awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

MGS V:GZの良さをTPPに活かして欲しかったかな

以前、「MGS VのTPPは私に合わない」という記事を書きました。
PWのようなマザーベースを建設する流れも汲んでるのがTPPですよね?
私はそのマザーベースの建設のやり方がわからんのですよ。
ミッションの出先で色々回収はしてましたけどね。

意味すらわからぬまま、せっせとお花摘みもしたりしてましたが(笑)
「とりあえず、キラリンと光るので摘んどきゃいいんかい?」と。



超個人的なことを書きますと、「MGS V」は画面の文字が小さくて見えないんですよねー。テレビに接続し、離れてプレーしてるってのもあるけど「乱視」なんです、私。
「何が書いてあるのか読めない」

いちいちテレビ画面に近づいて、ミッション内容や操作内容を確認しなきゃならないという面倒くささ。

TPPは一応、「ハニービーを探せ」みたいなミッションまではやったんですよ、これでも(苦笑)
それで感じたのは、
  • 移動距離が長すぎ。
  • 岩場を登ろうとしても、登れる岩と無理な岩が予め設定されていて「自由なルートでの潜入」とは言い切れないこと。「ここもダメなのか」ってイラッとくる。
  • ひたすらソ連兵。道中で遭遇する連中はソ連兵しかいない。飽きる。
  • オープンワールドだけど、結局、制限付き。

やはり当初予想した通り、TPPで登場するビッグボスは「ビッグボス」ではないようですね。
そもそもビッグボスならロシア語を知ってますからね(MGS3でソコロフにロシア語が上手いと褒められてた)
ロシア語を理解できてない時点で、まぁビッグボスじゃないことは明白。

で、本物のビッグボスが登場してたGZ。
このゲームは基地を中心としたオープンワールドです。
ゲームは基地内で展開しますが、その閉鎖的なオープンワールドの方がMGSらしいかなぁ~?と思えました。

逃げ場がない状況はプレーをするにも凄く難しいんですけど、潜入の緊張感という意味ではGZの方が格段に上ですね。
ストーリーを考えずゲームだけを見たら、私は「GZ」の方が面白いと思います。

サブミッションは同じ基地が舞台でも昼間だったりして、メインミッションとはまた違う難しさもあったり。
GZってTPP前の「お試し」みたいな位置付けなのがもったいないですね。

あと欲を言えば、TPPにも「MGS4」みたいな、ソ連軍に対抗してるゲリラとかいれば良かったんじゃないか?と思いました。
彼らを援護すればミッション遂行が楽になるとか、そういう変化球があっても良かったんじゃないかしらね?

実際、当時のアフガンにはアラブ諸国から「イスラム聖戦士」という義勇兵が参戦してましたからね。
ビッグボスが拘ってた「国の括りを越えた兵士」=「傭兵」は、ソ連のアフガン侵攻で戦っていたんですよ。
彼らをゲームに出さないのは何故だったんでしょうか?

ちなみに、その義勇兵を支援したのはアメリカ。
トム・ハンクス主演の映画「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」にその経緯が描かれています。
アメリカって自分たちが支援した国や組織が後に敵になっちゃうんですよ。イラク然り、タリバンも然り。

TPPで史実を背景にした功罪


TPPでは実際の国や地域、史実を背景にしています。
しかし、単なる背景に使ってるだけ。
ソ連によるアフガニスタンへの侵攻は世界から非難されていた話は出ていましたが、ゲーム内ではソ連軍の天下みたいな雰囲気です。
アフガニスタン侵攻がソ連崩壊に繋がったことは伝わってきません。

アフリカの件も、民族間での紛争は酷いものです。
少年兵問題、ダイヤモンドの件にしても民族紛争が根底にある。
ところがイーライを出したことで、少年兵に関する問題が薄れてしまった。大人に反発していく子供って描き方になっていた。
少年兵の問題は、単なるゲームの舞台設定にして欲しくなかったですね。

空想世界の巨大マシーン、声帯虫で右往左往し、肝心な社会問題が吹っ飛んでしまってる。だったら、最初からすべてを架空の場所に設定すりゃいいものを。
民族間の紛争に於ける少年兵問題、「紛争ダイヤモンド」「血塗られたダイヤモンド」と呼ばれているダイヤモンドの問題がどれほど重大なことか伝わってない。

プレーヤーはひたすらSランクを目指したり、優れたプレー技術でミッションクリアすることしか関心が向きません。
このゲームをプレーした人の中で、どれだけアフリカの問題に関心を持ち出し、目を向けた人がいますか?

単なるゲームの舞台設定。それについて私は憤りすら感じます。
少年兵の問題も突っ込んでいない。
そこにいる少年たちを回収しましょうってだけで、根本的な問題には目を向けさせていません。

挙句、英雄度を上げるために子供を回収する・・・そんな風しか思われてない。

ゲームは1984年の話ですが、アフリカのシエラレオネは1991年に内戦が始まり、10年も続いた。これはダイヤモンドを巡る紛争。
「アウターヘブン」がどうのこうのっていう時代には、こんな残酷な現実が繰り広げられてた。

ダイヤモンドの採掘場で仕分けをする子供たちは両手を切断されてた。それはダイヤモンドを盗ませないためにです。
仕分けするだけなら、腕さえあればいいからと。

舞台が架空であり、全編SFチックなファンタジーなら別にいいんですけど、具体的な国や時代、社会問題を取り扱いながら、現実離れした話に持っていく。
結局、小島さん、何が言いたかったんだ?となります。
MGS4では「中東」「南米」などと大まかな枠組みにし、そこで起きている紛争も架空のものだったのに。

今年はソ連がアフガニスタンに侵攻してから40年、そしてソ連が完全撤退してから30年・・・ということですけどね。
ゲームでソ連兵倒したり、フルトン回収してマザーベース建設♪ってだけじゃなく、あの侵攻は何だったのか、その実情も知って欲しいと思います。







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