ゲーム・オブ・スローンズ 第五章を振り返る3
その前に第五章を振り返ります。
「ゲーム・オブ・スローンズ 第五章を振り返る2」では、北の壁とウィンターフェルの状況を書きました。
ネタバレ含んでます。
◆アリア・スターク
ハウンドを見殺しにした後、一人でブレーヴォス行きの船に乗り込んだアリア。ハレンホールを脱出した時にジャクェン・フ=ガーから手渡されたコインを手に、彼の弟子になるため黒と白の館に向かった。
しかし、最初に館から出てきた老人に「ジャクェン・フ=ガーはいない」と門前払いに。
途方に暮れたアリアはしばらく黒と白の館の前で過ごす。
やがてコインを海に捨てたアリアは町を徘徊し、そこでチンピラに襲われるも館の老人が現れ、彼を見たチンピラは逃げ出した。そしてその老人はジャクェン・フーガーの顔になり、アリアに対して「すべてを捨てなければならない」と告げて黒と白の館の中に案内する。
その黒と白の館は”数多の顔の神”を祀る館。
そこでは神への奉仕に仕えている者が働いていた。
アリアはジャクェン・フ=ガーのように、復讐のために暗殺者になれると思い込んでいたが、「誰でもない者」になる必要があった。
それがどういうことか理解していないアリアは、床掃除に明け暮れる日々に辟易してくる。
館には死を望む者が訪れ、安楽死をさせる場所だった。
アリアは疑問だらけ。
しかし、その疑問に対してすぐには答えないジャクェン。
”アリア・スターク”としての物を持ちながら、誰でもない者にはなれないと言われ、着ていた服や盗んだコインなどを海に捨てるも、ジョン・スノウから貰った剣”ニードル”だけはどうしても捨てることができず、岩の陰に隠したままにする。
床掃除から次の段階の仕事に進むアリア。
それは、遺体をきれいにするため拭く仕事だった。
その遺体はどこへ運んでどうするのか知らないままだったけれど、ある日、娘を安楽死させたい父親が館にやってきて、アリアは娘を安心させて逝かせるよう嘘の話をする。その様子を見ていたジャクェンはアリアを連れ、亡くなった人の顔を納めている地下へ案内する。
まだアリアは「誰でもない者」にはなっていないが、別の者にはなれるだろうと、仕事を与える。
アリアが別の者になったのは、港町で牡蠣を売る娘。
その人物の目で見たことをジャクェンに話すと、牡蠣を買った客の痩せた賭博師がターゲットだと告げられた。その賭博師のせいで苦しんだ人からの依頼で殺害するよう命じられる。
その仕事を決行する日、王都から鉄の銀行との交渉のためにやってきたメイス・タイレルに伴っていたマーリン・トラントをアリアは目撃。
マーリンはアリアに剣技を教えていたシリオ・フォレルを殺害した憎き相手で、復讐リストに連ねてた一人。
アリアは賭博師そっちのけでマーリンの後をつけ、娼館に入り込んで、翌日も彼は娼館へ来ることを知り、勝手に地下に納めてあった少女の顔を使ってマリーンを殺害。
こっそり顔を戻そうとしたアリアでしたがジャクェンに見つかってしまう。
アリア・スタークとしての復讐に利用したことを咎められ、命に対する償いは命でなければならないとジャクェンは薬を飲んで倒れてしまう。
自分勝手な行動でジャクェンが死んでしまったと慌てたアリアでしたが、ジャクェンの顔が別人の顔になっていき、最後はアリアの顔となった。
その瞬間、アリアは視力を失ってしまう。
この”数多の顔の神”については、よくわからないことが多いですね。
ドラマに於いて、どういう位置づけであるのか今後わかってくるでしょう。
第六章の予告編を見ると、盲目になったアリアに二度目の機会を与えてるシーンが登場します。ジャクェンは「これを失敗したら三度目はない」と告げてます。
◆ティリオン・ラニスターとデナーリス・ターガリエン
父親を殺害したティリオンとヴァリスは船でペントスに着く。そしてヴァリスは、ここからミーリーンへ行ってデナーリスに会うことを提案。ティリオンは渋々承諾し、二人はミーリーンへ向かう。
しかし、馬車の中で退屈なティリオンはウサ晴らしがしたいと、ヴォランティスで馬車を降りてしまう。
娼館に入ったティリオンでしたが、たまたまそこに居合わせていたジョラー・モーモントに拉致される。ジョラーはデナーリスから追放されていた身ですが、親の敵であるラニスター家のティリオンを贈り物として、デナーリスのもとに届けようとする。
一方、ミーリーンでは「ハーピーの息子たち」によって街では殺戮が起こっていた。親方と元奴隷の間にも敵対感情が生じ、デナーリスは統治に悩んでいた。
そこへ親方の一人ズダールがミーリーンの伝統である格闘技を再開するよう懇願。
しかしそれは、人を殺すものであるためデナーリスは拒む。
治安が悪化しているミーリーン。
ハーピーの息子たちがセカンドサンズらを殺害し、警ら中の穢れなき軍団が追うも壊滅状態になり、応戦したバリスタン・セルミーも死んでしまう。
それを重く見たデナーリスは、住民らをまとめるために条件付で格闘技の再開を認める。
ティリオンを拉致たジョラーは舟を奪い、遺跡化しているヴィリリアを通過しようとしていた。その時、ドラゴンが上空を飛んできた。
ドラゴンの存在を信じなかったティリオンは驚きと感動で固まる。
しかしその直後に”灰鱗病”の石化人に襲われ、命からがら二人は逃れるが、ジョラーは石化人から灰鱗病を感染させられてしまっていた。
再びミーリーンへ向かう二人は、奴隷商人に遭遇し捕らえられてしまう。
その場で殺されそうになるが、ティリオンはジョラーを闘士として売ることができると訴え、「ドワーフは買い手が見つかるまで生かしておく」ということで、ティリオンも難を逃れる。
そして、奴隷売買の場でジョラーと一緒に自分も戦えるとアピールしてオマケ買いをしてもらう。
彼らはデナーリスが格闘技を再開することを知ってはいませんでしたが、勝者は女王の前で戦えると知ったジョラーは俄然張り切ります。
本大会の前の試合会場、視察のためにデナーリスが来場していた。彼女の姿を見たジョラーは最高に張り切ります。
そして勝者となり、兜を取ってデナーリスに再会。ところがデナーリスはジョラーの裏切りが許せていなく、すぐさま自分の前から消えろと命じる。
「そんなこともあろうかと」という感じで、ジョラーは贈り物があると訴える。
その贈り物はティリオン・ラニスター。
ティリオン自身も「私が贈り物です」と名乗る。
憎き裏切り者のラニスター家の人間を目前にしたデナーリスでしたが、国の統治に苦慮し、相談役のスタン・セルミーが亡くなってしまった今、政治を知っているティリオンは利用できると読む。
でもジョラーはやはり追放。
もはや忠誠心だけではないジョラーは、自ら再び奴隷として格闘技の本大会に出られるよう志願し、またもデナーリスの前で戦う。
見事に勝利を収めたジョラーは、デナーリスを狙っていた「ハーピーの息子たち」の一人を殺害。その直後、格闘技場は次々とハーピーの息子たちが現れ大混乱。
逃げ場を失ったデナーリス。
もはやこれまでか・・・と思った瞬間、ドラゴンの”ドロゴン”が現れ、その背にデナーリスを乗せて飛び去る。BGMに「ネバーエンディングストーリー」が合いそうな感じなのが何とも(苦笑)
ハーピーの息子たちからは逃れたけれど、「どこへ行ってしまった?デナーリス」ということで、ダーリオとジョラーは彼女を捜すことにする。
ティリオンは女王の代理としてミーリーン統治のためのお仕事。
肝心のデナーリス、「ここはどこ?皆のもとに帰して」とドロゴンに頼むも、ドロゴンは怪我と疲労で動けない。
とりあえず付近を彷徨い歩いていると、デナーリスはドスラク人の集団に出くわし、包囲される。
これも第六章の予告編を見ると、デナーリスはミーリーンへは容易に戻れないようですね。再びドスラク人たちと関わる?
ジョラーたちと再会できるのか?
しかもジョラーは灰鱗病持ち。彼は色んな人に触れまくってたけど、そういう場合は伝染しないものなんでしょうかね?
◆ドーン
サーセイの命令でドーンへ出向いたジェイミーとブロン。ミアセラ救出大作戦。
しかし、当のミアセラは拘束されてるわけでもなく、婚約者のトリスタンと良い感じで仲良くやっていた。
「オベリンが殺されたってのに、ミアセラはぬくぬく過ごしていてムカつくわ!」の愛人エラリア・サンドは、オベリンの落し子である娘たちにミアセラをジェイミーたちより早く捕らえるよう命じる。しかし、ジェイミーとブロンが少し早くミアセラに会い、このまま王都へ帰ろうと告げます。
ドーンで居心地良く暮らし、トリスタンと愛し合うミアセラは「いやよ!」と拒む。
そこへオベリンの娘たち登場。
ミアセラを奪い合うための戦いが!
そこへ王の楯(ではないけど)が割って入り、サンド・スネークとブロンは捕らえられてしまう。
ジェイミーはオベリンの兄ドーランに事情を話し、ミアセラを王都に連れ帰ることを許可される。そしてトリスタンに社会勉強をさせるため、一緒に王都へ連れて行き、小評議会のメンバーにすることを条件にした。
トリスタンと離れ離れにならずに済むのでミアセラ歓喜。
ところが、帰路につく船の中でエラリアに毒を仕込まれたミアセラは死んでしまう。
彼女が死ぬ直前、ジェイミーは自ら父であることを告げ、父親として初めてミアセラを抱きしめたばかりだった。
サーセイはまた復讐の鬼と化しそうですねー。
あくまでも和平を望むドーンのドーランは、とんだトバッチリですね。
息子のトリスタンも一緒に船に乗っていたわけで、サーセイが丁重に扱うとは思えません。トリスタンが捕虜扱いになったら、ドーランはどう出るのでしょう?
それに、サーセイは七神正教のハイスパローに対して何かしそうですし。
マージェリーとロラスが捕らえられ拘束されたことにより、タイレル家との間もギクシャクするでしょうし、王都は北から少し遠い場所なので家と家の揉め事が多くなりそう。
いよいよ、第六章が始まります!
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