ゲーム・オブ・スローンズ 第七章#4
全体の構成としては、切ない気持ちにさせられたり、”うるうる”したり、画面に釘付けになったりと、今回のエピソードが50分ほどで一番短いとは思えない印象でした。
そして、今まであちこちで展開してきた視点が一箇所に集まってきましたよ。
勿論、今回も「パンくず拾い」があります。特に第一章を思い出して下さい。
以下はネタバレです。第七章未見の方は注意。
◆王都とハイガーデンの間
ハイガーデンから奪った黄金を先に王都に届ける準備をしていたジェイミー。
しかし彼は神妙な表情で、ブロンからは「ラニスターは借りを返す」なのに約束を守ってないと突っ込まれる(ドーンへ行く前に約束した城と嫁さんの件?)
そこへランディル・ターリーが来て、食糧などの穀物や野菜なども順調に運んでいる報告しに来たが、彼はタイレル家を裏切ったことで複雑な表情だった。
◆王都
ハイガーデンから奪った黄金で全額返済するという話をしたからか、サーセイに対して鉄の銀行のティコは彼女を顧客として持ち上げ、次の融資の話までする。
◆ウィンターフェル
ブランの部屋。
リトルフィンガーはブランを殺害しようとした暗殺者が持っていた短剣「Dragonbone」をブランに渡し、キャトリンの代わりに自分がサンサとブランを守るという話をする。
ブランはその短剣を受け取る。
そして、リトルフィンガーが色々話をしていると、ブランは一言「混沌は梯子だろ?」と言い、以前それをヴァリスに話したリトルフィンガーは驚いた表情となる。
そこへ、ミーラ・リードは自分の家へ帰ると告げに来た。
真の戦いの時は家族と一緒にいたいからと。
ブランは素っ気ない返事をし、ミーラは「言うのはそれだけ?」とショックと怒りが生じた様子だった。
ブランのためにジョジェンが死に、ホーダーもサマーも死に、自分も殺されそうになったと強い口調で言うが、ブランは「僕はブランではない」と返す。
ミーラは「ブランはあの時に死んだのね」と言って部屋を出た。
アリアがウィンターフェルに帰ってきた。
しかし門番から制止され「アリア・スタークだ」と言っても信じてもらえなかった。
門番がサンサに報告するかどうかで揉めてる間に、アリアは隙を見て姿を消す。
「アリア・スタークを名乗る女が来たがいなくなった」との報告を受けたサンサは、「居場所はわかる」と言って、墓所へ向かった。
アリアは父エダードの墓の前にいた。
お互い色んなことを経験してきたと言い、二人は静かに抱き合う。
ブランも戻っているということで、ウィアーウッドの場所にいるブランともアリアは再会する。ブランは「王都へ行くと思った」と言い、「リスト」のことも言及したことでアリアは驚く。
ブランはリトルフィンガーから貰った短剣をアリアに渡す。
そして、サンサ、アリア、ブランの揃った姿をブライエニーは感慨深げに見ていた。ポドリックは「キャトリンも喜んでいるでしょう」とブライエニーに言葉をかけた。
◆ドラゴンストーン
グレイ・ワームを心配するミッサンデイと話をしていたデナーリスのところへジョンが現れ、ドラゴングラスを採掘する前に見せたいものがあると案内する。
ドラゴングラスが大量にある洞窟の中に入ると、森の子らによって描かれた図形が残っていた。そして更に、最初の人々が描いた絵も。
その絵の中には、ホワイトウォーカーも描かれていた。
ジョンは「昔も人々は団結して戦った」と言い、デナーリスは「私たちも協力するわ。但し、あなたが跪けば」と返した。
「北部の者たちはそれを許さないだろう」とジョンは言ったが、「民は自分たちで決めた王に従う」とデナーリス。
かつてジョンがマンス・レイダーに言った言葉をデナーリスはジョンに向けた。
洞窟から出てきたデナーリスを待っていたのは、ティリオンとヴァリス。
二人とも暗い表情で、ハイガーデンの件を伝えた。
デナーリスと同盟を組んだ者はことごとくやられ、デナーリスは憤って「赤の王城を焼き払う」と言い出し、デナーリスはジョンに対してどう思うか意見を聞いた。
ジョンは「民から信頼してもらってこその統治であり、そのようなことをすれば民は信頼しない」とアドバイス。
◆再びウィンターフェル
ブライエニーはポドリックの剣術の稽古をしていたが、ポドリックはなかなか上達していかない。
その場にアリアが現れ、ブライエニーにハウンドと戦った時のことに触れた。
そして、アリアはしばらく剣の稽古をしていないからと、ブライエニーに相手になってくれるよう頼む。
対等に戦えるほどのアリアにブライエニーは感心し、「誰から教わった?」と尋ねる。
アリアは「誰でもない」と答えた。
◆再びドラゴンストーン
ダヴォスはミッサンデイと他国の習慣やデナーリスに仕える経緯を尋ねていた。ミッサンデイは「落とし子」というものを知らなかった。
その時、グレイジョイの船が向かっているのを発見する。
ユーロンと戦い無事だった鉄の兵の帰還だったが、そこにはシオンも含まれていた。
ジョンとシオンの再会。
しかし、ジョンはシオンがウィンターフェルやロブに何をしたか知っているため、シオンの胸倉を掴んで「もしサンサを助けていなかったら殺している」と言い放つ。
この頃、デナーリスとティリオンはドラゴンストーンを離れていた。
◆再び王都とハイガーデンの間
ラニスター軍らは少し休んでいた。
ジェイミーとブロンは、ランディル・ターリーから黄金は無事に王都へ到着したとの報告を受け、サムの弟ディコン・ターリーが初めての戦であったという話をしていると、何やら異変に気づく。
徐々にこちらへ向かっている気配に、ラニスター軍の配備を進めるジェイミー。
彼らに向かっていたのはドスラク人の大群とドラゴンだった。
デナーリスはドロゴンに乗り、「ドラカリス」と命令してラニスター軍を焼き払う。
地上はドスラク人、上空からドラゴンで攻撃するデナーリス。
通常の戦い方では無理な相手であり、ジェイミーはブロンにドラゴン攻撃用のクロスボウ「サソリ」を使うよう指示。
ブロンは命からがら「サソリ」の場所へ辿り着き、ドロゴンに向けて一発放つも外れてしまう。それに気づいたデナーリスは、その「サソリ」に向かってドロゴンに「ドラカリス」と命令した直後、火を吹く前に二発目の矢がドロゴンに命中。
矢を受け地上に着地したドロゴン。
デナーリスはドロゴンから降りて矢を抜こうとしていた。それを見たジェイミーはデナーリスに向かって馬を走らせる。
遠くの場所からティリオンはジェイミーの姿を見ていた。
無謀なジェイミーにティリオンは「逃げろよ、馬鹿」と心配して呟く。
デナーリスは自分に向かってくるジェイミーに気づくが、ドロゴンも気づいた。
ドロゴンは大きく口を開き、火を噴射する直前にブロン(?)によってジェイミーは火から逃れ、水の中に落ちて沈んでいった。
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「落とし子対決」経験者ラムジーさん(イワン・リオン)の反応↓
Episode 4....wow #GameOfThrones
— Iwan Rheon (@iwanrheon) 2017年8月7日
うむ、サーセイは借金を全部返せるのか・・・(。=`ω´=)ちぇっ
胸が痛んだのは、ミーラとブランのシーンでしたね。
「あの洞窟でブランは死んだ」
全ての場面を外側から見ているブランは、様々な場面を見るために感情移入しなくなったんでしょうね。それを続けていくうち、ブラン自身の感情も失われてしまったようです。
・・・ということは、ブランが感情を表したシーンは、少年期のホーダー(ウィリス)が倒れた時が最後ということかな?
確かにベンジェンに救われた時は、もう感情が欠けてきつつあったように思います。
サンサとアリアの再会シーンですが、思っていたよりも温かな印象を受けました。
派手にハグをして、小賢しい感動的な演出をしていないのが良かったです。
そして、アリアとサンサ、ブランの三人のシーンはうるうる・・・。
ブライエニーが三人を見ている姿とポッドが「キャトリンも喜んでいるでしょう」と言った瞬間もうるうる。
ずっとこのシーンを待ち望んでいたので、泣かせて頂きました。
それにしても、リトルフィンガーは同じ場所から何かを見てるショットばかり(苦笑)
今回、評判が良かったシーンとして、アリアとブライエニーの剣の稽古。
アリアはシリオ・フォレ~~ルから習ったこともちゃんと身につけ、ブライエニーと対等に戦えるほどの腕前。
ブライエニー「Who taught you how to do that?(誰から教わった?)」
アリア 「No One」
なんとなくですけど、アリアが「No One」と答えたのは、黒と白の館の少女への敬意かな?と思ったんですよ。
アリアの戦いぶりを見ると、館の少女の容赦ない訓練が生かされている印象。アリアはボコボコにされていましたが、決して無駄ではなかったということなんですね。
さて、ジョンがドラゴングラスの洞窟で発見した絵。
あれは重要な意味があると思うんですよね。
つまり、ドラゴンストーンに森の子らと最初の人々がいたことになります。
それと、今までドラマで登場してきたサークル状の図形が描かれていたこと。
去年の当ブログ記事「隔されたシンボル」を今一度ご覧下さい。
その記事で紹介した動画は興味深いものです。
そして何と言っても、今回はドラゴン+ドスラク人vsラニスター軍。
燃やしましたねー。迫力満点でしたわぁ。
それに関しても当ブログで記事にしていました→「ドラカリス」
かつてないほどの人数をひとつのシークエンスで燃やすということで、ギネスブックものだそうです。映画ですら成し得ていません。
あれはCGじゃなく、スタントマンが燃えてるんですよ。
今回のバトルシーンは、アメコミのアクション映画よりもはるかに迫力があります。
ブロンがカッコよかったですね。
ブロンは乗っていた馬の脚を斬られ、転倒した際、ジェイミーから貰ったばかりの報酬が散らばってしまいました。
逃げようと思えば逃げられる身分ですが(ラニスター兵じゃないし)、ジェイミーに頼まれたことを投げ出さなかったというところが、彼の正義感を表していました。
ジェイミーはドロゴンから降りたデナーリスを狙いました。
遠くから見ていたティリオンは、そんな無茶なジェイミーに「逃げろよ、馬鹿」と呟きヒヤヒヤしていたのですが、なんとなく「落とし子対決」で突進してくるボルトン軍の騎馬隊を前に、剣を抜いたジョンのような感じでしたね。
しかし、ジョンと違ってドラゴンがデナーリスの傍らにいたことで、無茶ぶりはジェイミーに軍配が上がりました。
間一髪のところでジェイミーは炎に包まれずに済みましたが、水の底に沈んでいったようなニュアンス。これは、第五章でティリオンが石化人に襲われ、水の中に落ちて石化人から脚を掴まれ沈んでいく姿と重ねてるようでもありましたね。
【第五話】
デナーリスは生き残ったラニスター兵を自分たち側へ取り込んだ?
ジョンはブランが夜の王と死の軍団の行進を見たということをデナーリスに伝えてます。たぶん、ウィンターフェルからブランとアリアが帰ってきたことを報告する使い鴉が来たと思われます。
そしてジョンは「イーストウォッチ」へ向かうことになりそう。
ようやく北の壁の向こう側の状況が描かれるかな?
Bad things are coming
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