悲しき少年オリー@ゲーム・オブ・スローンズ
ネタバレ含んだ記事です。
ファンの間で嫌われ度が比較的高かったキャラクター「オリー」
彼は野人に村を襲われ、目の前で両親を殺されました。
村を襲った野人から「鴉どもに知らせろ」と脅され、北の壁に着いたオリーはそのまま黒の城で暮らし始めました。
そして、まだ幼い少年だったオリーは、野人とナイツ・ウォッチの戦いも間近で見ることとなります。
怖くて仕方ないオリーに転機が訪れたのも、その時の戦い。
自分の両親を殺害した野人を次々にやっつけていくジョン・スノウ。
オリーにとって、ジョンがヒーローになった瞬間です。
それ以降、オリーは剣の特訓をジョンから教わったりして、ジョンのようなナイツ・ウォッチになりたいと憧れたでしょう。
ジョンが新しい総帥に選ばれた時も、オリーはとても嬉しそうでした。
「ボクのヒーロー、ジョン・スノウがナイツ・ウォッチの総帥だ♪」と思ったに違いありません。
しかし、そんなオリーにとってショックなことが起きました。
ジョンが野人を壁の南側へ行かせることにしたからです。
「敵であるはずの野人に対して親切にするなんて信じられない!!何か野人を壊滅させる計画があるはずだ」と、オリーはそう思い込もうとしました。
ジョンに対して懐疑的になるのは辛い。
だから「罠なんですよね?」とジョンに尋ねてみた。
でも、ジョンは「罠ではない」と否定。
ヒーローだった人物が裏切ったということは、少年には大きなショックでしょう。
ホワイト・ウォーカーの脅威に現実味もない少年にとって、両親を殺害した野人の方が大きな脅威であり、憎しみの対象です。
様々なことを多角的に捉えることがまだ未熟な少年です。
憧れのヒーローの裏切り。
オリーはショックと悲しみと憎しみが混在し、アリザーの側についてしまった。
「For The Watch」
ジョンを刺す時のオリーは、悔しかったでしょうね。
ずっとジョンはヒーローでいて欲しかったんだと思います。
寡黙な少年オリー。
しかし、彼の表情が全てを語ってるんですね。
オリーを演じていたブレノック・オコーナーは素晴らしい演技でした。
絞首刑にされる時の表情は、恐らく誰もが印象に残っているでしょう。
オリーは、アリアよりも不幸だったかもしれません。
アリアは憎んでいたハウンドに対し、別の側面を見る経験ができたからです。
そして、握り締めていた憎しみを手放すキッカケを与えたジャクェンに出会えたから。
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