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裏話:第六章 #3~#4@ゲーム・オブ・スローンズ




◆第六章 第三話「背任者」

  • エピソードタイトルは、死んで蘇ったことでナイツウォッチの誓約を破るジョン・スノウ、スターク家への忠誠を破るアンバー家、ドロゴの死後に寡妃の家へ行かなかったデナーリスを指している。
  • 原作では喜びの塔にいたターガリエンの王の楯は3人だった。王の楯は7人で構成され、他の3人はレイガーと共に戦い、ジェイミーはラニスター家に対する人質として狂王エイリスのそばに置かれた。レイガーと共に戦った王の楯のうち、生き残ったのがバリスタン・セルミー。
  • 若き日のエダードがターガリエンの王の楯と戦うシーンで流れた音楽は、第一章でエダードとジェイミーが戦うシーンで用いられた曲。エダードにとって相手は「王の楯」というのが共通している。
  • その第一章のジェイミーとエダードが戦ったシーンで、エダードは後ろから足を刺されたが、それは喜びの塔でのアーサー・デインが後ろから刺されたことと重ねていたことがわかる。
  • アーサー・デインは二本の剣を振るった。第四章第一話はアーサー・デインに関して初めて語られたエピソードであったが、(偶然にも?)そのエピソードタイトルは「二本の剣」だった。
  • アーサー・デインは戦う前にエダードに対し「来たる戦いでの幸運を祈る」と告げた。これは、第五章でスタニス・バラシオンに処刑されるマンス・レイダーも言った言葉。
  • このエピソードを担当した監督は、ジョンのシーンを撮るにあたり、キリストの復活に関する古典的な作品を見て研究した。採用したのはイタリアの画家カラヴァッジオの描写で「キアロスクーロ」の技法(明暗法、陰影法)を用いた。
  • ジョンは第五章最終話で6人に刺されたが、このエピソードでは実行したのが4人になっている。他の2人については不明。
  • アリザーやオリーたちの絞首刑のシーンは、昔ながらの方法で撮影。ロープに繋がっているハーネスを服の下に通し、体に固定された状態。
  • D&Dは回想として過去へのフラッシュバックを安易に用いることを嫌っていた。個人キャラクターのフラッシュバックシーンは、第五章でのサーセイのみ。しかし現在に繋がる過去描写は必要なため、ブランのフラッシュバックによって可能にした。
  • ティリオンのグレイ・ワームとミッサンデイとのシーンは、エッソスとウェスタロスの文化や価値観の違いを浮き彫りにする意図があった。奴隷として生きてきたグレイ・ワーム、ミッサンデイは肝心なことを短い言葉で伝えるよう生きてきたことが、ティリオンの他愛もない無駄な話との差で浮き彫りにしている。




◆第六章 第四話「異客の書」

  • 「異客」は七神のひとつで「死」を表している。エピソードタイトルは、ハイ・スパローが「異客」の本から引用し、マージェリーに語ったことを指している。
  • このエピソードは、ジョンとサンサ、シオンとヤーラ、マージェリーとロラスの再会シーンがある(肉親の再会が特徴)
  • 過去シーズン、スターク家の子供同士はニアミスが多かった。ロブとアリア、サンサとアリア、ジョンとブラン(同じ場所にいても顔を合わせずにいた)
  • サンサとジョンとのシーン(会話あり)は初めてになる。第一章の王ロバートをスターク家が出迎えるシーンの時、ジョンはサンサたちの背後にいるのが映っているだけ。その第一章のシーンは、ロバートの視界にジョンが入らないようエダードが配置していたとの話もある。
  • サンサはボルトン軍が5,000人ぐらいだと言ったが、アンバー家の軍、カースターク家の軍は含まれていない数。
  • シオンが帰郷するシーン。船から島を眺めているシオン、城の中では暖炉の傍で椅子に座っているヤーラ。これらは第二章でシオンがパイクに戻った時の描写と重ねている(第二章では暖炉の傍にいたのは父ベイロンだった)
  • 小説ではハイ・スパロー自身が辿ってきた過去を明らかにしていない。ドラマではハイ・スパロー自らマージェリーに語っている。これは将来、小説で言及される内容なのか、ドラマのオリジナルなのか定かではない。
  • ティリオンはエッソスの親方たちに、ウェスタロスには奴隷制度がないと言及。実際にウェスタロスに最初に渡った”最初の人々”には「奴隷」の概念がなく、アンダル人の場合は七神信仰で奴隷を禁じているため、ウェスタロスには奴隷制度が存在した歴史がない。
  • 親方たちが奴隷商人湾に乗り込んでいた船の帆には、アスタポアのシンボルが描かれていた。アスタポアの船で親方三人が乗り込んできたということになる。
  • ドスラク人のカールは、各々独自の色で体にペイントする。カール・ドロゴは青を塗っていた。第二章、赤の大地で偵察に出て戻ってきた馬が赤く塗られていた。それはラカーロを殺害したカールの色を示す。
  • 原作者のGRRMによると、デナーリスは特に火に強いわけではないと示しているが、ショーランナーのD&Dは耐火性があると信じているようだ。
  • エミリア・クラークは第三章以来、再びヌードになった。ボディ・ダブルではないか?という意見もあったが(照明の微妙な違いがあるため)、炎の前に立つシーンはスタジオで撮影されたもの。
  • 第三話はジョンが裸のまま起き上がるシーンで始まった。そして第四話はデナーリスの裸で終わった。これは二人が並行しているという意味がある。ジョンのシーンは暗く冷たい雰囲気であり、デナーリスは燃え盛る炎。その両者のシーンは「氷と炎」を示すもので、裸によって「新たな誕生」を象徴させることにもなる。






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