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なぜハウンドは火を怖がるか@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。

Cleganebowlという理論


ずっと以前からファンの間では「Cleganebowl」という理論があるそうです。
その「Cleganebowl」とは、クレゲイン兄弟の決着。


それを待ち焦がれているファンは、第七章最終話の予告編を見て「いよいよマウンテンとの決闘か!」と期待していたようです(苦笑)
ハウンドがドラゴンピットで剣を振り上げていたため、勘違いしてたらしい。

ハウンドは長らく兄マウンテンを憎んでいたことは、ドラマでも描写されていました。

第四章でハウンドがアリアに話した内容:
幼い頃、ハウンドが兄の玩具で遊んでいたら、火に顔を押し付けられ大火傷を負った。
それ以来ハウンドは兄を憎み、そして火を嫌うようになった。

そして第七章の最終話。
ドラゴンピットにサーセイ側とデナーリス側が休戦の話し合いとして集いました。
そこで、ハウンドとマウンテンが睨み合った。
ハウンドは「What did they do to you?(何されたんだ?)」と変わり果てた姿のマウンテンに言いながら近づき、「Doesn't matter. That's not how it ends for you brother. You know who's coming for you. You've always known.(どうでもいいけどな。そんな終り方ではないもんな兄貴。誰がアンタに(死を)もたらすか知ってるもんな。アンタは常に意識してるはずだ)」と語りました。

これらの絡みで、クレゲイン兄弟の決着が最終シーズンに起きるだろうと、誰もが予測したと思います。

ハウンドが火を怖がる重要な理由?



前置きが長くなりましたが、ハウンドが幼少時代に兄マウンテンに顔を火につけられた出来事。
マウンテンは自分の玩具をハウンドが勝手に使って遊んでいたため、腹を立てて幼い弟の顔を火の中に押し付けた・・・という風にドラマ内でも説明されてました。
マウンテンの性格なら有り得ることで、納得できてしまいます。

しかし、中にはこのような憶測も――
幼い頃のクレゲイン兄弟
ハウンド 「えい!やー!兄上参ったか!!」(玩具で戦闘ゴッコをしている)
マウンテン「おい!オレの玩具を勝手に使うな!」
ハウンド 「今ね、その火にボクが兄上と戦って、ボクが勝ったところが映ったんだよ」
マウンテン「はぁ~??その火が何だって??もう一度良く見てみろ!」
(マウンテンはハウンドの顔を火に押し付けた)
マウンテン「お前がオレに勝つわけねぇーだろ!!お前はここで死ぬんだからな!」
ハウンド 「兄上!熱いよ~!!」

――ということではなかろうか?と。

ハウンドは幼い頃、火の中でヴィジョンを見たというもの。
それ以来、火傷の痛みという肉体的苦痛と精神的苦痛により、火を見ること自体を恐れるようになったと思われます。
火を見ると、何か忌まわしいものを見てしまうのではないか?という恐れ。

火の中に映ったヴィジョンは将来起きることですが、その場で原因にもなった。
「原因と結果」は同時に存在してるということです。
ですから、火にヴィジョンが映し出された場合、そこから逃れられないことをハウンドは承知している。だからこそ火を恐れているのかもしれません。

ミアのソロスに促され、暖炉の火を見た時、イーストウォッチと矢じりの形の山を見ました。彼らはそこへ行かねばならないと判断した。
結果的に、そこはミアのソロスが終る場所だった。

ハウンドがマウンテンと戦うのは使命?



ベリックと決闘裁判を行い、炎の剣を打ち砕き、ハウンドの剣はベリックの身体を切り裂きました。それは重要な意味があったかもしれません。
そして、ブライエニーとの決闘で瀕死の重傷を負った。
彼は死んだものと思われていましたが、第六章でブラザー・レイによって傷を癒し復活を遂げました。

ハウンドは兄を倒す使命があり、死ぬわけにはいかない。
ではなぜ、ハウンドはマウンテンと戦わねばならないのでしょうか?

今のマウンテンは、クァイバーンによって再起動させられた人造人間です。
そんな状態のマウンテンと戦うことは、ウェスタロスの運命にも繋がる意味があるのかもしれません。
ハウンドは単に個人的な憎しみでマウンテンと決闘するかもしれませんが、物語上に於いても何か重要な理由があるんじゃないかと思います。







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ヴァリスの謎@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章のネタバレも含んでいます。未見の方は注意。



ヴァリスに関しては謎が多いですね。
それも最終シーズンで明らかになるでしょうが、2019年まで待たなくてはなりません。
そこで長らく待つ間、勝手に「仮説」を立てた上で過去シーズンも踏まえて検証してみたいと思います。


仮説:ヴァリスはウィアウッドと繋がっている

世界的に有名な理論としては「ヴァリスは人魚」というものがあるんですけどね(苦笑)
ジョークとしては面白いですが、私はあくまでドラマに沿った線で考えます。

では、「ヴァリスはウィアウッドと繋がっている」の考えに及んだ根拠を挙げてみます。

根拠1:
第一章
ブランを暗殺しようとした刺客が持っていた短剣の件で、キャトリンは限られた者を集めウィンターフェルのウィアウッドの前で色々と話をし、短剣の持ち主を調べることに。
そして彼女はロドリックと共に、忍んで王都へ向かいました。
その王都へ来ることを事前に知っていたのは、リトルフィンガーとヴァリス。

特にヴァリスは、ヴァリリア鋼の短剣について調べるため、キャトリンが王都へ来ることを知っていました。
ヴァリスの”小鳥”と言えども、ウィアウッドのある敷地内には容易に入ることはできないでしょう。考えられるのは、ウィアウッドを通じてヴァリスが知ったのでは?
彼は風などを通し、囁やきが聞き取れるかもしれない~~とか(苦笑)

根拠2:
第三章
ヴァリスはティリオンに、少年時代に遭った去勢のことについて話をしました。
その時、「青い炎が上がり、中から声が聞こえてきた」と語っていました。
まず、光の王なら青い炎ではないだろう――ということ。
そしてティリオンが影響力のなさを話した際、ヴァリスは「私は植物を育てるようにし、ツルを伸ばしてきた」と、自分の行動を植物に例えたこと。

ウィアウッドは根を情報網のように繋げ、あらゆる場所の情報を共有していると言われています。ヴァリスは去勢されたことで新たな才能が開いたとエダードに語っていたように、ウィアウッドと繋がる能力を有した可能性があります。

根拠3:
ヴァリスは度々、「国家に仕える」と語っています。
そして、権力者が弱者を虐げない社会を望んでいます。
彼の目的が「平和」であり、それを実現してくれる者がトップになるよう動いてきました。そのためには、権力を有する場所にいなくてはならない。
ウィアウッドと森の子らが直接関わることができない場所に、ヴァリスは辿り着いたことになります。

ヴァリスは誰よりもウェスタロスの安定を望んでいる人物。
なぜ自由都市出身の貧しい少年だった人物が、他の土地に於いて崇高な理想を掲げながら行動してるのでしょう?
その崇高な理想は、森の子らと同じではないでしょうか?

なぜヴァリスはウェスタロスの平和を求めているのか

単なる理想家ではなく、ヴァリスが青い炎によって自分の最期を知った可能性があります。それは混乱の世界が死を招いたという有様だったかもしれません。
少年にとっては、信じ難い死に様だったのでしょう。
一緒にいた妖術師は、既に世の中は混乱しているため、死ぬことを促した可能性があります。それでヴァリスは腹いせに「生きぬいてやる」と誓った。

少年のヴァリスは、世の中が安定し平和になることによって、死を避けられると悟ったのではないでしょうか?
青い炎の主はショックを与えることで、ヴァリスがそのように動き出すことを知っていたかもしれません。
それで、情報が如何に重要であるかも悟らせた。

なぜヴァリスはターガリエンを支持してたのか

恐らくは、比較的社会が安定していたエイゴンの時代を取り戻すことが近道だと思った可能性があります。
狂王エイリスは恐怖と混乱に陥れましたが、彼の長男レイガーには理想の国家を築けるだけの素質があったでしょう。
しかし、レイガーもロバートの反乱時に殺害された。
ロバートが王座に就いてから、グレイジョイの反乱を除けばまずまずの社会でしたが、彼は酒浸りの王。

ヴァリスはあくまでもターガリエンに希望を見出そうとしていたと思います。
ただ、亡命中であったヴィセーリスの性格については詳しく知らなかった。

第一章、ロバートがデナーリス殺害の指示を出した際、「反対するエダードをヴァリスは逆に説得してたではないかー!」と思われるでしょう。
当時はヴィセーリスを重要視しており、妊娠したデナーリスのせいでカール・ドロゴが動かなくなると思っていたからで、デナーリスはかえって足かせになると判断していたためです。

結局ヴァリスは死ぬのだろうか?

第七章でメリサンドルが示唆していました。

「あなたと同じように、この奇妙な国で死なねばならない」

彼女は自分とヴァリスの最期を知っているようです(ただ彼女の予言への解釈は正しいとも限りませんが)

メリサンドルが何のためにヴォランティスに戻ったのかは不明です。
最終シーズンは6話。
もう、何か新しい種をまく段階にはありません。むしろ、まいた種が育ったものを刈り取るのみです。
今後、新たな展開としては主要なキャラの多くが北部へ集結すること。
ウィアウッドが比較的多く残る北部へ辿り着いたヴァリス。
何かが明かされる可能性がなきにしもあらず。

ブランがヴァリスの役割を知るのか、ヴァリス自身が気づくのかはわかりませんが、彼は自分の役割が北と繋がっていたことがわかるかもしれない。
ヴァリスは予言通りに死ぬ可能性はありますが、最終的にヴァリスは死を抗うのではなく、受け入れるかもしれない。
死は尊いものとして訪れるのではないでしょうか。



ちなみに、「炎=闘争」「氷=復讐」とも言われてます。
平和主義者のヴァリスですが、去勢した妖術師への復讐を行いました。

以上でございます(苦笑)






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裏話:第五章#1~#2@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章が終了しましたので、裏話を再開します。




◆第五章 第一話「新たな戦いの幕開け」
  • 原題のエピソードタイトルは「The Wars To Come」で、マンス・レイダーがスタニス・バラシオンに対し言った「I wish you good fortune in the wars to come」と、ティリオンがヴァリスに対し言った「I believe men of talent have a part to play in the war to come」からきている。
  • このエピソードをもって、タイウィン・ラニスター役のチャールズ・ダンスのドラマ出演終了。
  • ミッサンデイ役、トメン役、ダーリオ役の俳優がオープニングクレジットに名前が表示。ミッサンデイ役のナタリー・エマニュエルには「サマー島」は蝶の島と言われていることから”蝶”のアイコンがついている。
  • 第五章では、ブランとグレイジョイが登場しない。ブランに関しては原作に追いつき、三つ目の鴉から訓練を受けていると暗に示すことにしたため。
  • サーセイの少女時代のフラッシュバックシーンが描かれたが、ドラマでは特定キャラクターのフラッシュバックは初めてとなる。
  • 少女時代のサーセイを演じた子は、過去シーズンのサーセイのシーンを見て言葉のアクセントや動作を似せるようにした。
  • サーセイのフラッシュバックシーンは放送された長さが4分間であったが、撮影に二週間かけていた。それはセットや照明などの調整を細かく行っていたため。
  • そのフラッシュバックシーンは、「ロバートの反乱」が起きる5年前の出来事。
  • 魔女が予言したサーセイの3人の子には、ロバートとの間に生まれた黒い髪の子は正式に含まれていないと脚本家ブライアン・コグマンは表明した。乳児で亡くなったためカウントされていないとみなされた。
  • 魔女が影の中に座って現れるシーンは、映画「地獄の黙示録」のカーツ大佐登場シーンの視覚効果をオマージュ。
  • サーセイはジェイミーが父親の望みに反して「王の楯」になったと語ったが、実際はサーセイがジェイミーをそばにいさせるため王の楯になるよう仕向けた(当時、サーセイはレイガーと婚約していたからだと解釈される)
  • ランセル・ラニスターは、ブラックウォーターの戦いで負った傷から命の危険に瀕する感染症を発症していたと原作で書かれている。その治療や体力回復のため、第三章と第四章では姿を消していたことになる。
  • ランセルは自分の罪を購うことを誓ったことで、七神が救ってくれたと信じた。
  • ランセルの父ケヴァン役の俳優は、スケジュールの都合で第三章と第四章に出ることができず、ドラマではランセルの状況が説明できなかった。
  • ケヴァンとランセルの父子が同じ場面に登場したのは初めて。
  • マンス・レイダーは元々ナイツウォッチであり、誓いを破って脱走した者となる。そのため、マンス・レイダーはスタニスに跪かないためだけではなく、ナイツウォッチから脱走した罪によって処刑される意味合いもある。
  • マンスの火刑のシーンでの炎はCGではなく、昔ながらの撮影方法で火の近くに俳優が立ち、カメラレンズの角度によって火の中にいるように撮影されたもの。
  • ティリオンが木箱に入ったままペントスまで運ばれるシーンで、木箱の穴から外を見ている一人称視点は脚本にはなかった。




◆第五章 第二話「黒と白の館」
  • エラリア・サンド役、ジャクェン役の俳優がオープニングクレジットに表示。
  • ミアセラの登場は第二章以来。キャストが変更されている。
  • このエピソードで初めてドーンが舞台として登場。今回はマーテル家の紹介。
  • サーセイに届けられたドーンからの箱は、キチンと開くまで15回もテイクを行うこととなった。
  • ナイツウォッチ総帥を決める選挙のシーンで登場したデニス・マリスターを演じた俳優は、そのシーンの撮影4日後に亡くなった。
  • ドラマで「灰鱗病」という名称に言及したのは初めて。第三章からシリーン・バラシオンは登場していたが、彼女がその病になった経緯が初めて明かされた。
  • アリアが訪れたブレーヴォスで、なぜか人々が低ヴァリリア語を話さない。
  • アリアは第一章と同じく鳩を捕らえた。
  • アリアのリストが簡潔になった。リストから削除されている中に「イリーン・ペイン」がいるが、イリーン・ペイン役の俳優が癌で入院のために降板したことで、リストから外されたと思われる。
  • 黒と白の館にいたのは「ジャクェンの顔」をした顔のない男であり、名前もジャクェンではない。第二章で登場した男と同一人物ではない可能性が高い。
  • ブライエニーがサンサを見つけることは、原作にはない(アリア発見も同様)
  • サンサがブライエニーの申し出を断った理由は、彼女はリトルフィンガーの捕虜であると認識しているため。これはブラックウォーターの戦い時、ハウンドが一緒に城を出ようと言ったことに同意しなかったことと同じ。サンサは逃ることで自分が危険に晒されることを回避した。






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