裏話:最終章 #5@ゲーム・オブ・スローンズ
ドラマの方は、エミリア・クラークが言っていた通り「驚きの~」に突入です。
◆最終章 第五話「鐘」
- このエピソードでは長年言われ続けていたファン理論の内、3つが実際に盛り込まれていた。ハウンドとマウンテンの決闘「Cleganebowl」、デナーリスのマッド化、サーセイが少女時代に魔女に予言された「美しく若い女王に全て奪われる」
- ジェイミーとサーセイの死により、ティリオンがラニスター家の唯一の生き残り。生前、キャスタリーロックをティリオンに継がせないと言っていたタイウィンへの皮肉となる。
- ユーロン・グレイジョイの死により、鉄諸島の支配を巡ってヤーラとの紛争は起きなかった。
- ラスト、アリアの前に現れた白馬は黙示録を表現していたのでは?という見方もされている。「黙示録6-8:見よ、青白い馬が出てきた。騎乗している者は”死”であり、それに黄泉が従っていた」
- サーセイが退場したこのエピソードは「母の日」に放送された。奇しくも、父タイウィンが退場したエピソード(第四章最終話)は「父の日」だった。
- EDクレジットでは「The Light of the Seven」と「キャスタミアの雨」が2曲同時に流れた。この曲はどちらもラニスターの勝利を謳ったもの。「The Light of the Seven」は第六章最終話の冒頭から流れていた曲(大聖堂破壊へ繋がっていた)
- ラニスター家の勝利を歌っている「キャスタミアの雨」は、過去シーズンもラニスターの悲劇が起きるとEDクレジットで流されていた。
- 「ブラックウォーターの戦い」でティリオンが顔を斬られた後のEDクレジット。
- ジョフリーの死。
- ティリオンの裁判。
- タイウィンの死。
- クァイバーンの死により、七王国の「王の手」は連続で殺害されたことになる。ジョン・アリン、エダード・スターク、タイウィン・ラニスター、ケヴァン・ラニスターに次ぐ(※ティリオンは王から正式に任命されていなかったので含めません)
- ヴァリスの最期の言葉は、ティリオンに告げた「さようなら、古き友よ」だった。これは、ヴァリスがミーリーンでティリオンと再会した時に言った言葉に重ねている。
- ブランが過去シーズンで見た、王都の上空を飛んでいるドラゴンの影のフラッシュバックは、ここに繋がったいた。
- 王都全体に配置されていた鬼火はドラゴンによって点火された。デナーリスの父エイリスが狂ったように言い続けていた「すべて燃やし尽くせ」が実現されたことになる。
- ハウンドがマウンテンの目を短剣で刺した。これは過去シーズンでアリアがハウンドに対し「目を刺す」と言ったことを準えていたようだ。
- ヴァリスと少女の会話から、ヴァリスはデナーリスを毒殺しようとしたことが伺える。その企みは失敗し、再度試みるような話になっていた。
- デナーリスは暗殺されることを回避し続けてきたことになる。
- ヴァリスは処刑前、自ら指輪を外した。毒は指輪に仕込まれていたと思われる(ジョフリー暗殺時、サンサのネックレスと同様)
- このエピソードのデナーリスは、「ベルの戦い」でのJon Conningtonとは真逆となっている(※原作を読んでる方なら察しがつくことみたいです)
- 冷酷なタイウィン・ラニスターやルース・ボルトンでさえ、降伏した者への殺害には反対していた。
- 第七章でランディル・ターリーはデナーリスに対し、よそ者でありドスラク人を率いていたことで真の女王だと認めず、跪くことを拒否した。彼の信念が正しかったことになる。サーセイは大聖堂を破壊したが、デナーリスは王都全体を破壊し、多くの民を犠牲にした。
- デナーリスが荒ぶったのは、サンサがジョンの真実をティリオンにチクったことも要因のひとつ。
- ジェイミーが「王都の住民たちは関係ない」といった旨の台詞は、過去シーズンに彼が言ってきたことと矛盾することになる(ブライエニーに話した狂王を殺害した理由)
- デナーリスの王都破壊への伏線⇒
- 第二章、クァースにいた香辛料商人は「あなたのドラゴンは死と惨劇を世界にもたらすだろう」と言った。その通りとなった。
- 同じく第二章、ブラックウォーターの戦い。ヴァリスはティリオンに「鐘の音は嫌いです。それは悲劇を伝える。王の死、包囲された都市」と言った。
- 更に第二章、不死者の館でデナーリスが見た、焼け落ちた玉座の間。
- 第七章、オレナ・タイレルがデナーリスに告げた「あなたはドラゴンでいなさい」という言葉。
- 敵対する者を燃やし「狂王」と呼ばれていたエイリスに関して、過去にバリスタン・セルミーやティリオンから語られ、デナーリスは父とは違うと度々言っていたが、同じだったことになる。
- アスタポアの親方を燃やし、周辺を破壊。
- ミーリーンでバリスタン・セルミーが殺害された腹いせに、親方を燃やし、ドラゴンに食わせた。
- ドスラクのカールたちを燃やした。
- ランディル・ターリーとディコン・ターリー父子を燃やした。
- ヴァリスを燃やした。
- 降伏したラニスター軍を燃やした。
- 王都の民を巻き込んで破壊した。
- ショーランナーのワイスは「デナーリスはサーセイを真っ先に狙わず、街を攻撃し、多くの民を犠牲にした。そして彼女はサーセイが逃げられるだけの充分な時間を与えていた」と、王都全体をデナーリスが燃やす理由はなかったと語った。
- 一方で、デナーリスの精神は壊れつつあった。ジョラーを含め、多くの友人や同盟者を失い、ドラゴンも二頭失っていた。その悲しみが憎しみとなって、矛先が王都全体に向けられたという意見もある(※デナーリスのファンの意見かな?/苦笑)
- この展開で「デナーリスはやはりターガリエン家の血を受け継いでいた」という意見、「デナーリスは父エイリスとは違う(デナーリスは数々の災難があったの!だから可哀想なの!)」という意見が生じた。
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デナーリスの行動は、彼女の心理状態も影響してのことでしょう。
だからこそ、彼女は七王国の真の女王に相応しくはない。
感情で国を統治されたら、民はたまったもんじゃない。
――以上が私の個人的見解です。
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