トム・ハーディ入魂ドラマ「TABOO」
ちょっとした感想を(ネタバレなしです)
トム・ハーディの企画(彼の父親と共に)、プロデュース、主演ということで、トムさんの入魂ドラマと言っていいかもしれません。
リドリー・スコットもプロデュースしてますね。
ストーリーは大雑把に言えば、トム演じるジェームズの復讐、裏切り、禁断の愛・・・というものが主軸となって展開していきます。
ドラマでの悪者は「イギリス東インド会社」で、それに真っ向対峙するという筋立て。
「東インド会社」ってよく聞きますね(パイレーツ・オブ・カリビアンでもお馴染み)
”インド”という呼称にはなっていますが、それは”アジア”を指しているそうです。
その東インド会社を仕切っている人物をジョナサン・プライスが演じてます。
「東インド会社」がどういった組織であるかを事前に知っていると、ドラマの話に入りやすいかもしれません。
イギリス東インド会社と王室との関係とか、どのような貿易をしてたとか。
劇中、紅茶に関する下りがあるんですが、「この中国との貿易がやがて”アヘン戦争”へと突入するんだなぁ~」という歴史的な時代背景も読み取れると思います。
ドラマの映像はスタイリッシュで小汚いという感じ。
時折、ジェームズの不可思議で恐ろしげなフラッシュバックシーンが挟み込まれますが、「重要な意味があるんだろうなぁ~」と、チラつかせていきます。
ただ、その抽象的なフラッシュバックシーンが邪魔臭い時があります(苦笑)
ドラマのテンポというかリズムを狂わせてるなぁ~と。
「もうわかったから、次へ進んで」という感じにはなりました(個人的には)
ドラマ全体の印象は、ジェームズがタフであるということに尽きますね。
精神的に何かトラウマを抱えていながらも、目的に突っ走っていくという姿が全体的に描写されています。
そして、彼は綿密な計画を立てて協力者を集めていく。
まぁぶっちゃけ、わかりにくい部分は多々あるんですけどね。
でも、わかりにくいからこそ次のエピソードも見てしまうという(苦笑)
「どうなるの?」という好奇心で、ひたすらオチを見たくなるというか。
そして、何よりこのドラマは出演している俳優さんたちが皆素晴らしい。
存在感ありまくりのトム・ハーディが独壇場にならずに済んでいたのは、脇をかためる俳優さんたちの賜物だと思います。
OPクレジットの映像は、ドラマの展開を示唆していたんですね。
さて、どうやら「TABOO」はシーズン2も製作するようですが、あのラストの続きなんでしょうか?
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★