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ブランは「Dr.マンハッタン」に似ているという説@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。



第七章のブランを見て、ある種の衝撃を受けた方も多いんじゃないかと思います。
私がそうでした。
第六章、死の軍団に襲われた洞窟を脱出し、北の壁に向かっている間に「彼はどうしちゃったんだ?」と驚くほどの変貌。

第四章にてブランの物語は原作に追いつき、第五章には登場しませんでした。
どのようにブランを絡ませていくか?という点で、D&Dはその後のブランの方向性に悩んだことでしょう。
三つ目の鴉の設定も原作とは異なっているそうです。
ということは、夜の王と同様に三つ目の鴉もドラマのオリジナルということになります。

ブランは「ウォッチメン」のDr.マッハッタンに重ねてる?




ファンの中には、ブランは「ウォッチメン」のDr.マンハッタンみたいな設定にしているんじゃないか?という意見があります。

Dr.マンハッタンというキャラクターは、一種の神的存在だそうです。
人類をはじめ宇宙全体についての知識が豊富で、彼はそのために人類から距離を置いている。そして彼の周りで起きる出来事と繋がることはないらしい。

私個人「ウォッチメン」を知らないので調べてみました
そこに記述されている中で、ブランと重なっていると思われる部分を引用しますと、
生者と死者の間に、分子レベルでの差異はない。
僕にとっては、全く興味のない事象だよ。

時間を一定方向のマクロな流れでしか感知できない他の人間に対して、曖昧な在り方をする原子レベルのミクロの視点で世界を見ている。
このせいか過去・現在・未来において自らが同時に存在しているかのような発言をしており、未来の姿を漠然と呟く姿は本作を象徴する場面の一つである

Dr.マンハッタンは自分が知らない事実はこの世にはなく、やがて人間性を失っていくというキャラ(元は人間なので人間の心の極一部は残ってるらしいけど)
そして、Dr.マンハッタンは四次元的に事象を捉えてるらしい。
第七章のブランを見た限り共通点はありそうです。

もっとも、D&Dは三つ目の鴉となったブランの方向性を考えた際、Dr.マンハッタンをインスピレーションしたと語っていたらしい。
ブランとキャラを重ねてるのは確かのようです。

ブランの能力


ブランはリトルフィンガーに「混沌の梯子だろ?」と言い、驚かせました。
その言葉をブランの台詞として採用したのは、恐らく玉座の間でヴァリスと二人きりの時に話した言葉すらブランは知っているということを示すためだと思います。

つまりブランは、「ここだけの話」という内輪での会話さえ知っていると。

しかし、第七章のブランは死の軍団を偵察している以外、特に際立った動きは見せていませんでした。
しかも過去へのフラッシュバックは目的や意図がないと、ブラン自身が見たシーンの意味を把握できないことを示しました。
サムからレイガーとリアナは結婚していたという情報により、フラッシュバックで確認して初めて物事の流れが理解できたという具合ですね。

サムが本などから得た情報を基にブランが具体的に確認を行うだけなら、彼は「Google」のようなサーチエンジン的な存在でしかなくなります。
ブラン自身は言わば「全ての場所にいる存在」なのですが、彼の能力はまだ完全ではないということでしょうか?

ブランは重要なキャラクターのはず




ドラマに於いても色々と物事が動き出したのは、ブランの件がキッカケでした。
彼は物語の視点の一人であり、ジョジェン・リードが命をかけて三つ目の鴉のもとへと連れて行かねばならない人物でした。

第四章で原作に追いついたブランは、第五章で登場しませんでした。
彼をどのように物語に関連させていくかは考え抜いたでしょうが、第七章では扱いの小ささに息切れを感じさせました。

ブランの力をもってすれば、サーセイの思惑や計画さえ秘密にはならない。
しかし、ジョンたちはそれを知らないままということにしたいでしょう。
欺瞞や裏切りといったことがドラマには不可欠な要素であり、全てを知っているブランの位置づけをどうするのでしょうかね?

Dr.マンハッタンの有名な台詞が(たぶん)、
「I am tired of Earth. These people. I am tired of being caught in the tangle of their lives」(地球に疲れた。人間どもに。ゴタゴタに巻き込まれるのはウンザリだ)
・・・と同様に、ブランも死の軍団との戦いに「どうでもいい」という境地になってしまうんじゃ?とか(苦笑)

それはそれでアリかもしれない。







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