裏話:第三章#3~#4@ゲーム・オブ・スローンズ
オンデマンドでも第一章から第六章まで視聴可能になるようです。
裏話は、再度ドラマを見る際の参考にして頂ければと思います。
◆第三章 第三話「処罰の道」
- D&Dが初めて監督したエピソードです。
- タイウィンが王の手となり、小評議会のメンバーを招集したシーン。どの位置の席に座るかという無言のシーンで、サーセイは椅子をタイウィンの右側まで持っていきます。椅子自体はとても重いため、サーセイがスムーズに動かすことができるよう、その椅子だけ特別に軽く作られた。
- ロックに捕らわれたジェイミーが、父タイウィンから毎日数時間読書することを強要された話をします。そのタイウィン自身も第二章のハレンホールでアリアにその話をしますが、そこでジェイミーが難読症(ディスレクシア)であることを明らかにしていました。原作ではそのような設定はない。
- ティリオンが”ブラックウォーターの戦い”で自分を救った従士ポドリックに褒美を与えたのは、戦いに貢献しても何ら感謝も報酬もないと父に訴えたティリオン自身が「ラニスターは常に借りを返す」の筋を通していた。
- アリアが旗印なき兄弟団と共に訪れた宿。彼らに捕らわれたハウンドに遭遇したアリアは彼に「この宿を覚えているか」と問いかけたが、第一章でその宿の周辺に於いてハウンドがマイカーを殺したことをアリアは忘れてないことを示す。
- エドミュア・タリーがラニスター家の少年二人を捕虜にした。ドラマではタイウィンの父親の兄弟の曾孫であり遠縁だとロブが言っていたが、実はその二人はタイウィンの甥。タイウィンの弟ケヴァン・ラニスターの息子であり、ランセルの弟。
- デナーリスはアスタポアへの道中、磔にされた奴隷を見ます。本来は「処罰の広場」にそれらが並べられている予定だった。しかし、モロッコのロケ地には砲塔が設置されており(動かすことが不可能)、ドラマの時代には砲塔は存在していないことから、その砲塔を隠すために奴隷の磔が並べられた。
- ジェイミーがロックに右手を斬り落とされた衝撃のシーン直後、エンドクレジットに「The Bear and the Maiden Fair」というロックを流したのは、衝撃のシーンとのミスマッチで更なる視聴者の驚きを狙ったもの。※音楽と画面のミスマッチは違和感と不快さを生み出します。映画「ファニーゲーム」がそういう心理を突いた演出として用いていました。
◆第三章 第四話「穢れなき軍団」
- 原題のエピソードタイトルは「And Now His Watch is Ended」で、ナイツウォッチが死ぬと「務めを終えた」と葬儀などの際に言うフレーズ。原題はジオー・モーモントの死を意味している。原題が重要視してタイトルに用いるフレーズを邦題は採用しない傾向にあると思えます。
- このエピソードで、初めてベイラー大聖堂の内部のセットが登場した。
- 旗印なき兄弟団のベリックですが、第一章でエダード・スタークの命令を受けたベリックとはキャストが異なります。これは、第一章でベリックの登場シーンは僅かであり、第三章まで登場しないことが予めわかっていたので、第一章は仮キャストだった。第一章でフードを深く被っていたジャクェンと同じようなもの。
- 「タイレル」と言う時、サーセイとタイウィンの発音が異なるのは、親子の不協和音を象徴させるための意図(日本語吹き替えではわからない部分)サーセイは「TIE-rell」と発音し、タイウィンは「TI-rul」と発音している。公式発音ガイドによると「TI-rul」が正しい。
- タイウィンとサーセイのシーンで、撮影中サーセイ役のレナが衣装の中につけていたマイクが落ちていて映り込んでいた。後からそれに気づいたスタッフは、そのシーンが使えないと訴えたが、監督はコンピューターエフェクト部門に消してくれるよう頼み込んだ。消すためにはかなり時間を要した。
- ヴァリスがティリオンに自分の過去を話すシーン。本来は原作同様に全て”ブラックウォーターの戦い”の前に話す予定だったが、時間制約があったため、ヴァリスが過去の話をするシーンはここに持ち込んだ。
- ボルトン関係者による拷問ですが、ジェイミーもシオンも一旦は望みを叶えさせられた様に思わせ、安堵させてから突き落とすという手法であることがわかる。ジェイミーは自分が訴えたことをロックが納得したように思わせられ、シオンはヤーラのいる場所へ逃げられると思わせられた。
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