが慌てて「王殺しが!」と叫んだ時、彼は「ジェイミーという名だ」と言いました。

王都へ戻ったジェイミーは、王の楯の歴史書を見ていたジョフリーから見下され、役に立たないと言われてしまう。
しかも父タイウィンからは、片手で王の楯は務まらないからキャスタリーロックへ戻れと言われますが、ジェイミーは自分の任務を全うすることを誓います。
しかしサーセイへの愛は、彼を堕落させる要素のままです。

Azor Ahai:
二度目は50日、昼夜剣を鍛えた。最初の剣よりも優れていた。そして彼は獅子を捕らえ、剣を心臓に刺したが再び砕け散ってしまった。

ジョフリーが毒殺され、ティリオンは捕らえられました。
ジェイミーはティリオンが犯人ではないと思っていて、何とか処刑を免れるよう働きかけますが、ティリオンが決闘裁判に持ち込んでしまった。
結局、決闘裁判で敗れたティリオンの処刑が決まってしまいましたが、ジェイミーは独断でティリオンを逃がします。
その結果、ティリオンは父タイウィンを殺害。
ジェイミーは間接的にしろ、獅子を象徴していたタイウィンを死に至らしめた。
サーセイはジェイミーに愚かさを指摘したことで、ジェイミーを砕いた。

最終的な舞台設定は、第六章でリヴァーランを奪回しウォルダー・フレイと顔を合わせたこと。フレイはジェイミーに「互いに王殺しだ」と共通点を挙げました。
その後、ジェイミーは王都へ戻ります。

Azor  Ahai:
三度目は剣を仕上げるために何が必要かを知った上で、100日昼夜剣を鍛えた。そして彼は妻のNissa Nissaを呼んで彼女の胸に剣を刺した。

ここから予測が始まります。
ジェイミーは王都に戻り、サーセイが鉄の玉座に就いたところを目の当たりにします。
サーセイが大聖堂を鬼火で焼き尽くしたことも知っています。
彼はサーセイを殺害しなくてはならないことも知っています。
ジェイミーにとって強力な剣を仕上げるためには、サーセイから堕落した影響力を取り除かねばならない。

ジェイミーはサーセイを殺害します。
私が思うには、ジェイミーは既にそれを選択し決断しています。
実行は単に時間の問題です。
ジェイミーがサーセイを殺害した時、彼が物語の中心となるポイントになるでしょう。
サーセイはNissa Nissaで、彼女の死はLightbringer=黄金の手の復活に繋がる。
名誉なき堕落した男が生まれ変わる・・・それは預言された英雄である印。

第四章、クラスターの砦でナイツウォッチの反逆者から拘束されたブランたち。
その時にジョジェン・リードは「これは終わりじゃない」と言い、自分の右手を見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=ozPholpWbCw&feature=youtu.be&t=2m50s
その右手が炎に包まれていることを確認して下さい。

GRRMは戦争を嫌い、そのために一貫して戦争の悲惨さを描くことが多いです。
戦争によって問題は解決しないとしています。
そういった観点から考えると、ホワイトウォーカーたちとの戦いで何が残るでしょう?
ドラマでは落とし子対決に比べると、奴隷商人湾での戦い、リヴァーランでの戦いは平和的に解決しました。
もしも夜の王と平和的に解決を望むなら、仲介できる人物が必要になります。
その人物こそがジェイミー・ラニスターなのです。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このセオリーについて興味を持ち、提示者にコンタクトを取ったメディアによる質問から、Nissa Nissaがサーセイである根拠として、「ジェイミーとサーセイは双子であり恋人。結びつきや愛情はかなり大きい。その相手を殺害するジェイミーへの魔法は適切だと思います」と答えています。

その提示者はしばらくの間、Azor Ahaiはデナーリスだと思っていたそうです。
しかし、色々と調べていくうちに根拠となるものが足りないと感じていた矢先、家族と再びドラマを始めから見た時、上記にあるジョジェンのシーンで「Lightbringerは剣ではなく手ではないか?」と気づいたそうです。
ジョジェンのあのシーンはそれを教えていたのでは?と。
そして、最後にヴァリリア語を調べているうちに発見した”aeksion”と”ondos”が最も大きな根拠だそうです。


このような根拠が出揃い、誰もが「そうかもしれない」と思えるセオリーであっても、実際は違う展開になることは十分有り得ます。

私自身は、「王殺し」というネーミングは夜の王にも繋がるんじゃないか?とか思ったりもしてましたけども(苦笑)
ジェイミーがブランを塔から突き落としたことは、ブランだけではなくジェイミーにとっても重要な意味があったんだろうな、とか。
ブランとジェイミーはこのような線がありましたし。
      ↓
ジェイミー(ブランを突き落とす)→ボルトンの部下ロック(ジェイミーの手を切り落とす)→ブラン(ホーダーを使ってロックの首を折る)


かなり長文となりました。
読んで頂きありがとうございます。







★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★