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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

ゲーム・オブ・スローンズ 第一章を振り返る

スターチャンネルでは、ちょくちょく「ゲーム・オブ・スローンズ」の一挙放送をやってくれるので助かりますね。
もう第一章は何度となく見てますが、話が進むにつれ、最初から見直すと案外新たな気づきがあったりします。
それに、出演者がやはり少し若い(苦笑)
成長期の子役たちはまだ幼いですしね。

以下思い切りネタバレになります。


まず何と言っても、「ゲーム・オブ・スローンズ」は相関図が必要(笑)
あまりにも登場人物が多いので、集中を欠くと誰が誰やらさっぱりわからなくなります。
特に台詞の中でしか名前の出てこない人物など。

第一章はスターク家とバラシオン家、そしてターガリエン家、ラニスター家が中心となって話が進んでいきます。
物語は、七王国の王ロバート・バラシオンの「王の手」ジョン・アリンが亡くなったことで、ウィンターフェルの城主であるエダード(ネッド)・スタークが新しい王の手になるところから始まります。

そしてネッド・スタークを中心に、視点が数箇所。
スターク家、バラシオン家、ターガリエン家、ラニスター家と視点が切り替わっていくのですが、途中から更に北の壁のナイツ・ウォッチになったネッドの落とし子ジョン・スノウも視点として加わっていきます。
その北の壁には、デナーリス・ターガリエンの護衛役になってるジョラー・モーモントの父ジオー・モーモントがナイツ・ウォッチの総帥を務め、デナーリスの伯父である盲目のエイモンが学匠としています。

第一章は「正義とは何ぞや?」ということを突きつけられる展開ですね。
このドラマは、わかりやすい善人も悪人もいません。
皆それぞれに大義名分があり、そして正義がある。
中でもネッドは、言わば大衆ウケする正義感を持ってる人物です。
彼が中心となって話は進んでいきますし、感情移入もしやすい人物です。
ところが、そんな大衆ウケする正義感を持つネッドは第一章の最終話を待たずして処刑されてしまう。

ネッドは権力を欲することはありませんが、筋を通そうとしたがる頑固な一面があり、そのせいで王都に一緒に赴任してきた部下たちは全員殺され、王の息子ジョフリーの許婚になった長女のサンサと一緒に連れてきた次女アリアも危険に晒された。
つまり、このドラマでは正当性がどうのこうのなど無意味なのです。
すべては相手があってのこと。
現実の世界と同様で、利害が衝突したり、敵の敵は味方とみなしたり、価値観の違いによってもイザコザは生じます。

そして、ジョフリーは若さゆえに無知で無策。
自分の権力を誇示したいがためにネッドの処刑を命じたのですが、それが争いの火種になってしまうのです。
ネッドを生かしておくことで、スターク家に対する交渉材料になり得るのに、命を奪えばスターク家から憎まれるだけ。

一方で、ネッドの妻キャトリンも意外と突っ走りやすいというか。
次男のブランが塔から転落し、生死を彷徨う目に遭ったのですが、刺客が登場したことでブランの命を狙った何者かがいると知り、犯人を探し出す行動に出ます。
そして、刺客が持っていた剣はティリオン・ラニスターのものであるとわかり、「犯人はティリオンだ」ってことでティリオンを捕らえた。
そのことで家名を重んじるタイウィン・ラニスターの怒りに触れてしまうんですねー。

”小鬼”と呼ばれている次男ティリオン自体はどうなろうと構わないけど、とりあえず彼もラニスター家の人間であり、スターク家の捕虜になったのはラニスター家の恥であると。
ティリオンを捕まえたこともタイウィンに対する挑発となってしまいました。

ティリオンはブラン暗殺の容疑で裁判にかけられましたが、決闘裁判で勝利したために釈放。しかし、ネッドが処刑された後、今度はラニスター家の長男ジェイミーがネッドの長男ロブの捕虜となる。

この後の章でもそうなんですが、スターク家の人間は選択を誤ってしまう点が多い気が。
そんな中で、ネッド亡き後のサンサは状況に応じて何とか上手く立ち振る舞ってはいます。
まぁ、サンサも当初は「ジョフリーのお嫁さんになるの♪」とお花畑でいました。
危険が迫ってると察したネッドが北部に帰る支度をしろと言っても「ジョフリーを愛してるの!」と反発したせいで、囚われの身になってしまったのですが。

アリアはネッドの娘であることがバレると身の危険があるということで、北の壁から王都へ来ていたナイツ・ウォッチのヨーレンに保護されます。
そしてウィンターフェルに戻るため、一緒に北へ向かうことになった。

こうして、スターク家の人間はバラバラになってしまったのです。
ウィンターフェルには幼いブランと末っ子のリコンが残り、長男のロブは北の王を宣言して父親の敵を討つために戦に出て、そこへ母親のキャトリンが合流。
王都にはサンサが一人残された。

ターガリエン家の中心人物はデナーリス。
ロバート・バラシオンの前に王だったのが父親で、反乱により父親が殺害されました。子供だったデナーリスと次男は王都から脱し、エッソスへ亡命し暮らしていたのです。

長男レイガーも反乱時に殺害されたため、デナーリスと次男のヴィセーリスはターガリエン家の生き残り。

ヴィセーリスは王座奪還を狙っています。
それでドスラクの族長ドロゴ率いる軍を手に入れるため、妹のデナーリスを政略結婚させる。
デナーリスは何でも兄ちゃんの言うとおりにしてきましたが、ドロゴとの結婚により自我が芽生え、奴隷を同じ人間扱いするという信念を持ち出した。
この章ではデナーリスの心の成長と兄ちゃんの間抜けさを描いてますね。
兄ちゃんは父親譲りの気性なんでしょうかね?

ギャーギャー騒ぐけれど、熱さには弱かった=ドラゴンの血は受け継いでないことが明らかに。
権力に固執し過ぎた彼は溶かされた黄金を頭からぶっ掛けられ、それによって死んでしまう。

デナーリスの初登場シーンと最終話の最後のシーンを比較すると、彼女の有様の違いが如実に違うことがわかります。

・・・ということで、第一章をまとめると、「ティリオンの金髪がワザとらしい」ということですね(苦笑)



第二章は更に登場人物が増えます。
次は、王座を狙うロバートの弟も絡んできたりします。
第一章での相関図を頭に叩き込んで第二章に臨みましょう。







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