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最終章#4「The Last of the Starks」を解説してみる@ゲーム・オブ・スローンズ

第四話は、出演していたキャストが口を揃えて言っていた「予想外の展開になる」の導入部となるエピソード。
エピソードタイトルは「The Last of the Starks」です。

以下はネタバレを含んでいます。未見の方は注意。




私個人、エピソードタイトルに驚きました。
生き残っていたスターク家の子供たち・・・彼らはもう揃うことはないという意味にも受け取れるからです。

ジョンはエダードの息子ではないと知らされたサンサとアリア。
ジョンは従兄で、正当な「ターガリエン」
そしてアリアは再びウィンターフェルを後にしました。

「ウィンターフェルは常にスタークでなければならない」

この言葉は、夜の王を倒すに至ることへの意味だったのかなぁ~と思えます。ジョンは「スターク」ではありませんから、アリアがウィンターフェルに戻ることが重要だったのかも。

アリアは無自覚ながらも、自分の役割を果たしたことになるのでしょう。
今度は再びハウンドと共に王都へ向かいます。
二人の目的はサーセイとマウンテンへの復讐。

サンサはデナーリスに対して否定的なため、北部の諸侯たちをデナーリスのために南下させることを拒絶しました。
野人たちは七王国のゴタゴタには無関係ですから、自分たちが住んでいた北へと戻ります。とりあえず、トアマンドは生存した状態で終了ということになりますね。

トアマンド、失恋の痛手を負いましたが(苦笑)



さて、第四話の終盤、デナーリスが憤る描写がありました。
ユーロンと手を組んでるサーセイの挑発も磨きがかかってきたようです。

ミッサンデイの最期の言葉「ドラカリス」

これは、ブランがフラッシュバックで見た、あのシーンに繋がってるのかしら?と思える言葉でした。

第七章では、オレナ・タイレルから「ドラゴンでいなさい」とアドバイスされていたデナーリス。あの言葉もここに繋がってきそうな気がします。

デナーリスは今回のエピソードで、北部にとって自分は外部者であると痛感していました。加えて、ミッサンデイもグレイワームも奇異な目で見られ、自分たちの居場所ではないという風に感じていたラインもありました。

北部で死の軍団に対して犠牲を払い阻止するための協力をしてきたデナーリスたちでしたが、第四章でティリオンがジョフリー殺しの裁判を受けた時、ブラックウォーターの戦いで「市民を守ったのに!」と憤ったことと同じ状況です。


※放送のオフ期にも関わらず、当ブログの過去記事にて撮影情報を読んだ方。
今後の展開がどうなるのかわかると思います。









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最終章 #4@ゲーム・オブ・スローンズ

最終章の後半が始まりました。
前半に描かれてきたことがどう影響するでしょうか?
後半は放送時間がかなり長くなります。

では、ネタバレですので未見の方は注意。



印象として「感情を揺るがされた第四話」でした。
死の軍団との戦いに於いて、犠牲となった人々を弔うシーンからスタート。
ジョラー、シオン、エッド、リアナ・モーモント、ベリック・・・視聴者にとっても最後のお別れとなるシーンでした(涙)
魅力的なキャラクターたち。
長年ドラマを見続けていましたので、こういうお別れは寂しいです。

サンサがシオンの亡骸に大狼のピンを置いたのは、「シオンは家族である」ということを示すものでしたね。



このシーンを以って最終章が始まってから展開してきたことへの終焉です。
前回のエピソード「The Long Night(長き夜)」までは、現実離れというファンタジー要素が強かったわけですが、今回のエピソードからは現実的な展開へと切り替わりました。

ウィンターフェルでの余韻として、ジェンドリーが正式に「バラシオン」となってストームズエンドの領主になったこと。
そのジェンドリーがアリアにプロポーズをして断られたこと。
トアマンドが失恋したこと。
ジェイミーとブライエニーが結ばれたこと。
・・・これらは、各キャラクターの個人的部分の話。

そして、ストーリーは転換を迎えました。

ジェイミーとティリオンの暗殺を命じられていたブロンが二人の前に現れた。
彼らは危機が迫ってることを知ります。

デナーリスは次への戦いのために動き出します。
しかし、サンサはデナーリスに協力することに否定的。彼女はデナーリスに対して嫌悪感を抱いたままですね。
北部を守るため、ドスラクや穢れなき軍団からも大勢犠牲者が出たとデナーリスは話しました。しかし、サンサはそれに対して感謝はしていても、デナーリス自身を認めてはいません。

デナーリスはジョンに「レイガーの息子であると他言するな」と強要します。ところが、アリアもサンサもデナーリスの戦いに協力する義務はないと否定したため、ジョンは二人に真実を告げました。

サンサもアリアも他言しないようジョンに誓わされましたけど、サンサはティリオンに話しちゃったみたいですね。これでジョンの出生の真実はティリオンとヴァリスも知るところとなりました。

王位継承者はジョンであると知ったデナーリスの相談役、ティリオンとヴァリス。
建前的にはデナーリスのためと言いつつも、国を統治するに相応しい王はジョンであると思い始めてきました。

一方、サーセイの戦略は、赤の王城付近に市民を集めたこと。
デナーリスが市民を巻き添えしてでも攻撃をするなら、七王国の人々から支持は得られません。単なる征服者と映るだけです。
要するに人質ですね。



そして、ドラゴンストーンへ戻るデナーリスたちを待ち構えていたのは、ユーロン。大きなクロスボウでレイガルが撃たれ死んでしまった(恐らく)
死の軍団との戦いに加え、大幅に戦力ダウンとなった。
しかもデナーリスの船団も攻撃を受けたことで、船は大破。
ミッサンデイはユーロンに捕らわれてしまいました。

戦争というのは外交手段のひとつです。武力行使は最後の手段です。
その前に話し合いや交渉することになります。
ですから、デナーリスとサーセイは向かい合って互いの条件を伝えました。
どちらも「負けを認めろ」と突きつけますが、サーセイは捕らえたミッサンデイを見せつけ、「こちらの要求を呑めなければ彼女を処刑する」と。



死に対する選択肢のない夜の王とは違い、駆け引き材料にするサーセイの方がずっと恐ろしいですね。

ティリオンはサーセイの弱みである「子供」のことを持ち出して訴えますけど、サーセイは応じません。
デナーリスもサーセイの要求に応じない。
交渉決裂。
その見せしめに、ミッサンデイは処刑されてしまいました。

デナーリス、激おこ!


夜の王との戦いの勝利で、「めでたし、めでたし」にならないどころか、「ここからが本当の地獄だぜ」な展開になりそうですね。
娯楽映画やドラマなら「死の軍団をやっつけた!」となり、ちょっとした和やかなシーンでエンディングを迎えますが、そうはならないのが「ゲーム・オブ・スローンズ」

さて、野人は壁の向こう側へ帰るということで、トアマンドともお別れかな?
ゴーストも一緒に北へ向かうこととなりました。
一応、彼らの結末・オチは描き入れたことになります。
サムはどうなんでしょうか?
ジリとの間に赤ちゃんができたようですが。

アリアはウィンターフェルから離れ、一人で旅立ったハウンドと合流しました。
ジェイミーは引き止めるブライエニーを振り切り、王都へと向かいます。

今後、ウィンターフェルの描写がなくなることはないでしょうけど、サンサがどう関わってくるでしょうね?


「あのドロドロな人間同士の権力争いが面白いのに、化け物とのバトルなんてくだらん!」と憤っていた方々。
このドラマのクライマックスは、ファンタジーな化け物と戦う正義のヒーロー話ではなく、人間の欲望、残虐性などが炸裂しそうですよ。


それにしても、今回のエピソードは終盤の展開によって、序盤の悲しさ、嬉しさ、和やかな気持ちが全て吹き飛んでしまった~~。
ああ~~、ミッサンデイ・・・。
サーセイって、エラリアの件にしろ相手を残酷に扱う手段がホント恐ろしいわ。

「ドラカリス」と言ったミッサンデイの最期の言葉。デナーリスは心に刻みつけ、復讐も誓ったでしょうね。
死の軍団にジョラーが殺されたのとはわけが違う。ここがポイント。
死の軍団は「死を与える」しか目的がない=選択肢はない。
サーセイは交渉できる相手であり選択肢はあるが、人の命を軽視するという選択をする。
「悪」と呼べるのはどっち?
D&Dが話していた通りですね。



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第五話の予告。


今度は王都でバトル?・・・って感じですけど、実際のバトルシーンが生じるかは不明。それに、ユーロンが何か空を見上げてます。
ドロゴンを見てるわけではなさそうです。
見たこともないものを見て「何だ?」って思っているような表情。
思いも寄らぬことが起きそうです。
エミリア・クラークは「第五話は凄いことが起きる」と言ってましたからね。
大捻り(大どんでん返し)大会な予感。
乞うご期待!







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最終章 第三話「The Long Night」は賛否両論@ゲーム・オブ・スローンズ

最終シーズンに於ける前半の山場だった第三話。
何が起きるか事前に察知していただけに、期待が高まっていたエピソードでもありました。
しかし、それ故に賛否両論が生じています。

以下はネタバレを含んでいます。未見の方は注意。



夜の王の微笑み♪

世界規模でファンの多いドラマですから、「賛否両論」が生じるのは致し方ないことだと思います。万人に満足させることは不可能だからです。

では私自身が第三話をどう感じたか、ここで述べたいと思います。

そもそも「ゲーム・オブ・スローンズ」は、不気味で恐ろしいホワイトウォーカーの描写から始まりました。
それ以降、人間同士の権力争いなどが中心となって描かれながらも、私たちの頭の片隅には常に「ホワイトウォーカーの脅威」というものがありました。

過去シーズン、ホワイトウォーカーの描写は僅かでしたが、彼らの恐ろしさを思い出させるかのように挟み込まれ続けていた。
そしてシーズンが進むにつれ、ジョンが死の軍団の脅威に対処するための行動を描き出した。

多くの理論は、その脅威に立ち向かい、人類を救うのがジョン・スノウだとしていました。ドラマでも「約束された王子」と触れていたので、大半の人は「ジョンが夜の王と直接対決する運命」だと思っていたはず。

多くのファンは、ジョンが決死の覚悟で夜の王に挑んで倒すことを望んでいたでしょうから、「ええ~?ジョンじゃないの?」というガッカリ感が生じたのだと思います。
しかもジョンは地上にて先頭に立ち、指揮を執っていたわけでもありません。
上空からドラゴンを操って戦っていました。

「ターガリエン」としての戦い方なのかもしれませんが、彼が大事にし、死の軍団との戦いで重要となるであろう”ロングクロウ”は脇に追いやられました。
個人的にもジョンのバトル描写は、第七章の凍った湖の時の方が彼らしかったと思います。正直、今回のジョンは、ドラゴンに乗ってしがみ付いているだけでガッカリはしました。

そして、第三話でクローズアップされていたアリア。
彼女が過去シーズン辿ってきたことの集大成が描かれていました。
私は前々から「黒と白の館などで修行してきた意味を最終章で示して欲しい」と思っていたので、アリアが辿ってきた様々な「点」が「線」となって繋がったことは満足しています。

でもまさか、彼女が夜の王を倒すとは思いませんでしたが。

アリアは第七章ですら死の軍団と関わる描写はありませんでした。それがいきなり夜の王を倒した英雄(ヒロイン)となったので、唐突過ぎるなぁ~と。
まぁ「意外な展開」という意味では成功したかもしれません(苦笑)

第七章が終わり最終章の放送スタートするまでの間、死の軍団とのバトルはクライマックスになる予想をしてる人が多かったです。
偽リークのほとんど、夜の王と直接戦うのはジョンになってましたし(笑)

ですから「え?夜の王ってこれで終わり??」
・・・このように拍子抜けした人もいたと思います(私もそうでした)

が、しかし!
夜の王はこうなることを事前に知っていたはず。
死の軍団が終焉することを知った上で南下してきたはずで、それには何か理由があってのことだと私は思います。

本当のどんでん返しな展開は、後半に生じる可能性があります。
単にサーセイとデナーリスたちの戦いで終わるとも思えません。
第三話でのバトルも「だからそうだったのか」という風に、思いもよらぬことに繋がって欲しいと思います。


※第一章からずっとエミリアと一緒に撮影してきたジョラー役のイアン・ギレン。彼の死に号泣するデナーリスのシーンで、エミリアはマジ泣きしてるように見えました。病で大変だったエミリアを、撮影中、彼は支えてくれたんでしょうね。

それと、デナーリス役のエミリア・クラークは「第五話に凄いことが起きる」というようなことをテレビのトークショーで語っていました。

楽しみですね。








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