「リトルナイトメア」…このゲームはかなり奥深くて凄い
このゲームはプレイもそうですが、とにかくストーリーですね。
謎が謎を呼び、そして表で見てきた裏には別のストーリーが存在してる。
それを知るにつれ「物語っていうのは、様々なことが絡み合って出来上がってる」ということもわかってくる。
すると、一作目の主人公が辿った物語が違った印象になっていきますね。ここら辺が細かくて奥深いと思いました。
様々な考察もされてるゲームですけど、私が今のところ解釈した本当の恐怖は「人間の心(欲望や悪意)」「大人になること(老いていくこと)」「心身の自由を奪われること(学校で象徴?)」
まだ色々な「本当の恐怖」ってのは含まれてそうですが。
一作目のラスト。
「この子はアナタ自身かもよ」って感じに見えた。つまり、最後のボス(?)に打ち勝ったプレイヤーの姿。
・現実を見たくない(鏡を割ってた)女性に「ほれ!現実を見ろ!」という感じで鏡を向けて倒した。
↓
・「やったぜ!」と克服した満足感に浸る。
↓
・天下を取ったように思えても自分の知る世界は欲望にまみれた狭い世界。
↓
・そんな中で老いていくだけ。現実逃避したくなる(あの女性がその象徴)
それに、人間を堕落させる(罪に導く)「七つの大罪」の中の”暴食”を取り上げ、「本当の恐怖とは何か?」ってことなんじゃないかと。
一作目の主人公の子は、空腹になると異様なほど苦しがっていましたよね。あの子は堕落の象徴だったんだと思います。
そして人間にとって最も避けたい恐怖は「絶望」などの心の痛みです。
「うわぁ~!キツイ!!」っていう感覚になることで、このゲームが描きたかったことがわかるんですね。
大半の人はそれを目撃した時に愕然とし、やがて辛い気持ちになるはず。
で、二作目はテレビが何らかの象徴として登場してます。
恐らく、感受性豊かな子供は、やがて思考停止になっていく・・・ってことを表現してるのかも(大人になるという暗喩か?)
親や教師も含んだ大人に支配されている子供時代。
そして自分も大人になり、消えてしまった感受性、忘れ去ったことも多い。
気づけば「お金がない」「自分には価値はない」「生きる張り合がいない」っていう泥沼で身動き取れなくなる。
ほらね、こういうのが一番怖いんですよ。
いやはや、凄いゲームだわ。
自分でプレイしていないのに何ですが、EDは画面見ながら動けなくなりました。プレイした方は体感したような気分でしょうねぇー。
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