裏話:最終章 #3@ゲーム・オブ・スローンズ
第七章が終わった直後、ここで描かれる話がクライマックスだと思っていたファンが圧倒的でしたね。
しかし、シーズンの中盤で起きました。
◆最終章 第三話「長き夜」
- 主要のキャラクター22人のうち、20人が登場。出ていないのは、サーセイとブロン。
- タイトルの「長き夜」はウィンターフェルでの長い一晩を指すが、元々は8,000年前に世界を襲った冬=長き夜も指す。
- 放送時間は82分で、全シリーズの中でも最長となった。対話シーンは1分の割合としては最も少ないエピソードにもなった。
- アメリカに於いて1,780万世帯がリアルタイムでHBOを視聴していた。これは第一話の視聴世帯数を超えた。
- アリス・カースタークは退場した明確な描写がなかった。そしてHBOの公式ガイドの「死亡者リスト」にも名前が掲載されていない。よって、彼女は生存していると思われる。
- ショーランナーのワイスは、インタビューでアイス・スパイダーがいなかったことについて質問された。彼は「メタルロックのCDジャケットでは見栄えがいいだろうが、うんざりするほど巨大なアイス・スパイダーが動く映像はどう見えるか?」と答えた。
- 第七章の壁の北側で現れたゾンビ北極熊を作ることですら、D&Dと特殊効果スタッフは長々と話し合いがなされていた。デザインと実用性の部分で不満が生じていたので、巨大なアイス・スパイダーは言わずもがな。
- ドロゴンはジョラーの死で嘆き、デナーリスを慰めるような描写があった。ドラゴンは死というものが何かを知っているということになる。
- ジョラー役のイアン・ギレンはバトルシーンの撮影準備中、奥さんが脳内出血を起こして倒れ、緊急入院した。プロデューサーたちは彼にすぐ病院へ行くよう促した。奥さんは幸いにも回復し、イアン・ギレンは二週間後に自身のバトルシーンを撮影した。
- ジョラーが倒されてしまう時の表情は、イアン・ギレンの心労の表情も表れている。デナーリス役のエミリア・クラーク自身、第二章の撮影前に「脳動脈瘤」で倒れて手術を行った経験があるため、イアンの奥さんの容態をとても心配していた。
- べリック役の俳優は、べリックの最期の叫びは編集でカットされたことを明かした。彼の最期の叫びは「Live!(生きろ!)」※第三章で「何を信じる?」とべリックに問われたアリアは「Death」と答えた。だからべリックはアリアに向けて「Live」と訴えたのだと思います。カットされて残念ですね(kakinomoto)
- べリックは死の軍団を阻止するため両腕を広げていた。これはホーダーの最期の姿と重なる。
- 地下墓所でのサンサとティリオンの会話シーンは、編集でかなりカットされた。後にカットされたシーンの会話は、ドラゴングラスで亡者をどのように刺すかを話していたと明かされた。
- 第一章第二話で、キャトリンが暗殺者の持っていたヴァリリア鋼の短剣について話した場は「心の木」の傍だった。その時シオンは「戰」を口に、自分も加勢すると告げた。今回のエピソードで、シオンはまさに「心の木」の傍で第一章時に言った通り加勢した。
- アリアがサンサにドラゴングラスの武器を手渡した時、第一章でアリアがジョンに言われたことと同じく「尖った方で刺す」とアドバイスした。
- D&Dによると、最終章で退場するキャラはドラマのオリジナルであり、小説も同じ展開になるわけではないと話した。
- そしてD&Dによれば、アリアが夜の王を倒すというアイディアは2016年に思いついたとも語っていた。よって、第三章に於いてアリアがメリサンドルに告げられた言葉は、アリアが夜の王を倒す予言というわけではなかった。
- D&Dはジョラー・モーモントを退場させるかどうか決定するまで、かなり悩んだらしい。
- リアナ・モーモントは第六章でひとつのエピソードのみの登場予定だった。しかしD&Dがリアナ役の子役をとても気に入り3シーズン出演させてきたので、彼女(リアナ)の最期は視聴者の記憶にも残るようなシーンにしたかったと述べた。
- 夜の王をアリアが倒したことで、「約束された王子」に関する話をショーランナーは放棄したとみなされた。メリサンドルが散々拘ってきた予言との調和が崩れた。
- 「約束された王子」は小説によれば、ターガリエン家の血統。アリア・スタークは夜の王を倒しても「約束された王子」ではない。
- 製作サイドは、この戦いを「ザバイバルホラー」のようにもしたかったように伺える。アリアが亡者を避けている4分のシーンは台詞は勿論、音楽もなく、アリアの恐怖に満ちた表情だけが描写されていた。
- このエピソード内で使われたドスラク語、ヴァリリア語。ドスラク語で叫んだジョラーは「アラフの剣を掲げよ!」、ヴァリリア語ではメリサンドルは「光の王よ!我々に光を投げかけ我々を守りたまえ!夜は暗く恐怖に満ちてり」、グレイワームは「家を守れ!地に立て!」と言った。
- このエピソードの野外撮影は夜間に炎の自然光のみで行われた。それにより、戦闘中に何が起こっているのか見えなかったと、視聴者から批判が多く出た。
- 画面が暗すぎて見えないという批判が起き、放送の翌日「古いブラウン管のテレビよりも、HDテレビは高解像度のデジタル撮影された夜景が見辛い。これを認識している業界関係者はほとんどいないようだ」と言及した専門家がいた。
- そしてテレビ視聴者だけではなく、今はストリーミングサービスで見る視聴者も増えていることに触れ、「製作者は市販のディスプレイでビデオをテストし、ストリーミング圧縮したらどう見えるかを確認すべきだ」とも指摘した。
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