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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

GIMP:「陽」「火・炎」に照らされてるような加工

先日、青い光に照らされてるような加工を紹介しました。
肌の色とは異なる色の光に照らされてるような場合は、その方法がもっとも簡単だと思います。
今回は「陽」「火・炎」に照らされてるような加工についてです。



「青い光」の時のやり方も勿論活用できますが、黄色やオレンジ色に染まった感じにする方法はもっと簡単です。

これら「光に照らされてる」という加工は、今やポスターなどでも頻繁に取り入れられているものです。意識して映画ポスターなどをご覧になるとわかります。
下のポスターは「アサシンクリード」ですが、太陽の陽に照らされてる箇所がありますね。
このように目を引くように光を取り入れてるケースが多いです。


しかし光を入れ込むだけではなく、人物がその光に反射してる風に加工する必要があります。これはGIMPでも加工可能です。

今回は、消防士が炎に照らされてる加工の経過を紹介します。
尚、合成加工をしたことない・・・という人向けにはなりません。

まずは完成画像(参考画像はチャッチャと作成するので、細かいところに粗がありますけど・・・と言い訳)


では、オリジナル画像です。

炎はずっと後方にありますので、消防士は炎に照らされてる状態ではありません。

◎消防士の近くに炎の画像を追加します。
位置を決め、その炎の画像にはレイヤーマスクを施し、レイヤーモードは「スクリーン」にします。


◎人物と重なってる炎を消します。


◎その作業が終わりましたら、レイヤーマスクは「適用」にします。

※この段階で終わらせるのが「初心者向け合成指南」
違和感を感じるはずです。
何故なら炎の近くにいるのに暗く寒色のままだからで、馴染んでいない不自然さがあるからです。


◎人物と炎の画像それぞれ、色の調整を行います。
炎の近くなので人物画像は少しオレンジっぽくなるようにしました。


◎次は「明暗」です。
炎に照らされてるであろう部分を明るくしていきます(これは肝心)


◎明暗をつけたら新しいレイヤー「透明」を出し、「オーバーレイ」にします。
そしてオレンジ色にて炎に照らされてるように塗っていきます。

上はオーバーレイにした状態ですが、オレンジ色はこのようになっています。


この後、可視レイヤーの統合を行い、エフェクトなどを付け加えたり、コントラストや色調整を行い最終仕上げです。
最終仕上げは人それぞれですので、あえて説明しません。


加工前と比較。
色は勿論、明るくなってる箇所が際立ってることもわかると思います。


陽や火・炎に照らされてる状態に加工する場合、明暗は重要になってきます。
特に陽射しなどの場合は、その自然光の方角に合った箇所を明るくする必要があります。
「アサシンクリード」のポスターでもわかると思いますが、陽射しの影響を受け陽が当たってるところは明るくなっています。

陽が当たってる箇所、影になって暗くなってる箇所。
それを加工して表現できると「初心者の合成」から抜けることができます。
初心者向けの合成指南は、そこまで教えていません。

写真撮影もプロとアマチュアの違いは、明暗をいかに上手くつけた撮影ができるかどうか・・・とも言われてます。
何をどう表現するか?という意識で撮影する点が、単に被写体を撮影するアマチュアとの違いであると、どこかで読んだことがあります。

画像加工の場合も同様で、素人合成は明暗を意識していません。
Photoshopの合成職人さんは必ず明暗をつけてます。
何をどう表現するか?ということは、合成加工する上でも重要だと思います。

――ということで、参考になれば幸いです。







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