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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

「ダークソウル(シリーズ)」の素晴らしさを伝えてくれた実況者のお話

アクションゲームが下手くそなくせに、私は「ダクソ3」をプレイしようと決め、「行けるところまで」と挑戦しました。

自分でも「無謀だな」と思いつつ、初めてフロムソフトウェアのゲームをプレイしたわけです。
過去記事では「全クリは目指していない」「このボスは無理だろう」と言い訳がましいことを繰り返し書いていました。
実際、どこで詰まり、音を上げるのかは自分でもわからないですし。

終盤、怖気づいてキリの良い所で終わりにしようとも思いました。
でも結果的に、本編(DLC以外)をクリアすることができた。

孫もいる年齢の祖母ちゃんが何故ゲームを続け、クリアできたのか?
それは、このゲームの世界観にどうしようもなく惹かれたからです。明確なストーリーはありません。
しかし、火の無い灰をはじめ、登場するNPCの物語に思いを馳せ、想像する楽しみを見出したからです。

子供の頃に比べ、年齢を重ねていくと想像力も乏しくなるんです。でも、このゲームは想像する楽しさを思い出させてくれました。



さて、自分で本編をクリアしたこともあり、海外のゲーマーさんの「ダクソ3」の初見実況を見ました(英語のアクセントはアメリカ)
その方は丁寧に探索をし、NPCの会話もじっくり聞いてるんです。

※日本の某有名な実況者でさえ、NPCの台詞をすっ飛ばしたり、会話を無視して喋り続けていた。ゲームの世界観は二の次で、「プレイ」に重きを置く感じ。


そして、NPCの台詞から彼らの物語を考察。
武器等のフレーバーテキストも丁寧に読んでいました(視聴者にもわかるように、きちんと音読)
ボスのソウルも錬成に急ぐのではなく、まずソウル自体のテキストを読んでいましたね。

ここまでゲームに敬意を払っている実況者は珍しいです。
その上でプレイを楽しんでいるなと、私は思いました(ステは脳筋で、最終的に筋力は50を超えてたかな)

経験者に多い、お仕着せ


日本で言うところの「フロムゲー信者」などからケチをつけられることが多かったようです(どこでも同じか/苦笑)
その実況者曰く、
「ゲームをより困難にすることを好むのは自由だが、それを人に押し付けるべきではない。このゲームはプレイヤーが楽しめるように、とても多くの選択肢を与えてる。ゲーム自体は”こうしなければならない”と強要していない。しかし、彼ら(信者)は強要している」

これらに関し、私も感じていました。
「〇〇〇を使えばヌルゲーになってしまうだろ」
「〇〇〇を使うのは卑怯」…などなど。

ゲームは誰かのためにプレイしてるわけではなく、自分が楽しむためにプレイしているわけです。”縛り”やタイムアタックなど、遊び方にも色々ありますが、そういうプレイをしたければやればいい。
他者からすれば「ふ~ん、凄いね」で終わるだけの話です。

厳しいことを自ら課し、如何に難しい中でプレイしてきたかをアピールする人がいますが、それはその人の単なるプレイスタイル。

それに、ビルドもプレイヤーによってバラバラです。
どの能力値をどのくらい伸ばすか、これも正解はありません。
戦闘スタイルも様々で成り立つゲーム。素晴らしいとは思いませんか?
パリィが下手でも、他で何とかなる。
回避が得意なら、別にガン盾で構える必要はなく、そのような攻撃スタイルでいけばいいんです。

ステ振りだって、途中で変更することができる。
「これだと厳しいな」と思ったら変更できるシステムなんですから、親切ですよ。


ゲームの世界観を伝える実況は難しいと思うけど、これも手腕


上記で紹介した海外の実況者は、DLCも全てクリアし、「王たちの化身(Soul of Cinder)」を倒して終わりを迎え、EDクレジットの最中に泣いていました(顔出しなのでわかる)
「この素晴らしいゲームを体験できたことに感謝せずにはいられない」というように語っていました。

凄く共感できました。

それに、「巨人ヨーム」でジークバルトと共闘した後のこと。
ヨームとジークさんの間に交わされた約束であったことを知って涙ぐみ、約束を果たし終えたジークさんが逝ってしまったことに気づいた時は「oh…God…」と、絶句していました。
私自身も同じ想いだったため、もらい泣きしてしまった。

日本の某有名な実況者はNPCイベントを全スルーし、共闘があることすら知らずに「ヨーム戦、楽だったな(笑)」…の一言でしたからね。
視聴者層は若い人が多い故なんでしょうけどね。
その実況者のファンはともかく、ダクソのファンが見たら耐えられないほどの適当ぶり。

今回視聴した海外の実況者さんは、ゲームの世界観を尊重し、それを視聴者に伝えようとする姿勢は素晴らしいです。なぜなら、フロムソフトウェアのゲームって世界観が大事なゲームだと思うからです。

海外の人って、その世界に入り込みやすいんですよ。
ドラマでも映画でもそういう傾向にあるし、だからこそフロムゲーがウケてるのだと思いますよ。

あと、不特定多数の視聴者に向けて実況してる意識がちゃんとあり、脳筋でありながら、魔術・呪術・奇跡関連アイテムのフレーバーテキストも読んでくれる。
自キャラに関係ないアイテムだと、「あ~、なんだ魔法か」でシカトする実況者は実際にいますからね。

海外の実況者って大きな声を出したり騒いだり、負けが込むとゲームを罵倒し始めたりする人は多い。
国内外問わず、ゲームに対して真摯に敬意を示す実況者は初めてだったし、感銘しました。

改めて、「ダークソウル3」をプレイして良かったと思います。
こういう方々と体験を共有できる喜びを味わった気分。






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