裏話:第四章#7~#8@ゲーム・オブ・スローンズ
◆第四章 第七話「月の扉」
- 原題のエピソードタイトルは「Mockingbird(モッキングバード)」で、リトルフィンガー(ピーター・ベイリッシュ)独自の印。モッキングバードはスズメ目マネシツグミ科の鳥。
- ブロンは第一章から着実に出世している。キャトリンがティリオンを捕らえた時は護衛の任に着き、決闘裁判で代理として戦いティリオンの釈放に貢献。傭兵だったブロンは第二章でシティウォッチの総帥となり、第三章ではブラックウォーターの戦いの貢献によって「ブラックウォーターのサー・ブロン」の称号を得た。第四章はサーセイの賄賂として貴族の娘と婚約。
- ホットパイはアリアたちと一緒の時に「ウィンターフェル」を「ウィンターヘル」と言い、鎧を着ている者はすべて騎士だと思い込んでいた。それをアリアたちに間違いだと指摘されていたが間違えたままである。
- ホットパイがブライエニーに手渡した狼を模ったパン。スタッフは70個ほど焼いたパンの中で形が良いものを選んだ。
- ハウンドはアリアに自分の顔の火傷に関する話をした。本当は第一章の馬上試合で語る予定だったが、撮影は悪天候になったため省かれ、リトルフィンガーが密かにサンサに語るシーンとなった。ハウンドがその時に話す予定だった台詞はオーディションの際に使用されたもの。
- リトルフィンガーは今までも多くの死に関わっていたが、自分で直接手を下したのは初めて(ライサ・アリンを突き落とす)
- ライサ・アリン役のケイト・ディッキーは、月の扉から落ちるシーンの撮影を怖がっていた。セットに於いても月の扉から地面までは高さがあり、ハーネスを使用して撮影した。
- 牢獄にいるティリオンを訪ねるオベリンのシーンは、オベリン役のペドロ・パスカルが一番最初に撮影したシーンだった。
- 高巣城でサンサは雪でウィンターフェルを作ったが、それはエピソムソルト(硫酸マグネシウム)と調理用の塩を混ぜたもので、ロビンが壊すシーンもあるため同じもの(ウィンターフェル)を6つ作った。
- 雪でウィンターフェルを作るシーンは、「サンサとジョン・スノウがウィンターフェルとスターク家復活に関わることを予兆しているのでは?」というセオリーが存在していた。
◆第四章 第八話「山と毒蛇」
- タイトルはグレガー・クレゲイン(マウンテン)とオベリン・マーテル(ドーンの赤い毒蛇)を指している。
- 劇中、大きな展開があるにも関わらず、高巣城はオープニングクレジットで表示されない。
- ティリオンがジェイミーに従兄弟がひたすら虫を潰していたという話は、世の中の理不尽さと無秩序をティリオン自身が死を直前にして問うという意図がある。
- ジョラー・モーモントがデナーリスに関する情報をヴァリスに送っていたため、デナーリスは暗殺されそうになった。それを阻止したのはジョラーだったが、暗殺未遂という事態が起きことでカール・ドロゴはウェスタロスに乗り込む決意を固めた。それによって金品を得るために虐殺を行い、デナーリスの慈悲行為によって結果的に子供もカール・ドロゴも失うことになった。つまり、ジョラーの密告はドラゴン誕生に結びついた。
- 谷間のヨーン・ロイスの三人目の息子はナイツウォッチになっていて、第一章第一話の冒頭に登場した三人のナイツウォッチの一人だった。
- オベリンとマウンテンの決闘のシーン。ロケはクロアチアで行われた。使用した場所は1980年代に建てられたホテルだったが、ユーゴスラビア紛争時に爆破され、ずっと放置されていた廃墟。撮影前に大量の落書きを消す必要があった。
【おまけ】
第一章で斬首された首をジョフリーがサンサに見せましたが、セプタの隣の首がアメリカ元大統領ブッシュだと騒ぎになり、後にデジタル修正したそうです。
日本で放送されたのは、その修正後の映像のようですね。
「ブッシュ元大統領の首が~」とトリビア的に言われていますが、確認しようにも修正後なのでわからない――という裏話です。
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