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サーセイの短絡的な計画@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。



最終章に向かうプロットとしての位置づけであった第七章。
サーセイの計画にジェイミーは反発し、自分の意思で初めて彼女のもとから去りました。
それによって、サーセイのマッド化は進んでいくでしょう。

今回はサーセイについて改めて考え、最終章の展開の予想をしてみたいと思います。

サーセイの性格

第五章、ティリオンによって殺害された父タイウィンの葬儀の場で、ジェイミーに対して「何も考えなしに行動した結果がこれよ」「あなたはどういう結果になるのか考えない」とサーセイは指摘しました。
そのジェイミーの行動は双子であるサーセイ自身にも当てはまります。
第五章ではタイレル家憎しで七神正教に力を与え、結局自分に跳ね返ってしまいました。

ジェイミーはどちらかと言うと、サーセイへの愛のため、家族へのためという理由で短絡的な行動に出る傾向がありました。
一方サーセイの場合は、自分のために行動します。
彼女は誰に対してもコントロールしたがる傾向にあります。

ジョフリーでさえ、サンサとの婚約は神聖な約束として捉えていましたが、そのサンサとの婚約を取り消すよう働きかけたのはサーセイでした。
ところが、受動的なサンサとは違いマージェリーは野心が大きく能動的であり、サーセイの思惑が外れてしまう結果に。

新たに婚約したマージェリーの影響を受け出したジョフリー。
サーセイは息子をコントロールできなくなりました。
やがてサーセイはマージェリーを敵視し始めます。
そんなサーセイの衝動を止めていたのは、父タイウィンでした。

サーセイは何とかタイレル家を陥れようとし、タイウィン亡き後に現れたハイ・スパローを利用しようと企むも、トメンは完全に取り込まれてしまった。
そして彼女が腹いせに行ったことは、大聖堂を鬼火で破壊する殺戮だった。
大聖堂にはサーセイが憎む者たちが集まっており、マージェリーがそれに気づいた時は既に遅かった。

トメンに対しては死なぬよう城に留めていましたが、彼は母よりも妻を選んで自死。
それ自体がサーセイにとっては「裏切り」
で、結局サーセイのそばに残った者は、ジェイミー、クァイバーン、マウンテンです。
彼女の言うことに従う者たちですが、第七章最終話でジェイミーも去りました。

サーセイの計画

第七章の最終話、サーセイに亡者を直接見せることで、休戦に持っていきたかったのはティリオンです。
彼とサーセイの密談でどのようなことが話し合われたかは不明。
その直後、サーセイはジョンとデナーリスに休戦に応じ、真の戦いでは加勢すると約束しました。ところが、そんな気はサラサラないことをジェイミーに話した。

ドラゴンピットで亡者がどんなものかを見る前から、サーセイは「ゴールデンカンパニー」導入の方向は決まっていました。
あとは、自分の敵が死の軍団と直接戦い、その戦いの勝者に対して応戦すれば良い。
死の軍団が勝った場合でも、王都へ到達するまでには時間があります。

そのやり方は、リトルフィンガーがサーセイに話した「スタニスとボルトンを戦わせ、その勝者を叩けば済む」という作戦と同じです。
勝者と言えども戦いでは相当なダメージを受けるため、容易に潰すことができると。

しかし、人間同士の戦いではそれが通用しますが、死の軍団が人間を打ち負かした場合は通用しません。
それをサーセイはどこまで理解できてるか?です。
死者が勝った場合、死の軍団は膨大な大きさになっていきます。

ゴールデンカンパニーって何?

ドラマでは、ジョラー・モーモントがかつて所属していたということで触れただけです。
「ゴールデンカンパニー」は、主にウェスタロスから亡命してきた騎士などが多く所属しており、戦力が相当高い大きな傭兵集団のようです。
彼らは金を支払われた場合、契約を必ず守ることで有名だそうです。
スタニスが雇った傭兵のように逃げ出したりもしないでしょう。

しかし、死の軍団に太刀打ちできないと思いますねぇ。
北部で多大な死者が出た場合、死の軍団に吸収されてしまいます。
どんどん大きくなる死の軍団を前に、ゴールデンカンパニーでさえ歯が立たないことは想像するに難しくはありません。

結局サーセイはどうなるのか?

超憶測ですけど、
夜の王は、もしかすると特に北部を潰すつもりはないかも。
でも人間が攻撃してきたら応戦するでしょうけど、なんとなぁ~く夜の王は単に王都へ向かっていくつもりなんじゃないかと思ってみたり。
夜の王は未来が見えるってのがポイント。

あと、サーセイのお腹の子に関してこのような意見も…
無事に生まれたとして、その子がティリオンと同じような小鬼の可能性もある

ティリオン誕生以降、彼の容姿も含めて憎んできたサーセイ自ら小鬼を産む。
もしもそうなら、かなりの皮肉になりますよね。
過去シーズン、サーセイはどれ程ティリオンを憎んでいるかを描いてきましたので、皮肉なオチをつけるかもしれないですね。

そうでない場合でも、流産か死産か・・・。
サーセイはラニスター家の最後の希望である子供に関して、何か大きなショックを受けることが生じるかも。

様々な要因で完全にマッド・クイーンとなったサーセイは、王都の地下にある大量の鬼火で王都を壊滅させようとする。
実はそれを阻止するために夜の王が南進し始めたのかも~とか、想像は膨らむ(苦笑)









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