映画「人生はノー・リターン 〜僕とオカン、涙の3000マイル〜」
2012年製作 アメリカ
監督は「あなたは私の婿になる」のアン・フレッチャー。
お久しぶりのバーブラ・ストライサンド、そしてセス・ローゲンが出演し、二人は製作総指揮にも参加してます。
日本は未公開(DVDスルー)
この作品は脚本のダン・フォーゲルマン自身が、彼の母親とニュージャージーからラスベガスまで旅をした実体験が基になってるそうです。
あらすじは、
アンディは環境にやさしい洗剤を開発し、それを自ら大手スーパーなどに売り込みをしてた。
一旦母親が住んでいるニュージャージーに戻り、そこから車でアメリカ横断をしながら売り込みの旅に出る計画だった。
実家に戻ったアンディは、母親ジョイスから自分の名前”アンディ”は元彼の名前から取ってつけたと聞かされる。
衝撃を受けつつ、アンディはついその元彼のことを調べてしまい、母親を再会させようとし、一緒に旅に出ようとジョイスを誘ってしまった。
この作品はアメリカではすこぶる評価が悪いんですよ(苦笑)
それでなのか日本では未公開だったんですけど、私は結構好きですよ、この映画。
子離れしてない母親と、それを「うぜぇ~」と思ってる息子。
私にも息子がいるからわかるんですけど、母親と大人になった息子のそういう関係ってのは「あるある~」って感じで共感しまくり。
アメリカもやっぱ同じなんだなぁ~と。
「水は体にいいのよ!ちゃんと飲みなさい!」とジョイスは息子に言いながら、ペットボトルの水を飲ませるんですが、そのペットボトルの中身は普通の水道水だったり。
「こういう母ちゃんいるよねー」っていう母親っぷりがリアルで苦笑しちゃうというか。
こういった「あるある~」と言いたくなる母と息子の姿がどんどん描き出されていくんですよ。
ジョイスは”お母さん”というよりも、まさに”オカン”なんですね。
なので、邦題の副題は上手いなぁと思います。
この作品でバーブラさんはラジー賞のワースト主演女優賞にノミネートされちゃったんですけど、それだけ”オカン”って感じが強烈です。
私は母親なので、ジョイスの気持ちもわかるんですよ。
一方、この映画は男性が見たら自分の母親を思い出したりしてね。
「うちの母ちゃんもこんなんだわ(笑)」とかね。
まぁ、もういっぱしの大人になった息子が母親と二人きりで車で旅をするって、案外ユニークかもしれないですね。
終盤は心温かになれる映画です。
EDクレジットに入る前、ホロリときました(っつーか、泣いてしまいました)
子離れって、思った以上に大変だよ。
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