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ゲーム・オブ・スローンズ 第五章を振り返る2

前回、サーセイのことを中心にした「ゲーム・オブ・スローンズ 第五章を改めて振り返る」を書きましたが、今回は他の登場人物に触れたいと思います。

今回もネタバレ含んでいます。


第五章は今までの流れを締めくくりながら、「で、どうなったの?」という新たな展開へ繋ぐ重要な章だと思います。
王都に於けるサーセイの次は、北の壁。


◆北の壁

ジョン・スノウは「壁の向こうの王」マンス・レイダーに会い、休戦の交渉をしていましたが、そこへ王都を目指し北から攻め込むスタニス・バラシオンの軍がやってきた。
スタニスはマンス・レイダーを捕虜にし、ジョンと共に黒の城へ向かった。
王座を狙うスタニスは、マンスに忠誠を誓わせ、スタニスの軍に協力して北部支配への協力をするよう命じるが、マンスは拒否。
協力しない場合は処刑されてしまうマンスを危惧し、ジョンも説得するがマンスは応じないためスタニスの命令で火刑に処せられてしまう。

やがて、ジョンはナイツ・ウォッチの総帥に選ばれ、マンスが話をしていた「自由民を壁の南へ避難させる」という理由を鑑み、誰にとっても脅威であるホワイト・ウォーカーに対抗するには、少ないナイツ・ウォッチだけでは対処できないと悟る。
そして、捕虜となっていた野人のトアマンドを引き連れ、「堅牢な家(ハードホーム)」に集まっている野人を救出しに行く。
それを快く思わないのは、アリザー・ソーンとオリー。



敵であるナイツ・ウォッチが来たため堅牢な家の野人らは騒然とするが、ジョンの説得により避難を開始。しかし、その最中にホワイト・ウォーカーが襲い掛かってきた。
何とか逃げ出せた野人らと共に、ジョンは黒の城へと戻る。
ホワイト・ウォーカーの脅威をまざまざと見せ付けられたジョンは頭を悩ませ、しかもサムはエイモンが亡くなった後メイスターになる決意をし、オールドタウン行きを許可して欲しいと頼み込んできた。
ジョンは渋々許可し、サムはジリを連れてオールドタウンへ旅立つ。

そんなある晩、オーリーが慌てるようにジョンのもとへやって来て、ジョンの叔父で壁の向こうで行方不明となっているベンジェンのことを知る野人がいると伝えに来た。
ジョンはその野人に話を聞くべくオリーに案内されたが、そこには「裏切り者」と書かれた墓標が。
それを見た瞬間、ジョンはアリザーに刺される。
そして、次々とナイツ・ウォッチの仲間から刺され、最後にオリーにも刺されて倒れてしまう。

目を見開いたまま倒れたジョン・・・これで死んじゃったの?ということで、視聴者にとって騒然とした第五章に於ける一番の衝撃。
長きに渡って視点の中心人物だったので、このまま退場ではなく「ホワイト・ウォーカーになるのでは?」などの憶測が広がりました。ジョン・スノウはどうなったんでしょう?

◆ウィンターフェル

リトル・フィンガーと共に高巣城を離れたサンサ。
リトル・フィンガーが向かおうとしていたのはウィンターフェルで、なんと、サンサをルース・ボルトンの落し子で、今はボルトン家の名を与えられたラムジー・ボルトンと婚姻させようとしていた。
母キャトリンと兄ロブの命を奪った裏切り者のボルトン家との婚姻を嫌がったサンサでしたが、母と兄の敵を討つためだというリトル・フィンガーの言葉を信じ、ウィンターフェルに向かう。

北部の者たちから反感を買っているルース・ボルトンにとって、北部をまとめるためには「スターク家」との繋がりが重要であり、願ってもいない相手だった。
この憎きボルトンに笑顔を見せるサンサが切ないんですよ。
相変わらず、邪悪な笑顔のラムジー。
彼を愛しているミランダの嫉妬。
こんな連中の中に放り込まれた。
リトル・フィンガーは「もう散々辛い思いをしてきた」とサンサのことをラムジーに話すんだけど、それもワザとらしくて虚しい感じにしか聞こえない。

そして、ロブを裏切ってウィンターフェルを侵略し弟2人を殺したシオン・グレイジョイ(リーク)に再会するサンサ。
ラムジーの奴隷に成り下がっていたシオンにも憎しみが。

そんな最悪の状況下で、サンサは使用人の女性から「緊急を要した時に壊れた塔にロウソクを灯すように」と告げられる。
それは、サンサを守ろうと密かにウィンターフェルの近くまで付いてきたブライエニーからの伝言だった。
そして、とうとうラムジーとの婚儀。



婚儀が終わった直後から、ラムジーの暴君振りが炸裂。
今で言うDVに遭ってる状況で、部屋に監禁されてロウソクを灯しに行けない。

食事を運ぶシオンにロウソクを灯すよう頼むが、ラムジーが怖いからと拒否される。
サンサはそんなシオンに弟を殺したことで責めるが、シオンは思わず「殺していない」と口にする。サンサはその時に、ブランとリコンは生きてどこかに逃れていると知ります。
一方、ロウソクを灯すように言われたシオンは承諾しますが、ラムジーに告げ口。
使用人の女性は殺されてしまう。

その頃、壁の方からスタニスが攻め込んでくるということで、ボルトンたちは応戦するために出陣。サンサはラムジーが出払ってる隙に部屋から出て、壊れた塔へ行ってロウソクを灯す。
部屋に戻ろうとすると、ミランダとシオンに見つかってしまう。
ミランダは矢を構えてサンサを狙い、シオンはとっさにミランダを突き落として死なせる。
その直後、ボルトンの軍が戻ってきたため、シオンはサンサを連れて逃げるために一緒に建物から飛び降りる。

スタニスの軍がショボ過ぎたせいで、ボルトンの軍が戻ってくるのがやけに早い(苦笑)
ロウソクが灯されるのをじっと監視していたブライエニーが、レンリーの敵討ちだからと場を離れるってのも、ちょっと強引ですが。
だって、スタニスはボルトンと戦をするんであって、ブライエニーはその最中に敵討ちをしようとしてたわけか?と。
そこは突っ込みどころですね(苦笑)

サンサがロウソクを灯したのにブライエニーは見逃した・・・という、彼女にとって今何が一番重要で優先なのか?がわかってないなぁ~と。やたら誓いを立てるけど、役に立たない人だね。
ボルトンの軍にコテンパにやられ、瀕死のスタニスに剣を振りかざして「レンリーの敵討ち」ってのがまた・・・。慈悲でトドメを刺してあげたような感じ。
現在生きているサンサを徹底的に守る方が大事だろうに。

そのスタニスは自分の勝利のため、娘のシリーンを光の神への生贄に捧げた愚か者。
そんな馬鹿なことをする王に従う者ばかりじゃない。半数の兵は逃げ出し、スタニスの妻は自ら命を絶った。
そもそも、スタニスは弟レンリーや娘のシリーンを犠牲にした上で王座を奪おうとしたわけで、血族を全滅させた王を誰が支持する?
女祭司メリサンドルの言いなりになって、ボルトン軍に壊滅させられた。
これでロバート・バラシオンと繋がる血族は全滅(落し子を除き)
いつもならドヤ顔のメリサンドルは、とっとと北の壁に舞い戻ってきた。

スタニスから使いに出されていたダヴォスはどうするでしょうね?
シリーンまで生贄にしたメリサンドルを許さないだろうなぁ~。



アリア・スターク、ティリオン・ラニスター、デナーリス・ターガリエン等に関してはまた次回。







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