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素朴な疑問シリーズ第六章編#2@ゲーム・オブ・スローンズ

今回は「素朴な疑問」ではないかもしれません。
でも「戦術」などの話が好きな方には、興味深い意見だと思います。
長くなりますので、ひとつの疑問だけに絞ります。

◆ジョン・スノウとラムジーの戦闘に於ける戦術をどう思いますか?

・ジョンは名誉の男であり、そこを突いたラムジーのトラップに誘導されてしまった。
そして、ジョン側の軍は(野人も含め)突撃してしまった。
それはある種、戦略とは程遠い”混乱”
その後の展開は、カンナエの戦いに似ていた。そしてPhalanxe(ファランクス)
もしも、谷間の軍が来なかったら、相手のマインドを翻弄させ、力を発揮したボルトン軍の勝利だった。ラムジーは優れた指揮官だったということだ。


※ファランクス

・ラムジーとジョンは全体的に未熟なレベルの戦術だった。
ラムジーはあらゆる点で、ジョン側より利点を多く持っていた。訓練され優れた軍隊・・・多くの騎兵や歩兵を保持し、彼にとってはホーム戦だから供給ラインがある。
しかし、ラムジーの軍隊もジョンと同様に連合軍。
彼のサイドにいる兵士たちは、ボルトンへの恐怖によって忠誠を誓っている。その恐怖を維持するため、ラムジーはウィンターフェルに隠れているわけにはいかない。
そして、ラムジーはジョンの心を混乱させることが不可欠であることを知っていた。
リコンを使ったのはそのためであり、ラムジーの予想通りにジョンは餌に食らいついた。
ジョンはリコンを救おうとするがため、軍の指揮官としての義務を放棄した。
ラムジーにとって、あとは自分の陣地に近づいたジョンが死ぬか、捕らえれば良い状況。そうなれば、ジョンの軍は雪崩のように崩れる。
だが、ラムジーも愚かな戦術を展開させた。
それは騎兵隊を突撃させ、同時に射撃を続けたことによって、軍隊で最も貴重で重要な自軍の騎兵隊にまで矢で撃ち込んだ。
本来、騎兵隊は後退した敵を追う予備軍。
死体の山を作る戦術だったにせよ、貴重な馬や兵士を潰すのは無駄遣いであると言える。


・私はジョン側を説明します。
射手は守備ラインを守るために配備されていました。
弓兵を残し、ジョンを助ける+応戦するために(貧弱な)騎兵隊は前線へと突進。
ジョンは一度死んでいるので死ぬ覚悟で剣を抜いてたと思うが、指揮官としてではなく、個人としての気持ちが強くなっていた。
しかし、後方に控えていたトアマンドたちはジョンを一人で立ち向かわせることはできないので、そこでも個人的判断で突進して行った。
ダヴォスが制止するには遅すぎた。
しかも、その後にダヴォスも「見てられない」と前線へ突進したことにより、ジョン側の戦略は総崩れしました。
辛口ですが、ジョンは自ら序列を破ってしまった。
サンサが「ラムジーは人を操るのが上手い。翻弄されないように」と忠告していたにも関わらず、それを活かすことなく、自分たちの軍を壊滅させるところだった。

・私もジョンの軍隊について述べたいと思います。
ラムジーの軍隊に比べると劣勢でした。
野人たちは”不規則な歩兵”です。不規則な歩兵で知られてるのは、ベトナム戦争のゲリラ(ベトコンと呼ばれる)、ソ連のパルチザンなどです。
彼らは襲撃に優れていますが、従来の戦争には適していません。パニックを起こして混乱することが多いです。
ですから、正規の軍隊に対しては貧弱です。
ドラマでも、野人たちはファランクスによって追い詰められた時、混乱していました。その最中にジョンは突き倒され、踏みつけられて窒息しそうな状況に。
それと、ジョンたちは巨人のWun Wunを活用できていませんでした。
Wun Wunにそれなりの武器を与えていれば、ドラゴン並みとは言えませんが、相当大きな戦力になったかもしれない。
大木を持たせるだけでも違っていたでしょう。
ジョンとダヴォスはそれなりの戦術を立てていましたが、Wun Wunを最大の武器として使うべきだったと思います。




超カッコ良かった谷間の兵士たち






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