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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

デススト:辛口で言うと、ぶっちゃけ「映画のようなゲーム」ではないです

小島さんは映画のようなゲーム製作を目指しているのか、映画とゲームを切り離してるのかは定かではありません。
実際にゲームをして感じるのは、「デススト」は”配達依頼”のような小さな区切りをつけてるため、「ゲームはゲーム、ムービーはムービー」と切り分けられてる印象を受けます。

「プレーヤーは配達の操作をやってりゃいい。ムービーは見るものだ」って姿勢なんでしょうかね。

ストーリーから切り離すミッション(依頼)


「MGS3」などの一本道だとムービーから自然に切り替わり、続けてプレーできてるので繋がっています。
しかし「MGSV:TPP」からオープンワールド化したため、ミッションや依頼のみをプレーしていて、話の筋から切り離されてる印象が強いです。

配達中はプレーヤーとサムが繋がってるような感覚になるんですよ(少なくとも私はそう)
でもムービーになった途端、切り離されちゃう。
そしてムービーが終わった後、「ほら配達しろ」っていう風に突っ立ってるサムを押し付けられてるような(苦笑)

「ラスト・オブ・アス」は”プレーする映画”と言われてるぐらい、クオリティーが高いんですね。

「デススト」のようにプレーヤーが置き去りにされるようなことがありません。
キャラクターの細かな表情や仕草などの演出が優れ、台詞に頼ることはない。
AIも同様に優れていて、敵はワンパターンな動きをしません。
「映画のようなゲーム」ってのは、こういうゲームを指すんだと思いますよ。

台詞でキャラクターの自分語りに頼る小島さんは、その辺がダメですね。
映画やドラマの監督は演出力を求められているんですよ。台詞でダラダラ喋らせることじゃない。
しかも「デススト」ですとサムは暗い顔してるだけ。
キャラクターとしての魅力もそうですが、何も伝わってきません。

マッツさんは、彼自身の演技力の賜物でしょうね。
ドラマの「ハンニバル」みたいにクールで狂気じみたキャラが有名ですが、映画「偽りなき者」でのマッツさんの演技も素晴らしいんですよ。


「MGSV:TPP」にしろ「デススト」にしろ、プレーヤーは「〇〇〇をやれ」の指示に従ってプレーしていくのみです。
それによって「お前のプレーを絶対評価で出してやる」という作り。
言わば、ランクをつけられる「評価ゲーム」ですね。

「デススト」の場合は、国道復旧作業をやったりとプレーヤーの判断で参加できる要素はありますけど、ストーリーとは別です。
だから、作業をコツコツやることが楽しい人には面白く感じる「作業ゲー」

つまり「ストーリーゲーム」なのか「評価ゲーム」なのか「作業ゲーム」なのか・・・ということで、的が絞られてないゲームではあります。

敵とのバトルを期待すると愕然とするでしょう


敵は「ミュール」と「BT」
マップの中で出没する地域が設定され、配達中はそこを通らざるを得ないケースがあります。
彼らは仕事の邪魔をする奴らって感じで現れます。
「TPP」も目的地に向かう途中に監視所があったりしましたが、プレーヤーは戦略を練ることが可能。
しかし、ミュールやBTに対して戦略を練ることは特にありません。
所持してる武器で対処するしかない。

なので、バトルの醍醐味はありません。
BTのデカいヤツが現れたら、必死に血液グレネードを投げるしかないわけで。

荷物を背負っているので、結局何をしても荷物は散乱。
大事な配達物が散乱した瞬間、私は萎えます。
倒した後もスッキリしません。
散らばった荷物の回収をしなくちゃならないので「やれやれ、まったく!」という風になりますね。

それに、BT出没エリアに入った時の演出がいちいちウザいと感じることがあります。トラックで駆け抜けたいのに、都度映像が止まって演出が始まる。
配達で何度も往復し、そのエリアを通過する時は「もういいから!行かせろ!」と思うことがあります。
「ほ~~ら、怖いエリアに入ったよ~~」って、押し付けられてる感じですね。


決して個人的には「つまらんゲーム」とは思ってません。
しかし、小島さんを「監督」として祀り上げて、「さすが小島監督♪」などと言う気もありません。






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