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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

終盤を予期させるセオリー@ゲーム・オブ・スローンズ

ドラマはあと2シーズンで終了予定です。
エピソードは残り13~14話であろうと言われています。
第六章までは各10話までありましたので(60話)、そう考えると第七章からは大詰めということになります。

ドラマは原作に忠実というわけではありませんが、原作を読んでいるファンによる終盤の展開に言及した(二年前のものですけど)セオリーに読み応えがあったので紹介します。
少し長くなります。

まずセオリー提示者は、夜の王が動き出した原因として次の三点を挙げています。

・存在意味を履き違えたナイツウォッチ、そして組織の衰退。
・狂王エイリスが(当時の)ウィンターフェルの領主と後継者を処刑。
・長年保たれた秩序を破壊するドラゴンの存在。

セオリーは二年前のものなんですが、なんとなくドラマでブランがフラッシュバックして見ているヴィジョンと重なりませんか?
ブランの家族が殺害されるシーンも意味があると思います(スターク家は夜の王に対して重要な存在であるということなのでは?)

しかし、三つ目の鴉は夜の王に対し、どう対処せねばならないかを間違え続けてきたと思われます。
狂王エイリスが王都のいたるところに鬼火を配置させることになったのも、三つ目の鴉が対処を誤ったためです。
「すべて焼き尽くせ!!」と叫び続けていた要因は、三つ目の鴉の囁きによるものらしい・・・というセオリーは有名ですからね。

では「物語の大詰めに差し掛かった今だからこそ」ということで、二年前に提示されたセオリーを紹介します。

◆夜の王は人間界の脅威ではなかった。
スターク家の標語「冬来る」・・・これは季節を指しているのではないそうです。勿論、冬=夜の王という風に捉えることができますね。
恐らく、スターク家は夜の王との協定(?)を守らねばならぬと戒める標語なのでは?ということです。

元々夜の王は、森の子らが人間から身を守るために誕生させた魔物です(ブランはその場面を見ましたね)
昔々、最初の人々と森の子らの間に戦があり、それが長年続きました。
森の子らは夜の王を作り、人間に対抗。
やがて、最初の人々と森の子らは協定を結び、戦は終わりました。
北の壁はその協定を維持するために建てられた(壁には森の子らが魔法を施した)と言われてます(これらの話はセオリーではありません)

そして、北部の子は「夜の王は恐ろしい」という話を聞かされることで、決して壁の向こう側へ介入してはならないことを教えられたのでは?と。
ブランも子守のおばあさんから聞かされましたね。
実際、夜の王と人間の間には平和が保たれた(人間同士の戦は別として)

しかし、長い年月の間に協定は別の意味に捉えられたり、忘れ去られたりしてしまった。
まず「ナイツウォッチ」の目的が変わってしまったのはご存知だと思います。そもそも、ナイツウォッチは壁を維持管理していく組織だったそうです。
壁の北側と人間の住む土地の平和を維持するために。

それがいつしか野人を敵対し、ナイツウォッチは壁の北側へ侵入し始めてしまった。
ですから、ナイツウォッチによって夜の王との協定を破ったことに。
「冬来る」をもたらしたのは、人間自身だということです。

「壁の向こうの王」マンス・レイダーが野人すべての部族をまとめ、壁を越えようとしていた理由がまさにそれ。人間が居てはいけない場所だからです。
ジョン・スノウもナイツウォッチの本来の役目に気づいたけれど、もう手遅れだった。

クラスターは自分の生まれたばかりの息子を捧げることで、夜の王から滞在許可を得ていたんでしょう。

◆ジョン・スノウは目的があって誕生し生かされている。
メリサンドルの言動を見ているとわかると思いますが、彼らは言い伝えだけで氷、雪、寒さを悪だと決め付けています。炎こそが神であると。

しかし、夜の王の脅威には炎で阻止すべきではないと知っていた人物がいます。
それはレイガー・ターガリエンです。
人間界を維持するには、炎と氷のバランスが不可欠であると。
そのために、リアナ・スタークを選んだ(結果、炎と氷の血を受け継ぐジョン誕生)

このセオリーでは、「約束された王子はAzor Ahaiではない」と言っています。
王子の物語では、Azor Ahaiは悪者だそうです。しかも、Azor Ahaiはデナーリス。
ジョンは破壊する力を持つデナーリスを抑えるため、誕生してきた約束された王子。
そして、ジョンは夜の王を倒すためではなく、平和を回復させるために戦う必要がある。
そのためには、まず炎で破壊する力のあるデナーリスを鎮めなければならない。

夜の王と人間のバランスは炎と氷のバランス=平和

とりあえずセオリーはここまでです。
如何ですか?
二年前のセオリーですが、なかなかのところを突いてるなと思えます。

原作者によると結末は「ほろ苦い」そうですが(苦笑)
ドラマもその意向に沿ってエンディングを迎えるかもしれませんね。少なくとも「大ハッピーエンド~~!!」にはならないでしょう。

「常にウィンターフェルはスターク家でなければならない」・・・この言葉も意味がありそうですよね。実際にセオリーもあります。
上記の「狂王エイリスが(当時の)ウィンターフェルの領主と後継者を処刑」とも繋がっているかもしれません。
それに関してのセオリーは後日にでも紹介したいと思います。

長文を読んで頂きありがとうございます。




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