awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

話題の「日の名残り」を読み始めたティリオン(ネタです)

英国のカズオ・イシグロ氏の作品が注目されていますね。



映画「わたしを離さないで」を見たことがあります(深いテーマでした)
で、映画の「日の名残り」(1993年/英=米)は、ずっと「見よう見よう」と思いながら未見でしたが、スターチャンネルで放送してくれました♪

アンソニー・ホプキンス主演で、エマ・トンプソン共演であることは知っていましたけど、他の情報は一切わからないまま鑑賞。
(「日の名残り」と「ハワーズ・エンド」がゴッチャになってた部分あり)

驚いた(苦笑)



レナ・ヘディが使用人役で出てました。
使用人として採用されたものの、同じ使用人の男性と「結婚します!」でとっとと辞めてしまって、登場は終了。

それとアンソニー・ホプキンス演じるジェームズ・スティーブンスの父親役に、メイスター・エイモン役を演じていたピーター・ヴォーンさんが出てましたね。

監督は「ハワーズ・エンド」に引き続き、ジェームズ・アイヴォリー。
品格のある作品を多く監督してますからねー。

↑こちらは「ハワーズ・エンド」

そしてジェームズ・アイヴォリー監督作「モーリス」に出ていたヒュー・グラントをはじめ、その映画に出ていた俳優さんが何人か出演してました。

ドラマ「ダウントン・アビー」でも屋敷の使用人が描かれていましたけど、執事って大変な仕事ですねぇ。
感想やレビューではないので、以上です(笑)







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アリア、サンサ、リトルフィンガーの展開を改めて解説@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。


第七章のウィンターフェルのラインがわかりにくいと言われてます。
特にサンサとアリア、リトルフィンガーのラインがよく意味がわからない・・・という方は多いと思います。
それは当然のことで、演じていた当の俳優たちも「わけわからん」という状態だったようです。HBOの製作者側も同様らしい(苦笑)

話の展開通りの順で撮影を行うわけではありませんので、俳優さんたちは監督の指示に集中するだけです。

スタニス・バラシオンを演じていた俳優さんは、結局自分が撮影しているストーリーや役柄がよくわからないまま終えたそうです。
「一体、今は何を撮ってるんだ?」という感じだったらしく、役に感情移入できなかった・・・ということです。
どうりで、淡白でシラッとしたスタニスだったなぁ~と思いました(笑)

今回は、第七章でよくわからないと言われている「ウィンターフェルのライン」を解説してみようかと思います。

サンサはなぜアリアを恐れていたの?


第七章第四話、アリアはウィンターフェルに帰ってきました。
サンサとアリアの再会シーンは、とても温かいものでした。
しかし、サンサはアリアに対して何か不安視するようになった。


彼女たちが再会した地下墓所で、アリアは「リスト」を口にしました。
アリアは「殺したいリストの筆頭はサーセイ」だと言い、サンサは冗談だと受け止めましたが、ブランが「リスト」に触れた時に冗談ではなく「マジもの」だとサンサは知ったわけです。

リストにはサーセイの他にいるのでは?もしかして私?」と、サンサはそのように勘ぐったようです。

アリアがブライエニーと剣の稽古をしている様子を見ていたサンサ。
剣術スキルが高くなっているアリアを見て、殺しの能力も高いとわかりました。
サンサの顔色が悪くなったのは、アリアに殺されるんじゃないか?という不安が益々高まったからです。


リトルフィンガーは、そんなサンサの不安を煽ることにしたようです。

なぜブライエニーを王都へ向かわせたの?


姉妹の間にブライエニーを挟んで、彼女に助けてもらえば良いとリトルフィンガーはサンサにアドバイス。
サンサにとって、信頼できるのはブライエニーです。
「彼女がもしアリアに狙われ、殺されるようなことになったら・・・」と、サンサは更に不安を募らせたようです。

ちょうどその頃、サーセイから王都へくるようにという手紙が届きました。
サンサができることは、ブライエニーをアリアから遠ざけることです。
ですから、サンサはブライエニーを代理として王都へ行かせたのだと思います。


アリアは意図的にサンサを怖がらせた


アリアはサンサが抱えている恐怖と向き合うように仕向けたことになります。
奇しくもリトルフィンガーは「自分にとって最悪の動機」を考えるとサンサにアドバイスし、彼女は自分が抱えている恐怖に向き合った。

これらのラインは巧みでしたね。
わかりにくいラインでしたが、サンサ自ら気づくような展開となっていました。
アリアはサンサにヒントを与えていたわけです。


アリアはシリオ・フォレルから「見ることと観察することは違う」と指導されていました。黒と白の館でも、ジャクェン(仮名)は観察するよう指示してました。
アリアはリトルフィンガーの企みを察知。
裏の裏をかいて、リトルフィンガーの企みに引っ掛かったフリをしながら、サンサを怖がらせて上手く誘導しました。
アリアは”顔のない男”として観察能力も高くなったようです。

サンサ個人の物語の結末


第一章でサンサは大狼レディを失いました。
それは自分の利己心、保身などで嘘をつき誤魔化したことによります。

サンサのストーリラインは、ジョフリーをフォローするため自らスタークから切り離したその時から始まりました。
レディの死は、スタークから切り離したサンサを象徴していたのでしょう(レディの死の瞬間、ブランが意識を取り戻したことも意味があると思います)

そして第七章。
第一章の時とほぼ同じ状況です。リトルフィンガーが何をやったか知った上で、自己保身のために口をつぐんでいましたが、ようやく北部や家に重きを置いて結論を出した。
サンサ自身が本来自分のあるべき場所に戻ったということだと思います。

サンサは第一章からリトルフィンガーとずっと一緒でした。
ドラマ的には、彼の死がサンサ個人の成長の物語が終わったことを示しているような気がします。






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ウィンターフェルは陥落する?@ゲーム・オブ・スローンズ

第八章では重要な舞台となるだろうとして、「ウィンターフェル」と「王都」が挙げられています。
恐らく、その2つの地点を中心に物語はクライマックスを迎えると思われます。

以下は第七章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。



ウィンターフェルは陥落する?しない?


壁を越えた死の軍団は、確実に北部に達します。
そして、ジョンとデナーリスたちもそこへ集まります(主要な登場人物のほとんどは、ウィンターフェルに集まります)

既にウィンターフェルの周りには、谷間の軍の野営が設置されています。
そこへドスラク人、穢れなき軍団の野営も加わるということになりますね。

第八章のはじめのエピソードでは、北部の混乱なども含めて描かれるでしょう。
まず、北部ではウィンターフェルへ避難する者が増える。
死の軍団を迎え撃つ諸家もあるでしょうが、女性や子供はウィンターフェルへ逃げるかもしれません。

そこで、いろんな憶測が言われ出しています。

夜の王は、イーストウォッチ側からウィンターフェルへ死の軍団を向かわせるのだろうか?という疑問。
「夜の王も含めた死の軍団全体がウィンターフェルへ向かう」という意見、「死の軍団は分割され、一部がウィンターフェルへ向かう」という意見に分かれているようです(私は分割されると予想してますが)

それに伴い、「ウィンターフェルは陥落する」「いや、ウィンターフェルは陥落しない」ということでも意見は分かれています。

私は「ウィンターフェルは陥落しない」に一票。

理由は、過去シーズンの流れを無にすることはないだろうと。

ウィンターフェルは、第二章でシオンら鉄兵に襲われ侵略されました。
その後、ルース・ボルトンの命令にてラムジーらが包囲。
鉄兵がシオンをボルトン側に引き渡し、城は焼かれ破壊。城内にいた人々は惨殺されました。
第五章からは、ボルトンによって支配。

※矢印:スターク家の旗印「大狼」が二つに割れている。

そして第六章第九話、大勢の力を合わせてジョンとサンサは奪回に成功。

そのような展開を経て、再びウィンターフェルが陥落するとなると、ウィンターフェルの重要性が希薄になると思えるからです。
しかも、夜の王はウィンターフェルを侵略する目的はないだろうと思います。

ジョンたちが対処することは裏目に出る


第七章、ジョンたちが亡者狩りをするためにイーストウォッチの北へ出向いたことが、結果的に死の軍団の壁越えを可能にしてしまいました。

夜の王は計画的な行動をしています。
壁の南で権力争いが続いている中、夜の王は粛々と計画に沿って動いていたようです。死の軍団を大きくし、イーストウォッチ側へ集め、壁を越えるために必要なドラゴンを得ました。

夜の王はブランと同等か、それ以上の能力を有しているようです。
彼はこの先、何が起きるのか知っています。
第七章、夜の王はデナーリスがドラゴン連れてイーストウォッチの北へ向かうことを予め知っており、彼女とドラゴンが現れるのを静かに待っていました。

――ということは、夜の王は北部に戦力が集まることも承知でしょうね。

ジョンやデナーリスが率いる大きな戦力はウィンターフェルに集まります。
つまりそれが意味することは、他が手薄になるということです。
ホワイトハーバーより南の地域では、死の軍団に対処できる武装はされていないでしょう。

※第七章第一話冒頭、ブランのヴィジョン。死の軍団が歩いている地面には雪が積もっていませんでした。

谷間では兵士の大半が北部にいるので手薄です。
”血みどろの門”は、壁や天井を這うことが可能な亡者には無力でしょう。
リヴァーランはフレイ家の男たちが死滅したため、生き残っている女だけでは対処できません。エドミュアがどうなってるか不明ですし(ジェイミーが立ち寄って解放するのでは?という予想も挙がっていますが)

冷静沈着な夜の王がウィンターフェルを攻撃すると予想するなら、「ウィンターフェルを襲う彼の目的は何なんだ?」ということを含めて考える必要があります。

北部で幾分かの戦闘は生じるにしても、夜の王の視線は王都に向けられているんじゃないかなぁ~?と、私は思います。

スターク家の標語:冬来たる


他の名家の標語は、自分たちの家の凄さをアピールしています。
しかし、スターク家は家をアピールしているような標語ではなく、警戒や警告しているような標語です。
「冬=スターク」という意味ではないか?という意見があります。

スターク家は昔から北部を平和的にまとめ維持するため尽力し続け、平安に暮らせることを重要視しています。
「冬来たる」というのは、スターク家が立ち上がることを指しているのかもしれません。

そのためには、スターク家の結束が大事です。

第七章でサンサとアリアの確執の展開は、スターク家の役割をサンサが自覚するまでの描写だったとも言えます。
サンサとアリアは二人でひとつです。

死刑宣告者自ら執行すべきであるとエダードは言っていました。
リトルフィンガーの処刑はサンサが死刑宣告し、アリアが執行しました。
そのことから、サンサとアリアは二人でひとつということだと思います。
互いの能力を認め合う・・・スタークとして娘が北部を担うために必要なこと。第七章の最終話でそれを示していました。
(ジョンはターガリエンなので、北の王ではなくなる?)

それなのに、ウィンターフェルが陥落したら、これまでの数年間のエピソードが無になることになります。
ウィンターフェル自体、長い間にいろんなことがありました。
死の軍団が来た時こそ、本来の重要な役割を見せてくれるのではないかと思います。

避難してくる者たちのため、食糧などの備蓄を進めているサンサ。
一方、民はどうなっても良いと食糧の備蓄などしていないサーセイ。
二人の対比にも結びつくんじゃないでしょうかね?


余談:第四章でサンサが雪でウィンターフェルを作っていたシーン。
これは「サンサとジョン(スノウ)がウィンターフェルを取り戻すことを示している」と読んでいたファンもいました。









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