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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

第八章でドラゴンピット再び@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章の撮影時に色んな情報を提供していた「Los Siete Leinos」によると、セビリアの遺跡委員会はイタリカの遺跡である円形闘技場の使用を承認したようです。
その円形闘技場は第七章で使用され、最終話でサーセイ、デナーリス、ジョンが顔を合わせた場所でした。



「ゲーム・オブ・スローンズ」第八章の撮影は、あと3~4ヶ月残っているそうですので、春から夏にかけて再びセビリアでロケが行われるということになります。

この情報から、また様々な予測がされ出しました。

まず前提として、
・遺跡での撮影だから大規模な戦闘シーンはないだろう。
・撮影が春から夏ということもあり、劇中も雪が降っている状況ではないだろう(VFXなどで雪景色にしなければ)
これらのことから、「ドラマの最終シーンになるのではないか?」という予想する人が多いですね。

まぁ、それによって、夢見るファンガール、ファンボーイは「ジョンとデナーリスの結婚式がそこで行われるのでは?」「デナーリスの戴冠式がそこで行われるのではないか?」という風に予想して、盛り上がっているんですが(苦笑)

加えて、結婚するキャラクターのカップリングへの予想話になり…(お花畑なファンはいつもそんな感じですわ)
そういったファンに釘を刺す人もいますけどもね。
「GRRMはジェーン・オースティンではない」とか(笑)

ちなみにジェーン・オースティンは、イギリスの女性作家で恋愛小説を主に書いた方。作風は登場人物が恋に色々悩みまくります。最終的に結婚したりで話がまとまり、めでたしめでたしの傾向。

勿論、お花畑ファンばかりではないので、ジョンとデナーリスの結婚式、デナーリスの戴冠式予想に対する反論もあります。
デナーリスが第七章でジョンに「ここ(ドラゴンピット)からターガリエンの衰退が始まった」と話したことから、そんな場所で結婚式や戴冠式はしないだろうと。
ドラゴンピットはドラゴンが繋がれた場所ですからね。

でも逆に、そこから「ウェスタロスに於けるターガリエン家の復活」という捻りにしようと思えばできるわけですが。

また、その場所でハウンドとマウンテンの決闘が行われるのでは?という予想。

撮影が行われる辺りで、セビリアにやってくる俳優たちの目撃情報が出てくれば、また違う予想になってくると思います。
クァイバーンが研究のため、亡者の残骸を拾いにくるだけかもしれないし(苦笑)











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俳優がオーディション時に演じたキャラクター@ゲーム・オブ・スローンズ

ドラマ制作を開始する前にはキャスティングが行われます(パイロット版も含み)
これは「GOT」に限らず、どのドラマや映画も同じです。
日本の場合は”オーディション”という形式でキャスティングすることは、ほとんどありません。
それが良いことかどうかは知りませんが、俳優を目指す人たちにチャンスを与える機会は少ないでしょう。

パイロット版と正式にシリーズとして放送された第一章では、キャスティングに変更があったことをご存知の方も多いと思います。
今回は、起用された役柄とは違う役柄でオーディションを受けた人たちを紹介します(既に知ってる人もいるかもしれませんが)

◆ジョン・スノウ

・アルフィー・アレン

D&Dはアルフィー・アレンの優れた演技を認めていましたが、「彼はどう見てもジョン・スノウではなかった」と説明していました。
でもシオン役はピッタリはまってますね。

・イワン・リオン

イワン・リオンの場合は、当初「ヴィセーリス」と「ジョン・スノウ」のキャラクターでオーディションを受けたそうです。
そして後日連絡が届き、改めて「ジョン・スノウ」のオーディションを受けた流れ。キット・ハリントンも同様で、ジョン・スノウ役は2人に絞られていたという話は有名です。

結果的に、キット・ハリントンが役を勝ち取ったわけです。
イワンは自分がもしジョン・スノウだったら、まったく異なるキャラクターになっただろうと語っていました。
キャスティングする側は最初からキャラクターのイメージがあり、それに合致するかどうかで決まることを俳優は知っています。

・ジョー・デンプシー

彼は「ジョン・スノウ」でオーディションを受けましたが、残念ながらチャンスを掴むことはできませんでした。
ジョン・スノウの他に「ピップ」「グレン」役もダメでした。そして結果的に「ジェンドリー」の役となったわけです。

しかし、ジェンドリーは第一章で2つのエピソードにしか出ません。しかもキャラクターの属性が不明のままだった。
彼は悲観的に、第二章のジェンドリー役は別の俳優を起用するだろうと思っていたそうです。

◆ロバート・バラシオン

・コンリース・ヒル

ロバート・バラシオンとして既に撮影していたそうです。
しかし、(実際にロバート・バラシオン役をした)マーク・アディで再キャストすることになり、コンリース・ヒルは「彼の方が相応しいだろう」と答えたそうです。「相応しいものが役を得る。それが”ショービジネス”なのだ」と。
大人の対応ですねぇ。

◆ジョフリー・バラシオン

・ユージン・サイモン

もしかしたら、ジョフリーはユージンが演じたかもしれない・・・というところまできていたらしいです。
結局、ジョフリーはジャック・グリーンソンが演じましたが、ユージンは「それで良かった」と、ジャックの憎々しいジョフリーに納得したとか。

最終的に彼はランセル・ラニスター役となりました。変貌を遂げるキャラクターということもあり、満足しているそうです。

◆カール・ドロゴ

・Conan Stevens

結果的にドラマで演じたのは、第一章のグレガー・クレゲイン(マウンテン)役でした。
ロラス・タイレルと馬上試合をして、負けた腹いせに馬を斬ったシーンに出ていましたが、この時マウンテンを演じた人は2人いて、混乱のもとでしたね(苦笑)

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ドラマを見続けていると、俳優を通してキャラクターのイメージが出来上がっていきます。ですから、ジョン・スノウがキット・ハリントンでない場合、もはやイメージしにくいですよね。

それはジョン・スノウだけではなく、他のキャラクターで演じた俳優も見事にキャラクターを作り上げたと言えるでしょう。
ラムジーとシオンは、イワンとアルフィー以外ではイメージできませんし。

キャスティングというのは、制作側が描いているイメージに近いかどうか。
複数の俳優を比較しながら振り分けていくわけですし、俳優自身の努力だけではどうにもならない部分も多々あるのだなぁ~と思いました。

そういえば、
第八章でゴールデン・カンパニーのリーダー役としてキャストされたと伝えられていたMarc Rissmannは、どうもキャンセルっぽいです。
詳しい情報はわかりません。







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「リーク」と称する中身に抜け落ちていること@ゲーム・オブ・スローンズ

第八章の放送がまだまだ先。
それで「リーク」と称するものが色々出回っています。
本物か偽物かわかりませんが、今までの伏線のオチが集結するはずにも関わらず、抜け落ちているものが多いです。



「リーク」と称するものをいくつか読み、当ブログでも一部紹介しました。
しかし、それらの中身には物語の最も肝心な「テーマは何か?」という視点がありません。誰が生き残るのか、死の軍団を誰が倒すのか――という視点のみです。

リークと称するものはテーマを設定していない


確かにドラマは「鉄の玉座を奪い合う話」という感じでスタートしました。
権力の争いですね。
そこへ死の軍団の脅威が加わったという流れですので、所謂「英雄がそれらを打破する」という風なオチへと向かっているような印象も受けます。

当ブログでも複数回触れましたが、ドラマはホワイトウォーカーによるシンボルからスタートしました。
その後、劇中で何度かスパイラルやサークルを示す描写がありました。
そして第七章では、洞窟に描かれたシンボルなどの絵が登場。
多くのリークは、そのシンボルに繋がることに触れていません。

これらの点と点が第八章で「線」となる必要があります。
ドラマで描かれてきた事象も結末までに、「それは繋がっていたのか」と納得する必要があります。
各キャラクターの上辺のストーリーラインだけではなく、「ここに繋がっていたのだ」というオチは大事なことです。

そういうことで、とりあえず私が読んだリークと称しているものの中に、そういった点で納得できるオチが含まれているものはありません。

物語は「気候変動がテーマではないか?」という説


セオリーの中には、「φ」に似た形のシンボルから「バランス」や「調和」をテーマにしているのではないか?というものが前々からありました。
「氷」と「炎」は対極的な位置づけであり、バランスを取ることが重要だろうと。そのバランスを象徴しているのがジョン・スノウであるとしています。

中には、ホワイトウォーカーは気候変動の「偶像化」「メタファー」では?という意見があります。



ウェスタロスは森の子らが自然と共存していた土地でした。
しかし最初の人々が上陸し、神の木を伐採したり森の子らを虐げ、環境を破壊し続けてきました。「長き夜」の後、ウェスタロスへ上陸したアンダル人も同様です。

戦争などは環境破壊の最たる行為であり、ドラゴン、鬼火は大量破壊兵器です。
そういう意味で環境バランスが崩れ出し、夜の王が動き出したんじゃないか~?と私個人は捉えています。

ウェスタロスには今、大きなドラゴンと鬼火が同時に存在しています。
それが要因で夜の王が動き出したとしたら?



「火」のパワーが増大し「氷」のパワーの増大に繋がったということでしょうかね。バランスを取ろうとする自然の働きなのかも。

リアルな私たちの世界は地球温暖化や環境破壊といった観点に立ち、様々な取り組みを行い始めています。
しかしもう既に、環境破壊によって暮らせない土地となり、人々が難民化しているケースが生じています(環境難民)
※2050年までに環境難民は数億~10億人レベルに達するという話も。

ドラマに於いても「人間が住める場所ではなくなった」ということで、マンス・レイダーは野人たちをまとめ、壁を越えさせようとした。
つまり、野人たちは環境難民と同じ。

第七章は目前の危機に無関心な人を浮き彫りにした


「ゲーム・オブ・スローンズ」第七章で、危機感を募らせているサムに対し、アーチメイスターはこのように言いました。

サムは差し迫っている問題に取り組んで欲しいと懇願しましたが、足蹴にされてしまった。
メイスターたちは、それよりも「鴉の小屋の修繕」について話し合うという温度差が描かれました。

サーセイも亡者を見せられ怯えはしたものの、そんなことよりも自分の権力や地位を保持・拡大することにしか興味はありません。
そういうことで、第七章は「目前の危機」に対する、「権力者」「知識者」の受け取り方の違いを描いてきた側面があるように思います。
ドラマ同様に気候変動に関して、リアル社会でも社会情勢や政治経済に比べ関心の薄さはあります。

ドラマに目を向けると、第一章でホワイトウォーカーに遭遇したナイツウォッチの「ホワイトウォーカーを見た」という言葉はかき消されました。
メイスター・エイモンが亡者出現により、危機を伝えるため各諸家に送った手紙も握り潰されました。

そして、鉄の玉座を巡る権力争いに人々は巻き込まれていった。北からの危機など気にもしていられない状況が続きました。
第一章からずっと描いてきたことがそれです。

「堅牢な家」で起きたことは周知されていません。七王国の人々にとって、サーセイが大聖堂を吹っ飛ばしたことの方が一大事でしょう。

そして視聴者も「鉄の玉座は誰が最終的に座るか」「夜の王を倒すのは誰か」「生き残るキャラクターは誰か」ということしか焦点を当てていません。
ですから、その方向に沿ったリーク内容であることに気づくと思います。

壮大なドラマには壮大なテーマが込められるはずです。
フィクションでファンタジー要素の強いドラマでありながら、現実社会に生きる私たちにも繋がることが最後に展開されるんじゃないかなぁ~と、私は思います。










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