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最終章 #6(最終話)@ゲーム・オブ・スローンズ

終わってしまいました。
オフ期に様々な予想や理論も紹介したり、私自身もあ~だこ~だと予想し続けてきました。
予想通りなものもありましたし、「思ってもみなかった」という部分もありました。最終話ですから、過去72話で描いてきたオチとなります。

それ故に「納得できた」「納得できない」、「期待通りだった」「期待外れだった」という意見が出まくるでしょう。

以下はネタバレを含んでいます。未見の方は注意。



私自身の感想として、各々キャラの終わり方としては上手く持って行けてたと思っています。しかし、視点が分散している頃に描いていた各キャラが同じライン上に乗った時、キャラクター設定が変化、もしくは弱体化する傾向があり残念でした。

代表的なのはティリオンです。
彼はデナーリスと同じライン上に乗った頃から、役立たずで単なるお喋りなキャラに成り下がりました。

同じくデナーリスと出会って以降のジョン・スノウ。
最終章第三話まで「真の戦い」にしか拘っておらず、口を開けば死の軍団の恐ろしさを力説。その戦い後は、デナーリスを「我が女王」「俺は王にはならない」ぐらいしか言わなくなりました。

最終章のジョンは特に酷かったです。
あんな情けないジョン・スノウは見たくなかったなと。
それと「約束された王子」って、結局何だったの?
ジョンが死から蘇ったのは何のため?

「だからそうだったのか」と、容易に納得できる描写がなかったですね。ですから中途半端な印象は拭いきれません。
だけど、ジョンは最終的にゴーストと共に野人と北へ向かうという結末は好きですけどね。

ゲーム「メタルギアソリッド」にあった台詞を引用すると、
もう戦わなくていいんだ。
これからは自分のために生きろ。
その身体も、その心も、お前のものだ。

この言葉をジョン・スノウに捧げたいと思います。

鉄の玉座の前で、ジョンはデナーリスを刺して殺してしまいました。
そこへドロゴンがやって来て、ジョンを焼き殺すのか!と思わされたシーンで、ドロゴンは鉄の玉座に炎を向けて溶かした。
そして、ドロゴンはデナーリスを連れて飛び去る。

ドロゴンはデナーリスの末路はその鉄の玉座のせいであると理解していましたね。
これも「メタルギアソリッド」の台詞を引用するなら、
1がある限り、それはやがてまた10になり、100になる。
1に戻すだけではダメだ。
ゼロにしなくては。
だから「無」に帰すのだ。

最終章の放送前、出演していた俳優は口を揃えて「賛否両論となるだろう」と言っていました。私は各キャラクターの終わり方は「ベターだろう」と思っています。

たとえば、ブライエニーが王の楯としてのジェイミーの功績を書いてるシーン。
彼女に相応しいと思います。
第四章でブライエニーはジェイミーのページは空欄部分が多いことを知りました。それに対するオチでもありますし。



冒頭のジェイミーたちの亡骸を見つけた際のティリオンのシーンは良かった。
こっちも泣きそうになりましたし。
掴みは良かったんですけどねぇ~。

一方で、「まぁ~たティリオン、投獄(手を縛られた状態含め)されてるよ。何度繋がれてんだよ」でしたけど(苦笑)
キャトリンに捕まり、ジョフリー殺しの容疑で投獄され、ジョラーにとっ捕まり、奴隷売買で鎖をつけられ、今回で5回目か?

アリアが旅を始める・・・ってのは、予想でも多く挙がっていたことなので「やはりね」という感じですし。
サンサの「北の女王となる」という予想も多かったですし。

不満な部分は・・・
ブロンが小評議会にいるのが唐突。
暗殺命令を出してた人間が死んだので、何食わぬ顔でいられたんでしょうかね?
ブロンの描写が最終章では軽んじられてましたね。

第七章ではデナーリスとジョンが中心に描かれ、最終章はアリア。
視点がバラついていた状況から、キャラがひとつの場所に集り出してきた途端、キャラの描き方に偏りが生じたのは残念です。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の結末を見終わった時、率直な私の感想。
一言で表すなら
「ふ~~~ん」

ま、少なくとも感動はしませんでした。
あ~あ、なんてこった(苦笑)

ブライエニーがジェイミーから騎士に任命されたシーン、アリアとハウンドの別れのシーンが最終章の中でのお気に入りです。

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