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リトルフィンガーの悪行@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章に入り、七王国に於いて色々な悪巧みで混乱に陥れてきたリトルフィンガーはどうするのか?どうなるのか?も注目されています。

今回はリトルフィンガーの悪行を今一度整理したいと思います。
尚、ドラマ上では明確な描写はないですが、彼の企てであろうという予想も含めます。
そして、かなりの長文になります。


リトルフィンガーの悪行

第一章

・ジョン・アリンの殺害。
ライサ・アリンが話したことで明確になっています。
リトルフィンガーはライサに結婚をチラつかせ、毒殺することを事前に話してたかもしれません。実行は従士だったヒューで、その褒美に騎士にしたのでは?
これはそもそも、ロバートの落とし子やジェイミーとの関係をジョン・アリンに知られたサーセイによる指示かもしれません。

・キャトリンへの手紙。
王ロバートから王の手を任命されたエダード。王都に行くことに及び腰だったエダードでしたが、ライサからキャトリンに宛てた手紙に、「ジョン・アリンはラニスターによる暗殺」と書かれていました。
これはラニスターに対して疑念を抱かせるための工作だと思います。
そして、その手紙によってエダードはジョン・アリンが何故殺害されたか調査したい気持ちが強まり、王都へ行く決意をしたと思います。

・ブランの殺害を謀る。
暗殺者を仕向けたのは、サーセイから依頼を受けたリトルフィンガーであろうと憶測。

・ジョン・アリンが調査していたことをエダードに再び行わせる。
キャトリン宛の手紙によって、エダードはジョン・アリンの死の真相を調べ始めました。その核心に迫れるよう協力。

・暗殺者が持っていたヴァリリア鋼の短剣の所有者はティリオンだと教えた。
そもそも短剣の所有者がティリオンだということは嘘だった可能性があります。
その話によって、結果的にキャトリンはティリオンを拘束し、ラニスター家から怒りを買ってしまった。

第一章はリトルフィンガーの悪巧みに偶然も重なり、彼が望むような混乱が生じて「ラニスターvsスターク」から五王の戦いへと発展しました。

第二章

・ティリオンの指示で、キャトリンと会う。
キャトリンには、サンサとアリアは王都で無事に暮らしていると嘘をつく。そして、王都にいる限り、娘が長生きできる保証はないと言ってキャトリンを焦らせます。
危機感を持ったキャトリンは、娘との交換のためジェイミーを王都へ向かわせてしまう。

・レンリー・バラシオン亡き後、タイレル家をラニスター側につかせる。
女王になりたがっているマージェリー・タイレルの野心を察し、レンリーを殺害したスタニスへの復讐を願うロラスも利用。
玉座を狙うスタニスの攻撃に対してタイレル家を引き込めると、後にハレンホールにいるタイウィン・ラニスターに報告。
※ハレンホールでリトルフィンガーはアリアと遭遇しましたが、彼はアリアに気づいたかどうかは議論されている最中です。


第二章はラニスターに対する貢献者。
キャトリンはジェイミーを解放し、それによって北部軍に亀裂が生じた。
七王国でラニスターに次ぐ資産家タイレルを味方につけることに成功。

第三章

・ジョフリーの婚約者の立場から解放されたサンサに近づく。

・サンサとロラスの結婚を阻止。
ヴァリスの思惑を知り、北部の鍵となるサンサをティリオンと結婚させるよう仕向けた。

・ウォルダー・フレイとルース・ボルトンをラニスター側に取り込む。
これはドラマ上では描かれていませんが、エドミュアとウォルダーの娘の婚儀を図り、そこでロブを終わらせる計画をしたのはリトルフィンガーだろうと憶測。
その提案を受け、タイウィンは計画を実行させたのでは?

第三章でサンサはジョフリーの酷さをオレナ・タイレルに話しました。
オレナは大切な孫娘マージェリーを守るため、ジョフリーの暗殺についてリトルフィンガーに相談したのでしょう。
それと同時期に、リトルフィンガーはエドミュアの婚儀を利用して北部軍を壊滅させることをタイウィンに提案した可能性があります。

ロブが死ねば北部はサンサが相続することになるので、ティリオンと結婚させることが得策だということも話したかもしれません。
タイウィンは北部をタイレルに取られたくはないので、当然同意します。
リトルフィンガーは王都を離れ、その計画をウォルダー・フレイとルース・ボルトンへ伝えたと思います。
ウォルダー・フレイへの褒美はリヴァーラン、ルース・ボルトンへの褒美は北部総督。

第四章

・ジョフリーの暗殺を協力し、サンサを王都から逃す。
ジョフリーが死んでも次男のトメンがいます。マージェリーの「女王になりたい」という願いは潰れるわけではありません。邪悪なジョフリーが死ぬだけ。
その混乱の最中、サンサを連れ出せるという準備は整っていた。

・とりあえずサンサを高巣城へ連れて行く。
サンサを安心させるため、叔母のいる高巣城に連れて行ったと思います。

・ライサ・アリンを殺害。
リトルフィンガー自身が直接手を下した、ドラマ上では唯一の殺害。
サンサにキスをしたのは、ライサが見ていることをわかった上かもしれませんが、取り乱したライサがサンサを月の扉から突き落とそうとしたのは想定外だったかも。
ライサと結婚したリトルフィンガーにとって、ライサは既に用済み。

・サンサと共に高巣城を離れる。
リトルフィンガーの目的は、とにかくサンサをウィンターフェルに置くこと。それを伏せて、サンサや谷間の諸侯ロイスに行き先を偽った。

第四章のリトルフィンガーは自分自身の目的に近づくチャンスが舞い込みます。
オレナと共にジョフリーの殺害を企てたのは、サンサを王都から連れ出せることが可能になるからです。

ジョフリーを毒殺するだけなら、サンサのネックレスに毒を仕込む必要はなく、オレナが隠し持っていれば良いことです。
わざわざサンサにそのネックレスを渡したのは、
  1. 道化となった男とサンサが事前に顔を合わせ、連れ出す際に警戒させないようにする必要があったこと。
  2. サンサを連れ出した道化を殺害した後、証拠となるネックレスを道化の遺体に残しておくこと。そのネックレスにより、サンサが犯人であることの決定的な証拠となる。

第五章

・ブライエニーのことは信用できないという印象操作。
ようやくサンサに出会えたブライエニーですが、リトルフィンガーは彼女の無能振りを語り出し、嫌悪感をサンサに抱かせた。

・サンサとラムジーの結婚は既に話が進められていた。
ジョフリーが死ぬ前から、そのような話はルース・ボルトンとの間でついていたと思います。北部総督としての地位を確固たるものにするため、ルースにとってもサンサは歓迎。
リトルフィンガーは北部を手に入れる鍵であるサンサをウィンターフェルに帰郷させる必要があった。ラムジーとの結婚は単なる手段。

・サーセイにサンサの居所を教える。
リトルフィンガーはサンサがウィンターフェルにいると教え、スタニスとボルトンの潰し合いを待って、谷間の軍が勝者を叩くという図式を説明。
あくまでもラニスター家のためということにし、サーセイの怒りの矛先が向かないようにという根回しでしょうね。

・ハイ・スパローへの告発に関し、サーセイとタイレルの両方にダメージを与えた。
サーセイとオレナの両方に味方の顔をしつつ、陥れることに加担。リトルフィンガーは娼館を失い王都から離れます。

第五章のリトルフィンガーは、北部総督になったルース・ボルトンも利用しつつ、サンサをウィンターフェルに置いておくことが目的。
ラムジーの凶悪な性格は本当に知らなかったと思います。
王都とは距離を置き、サーセイとオレナの潰し合いを静観。

第六章

・ロビン・アリンに従姉のサンサが大変な目に遭ったと報告。
サンサはボルトンに拉致されたと嘘を言い、暗にロイス公が何者かにサンサの情報を漏らしたのでは?と匂わす。

・黒の城へ逃げたサンサから信用を失ったが・・・。
ウィンターフェルをサンサが奪回したがるだろうと読んでいた。たとえサンサにそういう気持ちが強くなくとも、言葉巧みに奪回させるよう仕向けたでしょう。
谷間の軍の出撃準備は整えてあり、サンサは一旦拒否しましたが、結局頼らざるを得なくなることまで想定。
そのため谷間の軍は引き上げず、待機させていた。

そして、ようやくウィンターフェルとサンサが結びつきましたが、
  1. ラムジーが残虐だったせいでサンサからの信用を失ってしまった。
  2. ジョンが戦いで死ななかった。
  3. ジョンが北部の諸侯たちから「北の王」と宣言された。
リトルフィンガーにとっては、あと一歩のところまできてるのでしょう。
しかし、ブライエニーも彼がキャトリンに嘘を言っていたことを知っています(王都にサンサとアリアがいると言っていたのに、アリアは父の処刑後行方知れずだったから)
リトルフィンガーの嘘が全て明るみになると、スカッとしそう。







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