awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

メタルギアソリッド4(MGS4)って再評価されてる?

Youtubeの「観るMGS」がありますが、「MGS4」の再生回数が一番多いんですよね。ムービーが長い長いと批判めいた意見がありながらも、再生回数がシリーズの中で一番多いのは驚きます。
プレー中はウザいけど、ゲーム抜きで見るぶんにはOKってことでしょうか?



MGSVは話の大半がカセットテープで済まされてるので、MGS4のムービーが再評価されてる・・・ってこともあるようですね。
これは海外ファンも同様な見解です。
「TPPは音声だけで済ませてた」と。
そのテープだって、全部まともに聞こうとしたら何時間もかかる。

「MGSV:TPP」の欠点はストーリーの繋がりのバラバラさにあるようです。途中で挟み込まれるイベントのタイミングも、個々違うようですし。
恐らくMGSVはゲーム自体を重視しているため、今までのようなストーリーや無線も重きを置くと収拾がつかなくなるからでしょうね。
独立したミッション性になってますし。

そして、省かれ残念がられてるエピソード「蠅の王国」
そのエピソードはビッグボスの思想そのものを表現していたのだと思いますね。イーライはビッグボスの文化的な遺伝子(ミーム)を大いに受け継いでいたということでしょう。
「束縛から解放され、真の自由を勝ち取る」

デイビッド(ソリッド)は戦士としての遺伝子(ジーン)を受け継いだ。

やがてリキッドは「蠅の王国」をMGS4の「アウターヘブン」で成し遂げようとした。MGS4のact1からact5まで、すべてリキッドの計画通り。
まずリキッドは自分が動き出すことでスネークを誘い出した。
MGS4のスネークはリキッドを阻止する目的ですから、結局のところミッションは失敗し続けていたのです。

一方の愛国者達もスネークを利用していた。
愛国者達の場合、スネークへの協力という形を取っていた(ドレビンとラットパトロール01)
そしてID銃システムを利用し、ビッグボス側の人間を潰す新たなFOXDIEをスネークに仕込んだ。

パス  「サイファーは全てを見ている」
ドレビン「Eye have you」



「MGSV:TPP」ですら、サイファーの掌の上で舞っていたようなもの。
GZでのスカルフェイスの裏切り行為も含め、ゼロは人間を信用できなくなった。
けれども、ビッグボスだけは守りたかった。
ボディダブル(ヴェノム)も元々ゼロの計画。

それらゼロの意志を引き継いだAI。
ザンジバーランドで瀕死に陥ったビッグボスの肉体を回収し、意識を閉じ込めたまま保存。

ビッグボスとカズが始めた「国境なき軍隊」
AIはそれも受け継ぎ、戦争経済へと発展させたということです。
PWの数十年後、国境なき軍隊は「PMC」となり、国家、人種、宗教、イデオロギーも関係なく紛争地域で戦う軍隊が確立された。しかし、すべてAIに管理されている中でのこと。

リキッドはAIに奪われたことを取り戻し、管理されたことからの解放を目指した。法も秩序も失われた世界。
リキッドが目指したのはビッグボスにとっての理想郷「蠅の王国」
そして、そのビッグボス自身の覚醒。
愛国者達の終焉とゼロの死。
これらは全て繋がっているんですよ。

AIも対抗しました。
両方を終わらせることに関わったのはスネークだった。
スネークは愛国者達とビッグボスの罪を自ら負っていました。
雷電にも「俺たちは世界を狂わせた…お前の人生さえも」と告げた(その台詞の時、大塚さんの声の震わせ方で泣かせます。好きなシーン)

「MGS4」は結末としてキチンと描き込んでくれたわけです。
ゲームだけを重視していると物足りないかもしれませんが、私はよくあそこまで多彩に仕上げたものだと思っています。

オセロット…
実は彼が真の主人公じゃないか?と思ったりするくらいです。
物語のスタートであるMGS3も含め、最も多くの作品に出てるキャラです。
MGS4でオセロットの画に「忠」という文字を入れてた。これがすべて。
漢字が読めない海外ファンには見抜けぬ真意ですね。

何十年もブレず、自分を捨ててもビッグボスに「忠」を尽くしたオセロット。
さすがは、ザ・ボスの息子。
いいセンスだ。







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現実的な設定にした「MGSV:TPP」プレー動画を見た

オープンワールド化した「MGSV:TPP」は、壮大なマップの中で「ご自由に戦略を練って潜入ミッションできますよ」が謳い文句。
Sランク狙いとかで頑張ってる人も多いでしょう。
しかし、それだけじゃ物足りないって人もいるようで…。



私はよくわからないんですが、ゲーム自体に設定があるわけじゃなく、自分なりに設定をいじることができるものがあるみたいですね。
そこで敵兵の感度(視覚、聴覚など)を大幅に上げ、ヴェノムのダメージ度を上げ、更には発見された時の白い線を消す(当然リフレックスモードはオフ)

通常だと双眼鏡を覗いた時に敵兵がマークされますが、マークもつかない。
フルトン回収もなし。
アイテムは空マガジンのみ。
一方で、敵兵をホールドアップさせたり伏せで無力化するのは現状通り。

バディは移動で利用するDホースのみ。

プレーはやはり匍匐が基本。
敵兵の視覚がかなり上がってるため、敵から遠い位置にいても匍匐(ゲーム自体、監視してる敵兵は双眼鏡を使用してないので非現実的だそうです)
建物などの遮蔽物の陰に入り敵兵から確実に見えない場所でのみ、体を起こしていました。

他の兵士が周りにいない、一人でいる兵士だけ無力化。
それも匍匐して背後から近づき足を払って倒れた敵兵に銃を突きつけ「伏せろ」
または、相手兵士の銃を奪うCQCの後に銃を突きつけ「伏せろ」

背後から銃を突きつけただけで、敵兵が銃を落としてビビるのは非現実的ってことでしょうか?
確かにMGS4で背後から「銃を置け」とアキバに言われたスネークはビビりませんでしたからね。優秀な兵士は相手の隙を狙う可能性はある。

そしてフルトン回収しないので、どうしても敵兵の殺傷となりますね。
麻酔銃は使用してませんでした。
それは非殺傷推奨のゲームだから使用させているのであって、初期武装に非殺傷用の武器が必ずあるのはそのためだとか。

相手に気づかれた時の白い線が出ませんので、ヴェノムに気づく恐れのある敵兵は予めキルしちゃってました。
敵兵に見つかったり、キルされた兵士の発見なんかが生じると途端に警戒状態になってしまうので、先手先手でいかないとダメなんでしょう。

あと、小規模な拠点などは遠くから確認し、狙撃用の銃で予めキル。
双眼鏡でのマークがつきませんから敵兵の位置を覚えた上で素早く銃で撃っていく。これは狙撃がかなり上手くないと無理ですね(苦笑)
重傷を負わせれば動けなくなるので、一通り撃った後にトドメ。

それに移動は匍匐で動いてますが、常に周りの状況の把握はしてるようです。
敵兵に気づかれて撃たれる前にすぐさま対処し、被弾しない。
ヴェノムさんのダメージ度を上げてるので、一回でも被弾しちゃうと重症になるからか、イザという時の準備は怠りない。
とにかく凄いです。

しかも銃弾数は限られてますから、無駄撃ちはしない。

Sランクを獲る人も凄いですが、得てして高レベルな武器やアイテムを駆使してたりしてますからね。
自ら難易度を上げ、現実に即したプレーをしてる人も凄いわ。
まぁそういう楽しみ方も可能ってことなんですね。

下の動画は別の方のものですが、興味と時間があればご覧下さい。
ep4「通信網破壊指令」です。
キャラはビッグボス。頑張って走っています。
会話も追加されてたり、見ていると面白いです。
狙撃が見事。カメラは周りの状況を常に確認してる動きですね。



私は難易度を下げたい。
敵を鈍感にしたい(切実)








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MGSV:TPP ラストシーンの考察してみたゎ

ゲーム自体、途中までしかやってませんが、ラストシーンは動画で見ました。
アウターヘブン蜂起に繋がることはわかってますので、どういった終わり方なのかに興味がありました。
ラストシーンは確かに漠然としてますね。

ヴェノムは自分自身の本来の顔を鏡を通して見てる。
そしてテープでビッグボスのメッセージを聞く。
「お前がビッグボスだ」と言われ、ヴェノムは笑みを浮かべる。
そのテープを裏返して、オペレーション「N313」(ハッキリ数字は見えない)をカセットデッキに入れて再生する・・・やがて血塗れのヴェノムが現れ鏡を割る。
鏡の向こう側のヴェノムが静かに去っていく。
・・・という流れ。


アウターヘブン蜂起までの流れは?


まず私が不思議に思ったのは、ビッグボスのメッセージを聞く前、鏡でヴェノムの元の顔が描写されてた時です。
ヴェノムは特に戸惑った様子はありません。
本当の自分を思い出した直後には感じられない。

そのシーンの前、ゲーム冒頭にあった病院のシーンが再び登場しますが、冒頭と異なるのはヴェノムが最初に鏡で見せられた顔は本来の顔だったこと。
そして整形し、ビッグボスの顔になったところを見せられている時に襲われ始めた・・・ということになってました。
ゲーム冒頭と終わりの病院での描写の違いは何を意味しているのか。

テープのオセロットとゼロの会話に於いて、昏睡状態時にオセロットはヴェノムが”ファントム”として動ける準備をしているという風に語っていた。

終わりの病院での描写はそれらと矛盾するようなシーンとなってます。
まるでヴェノムは、最初からビッグボスのファントムであることをわかっていたかのような印象を与えています。

そしてテープをカセットデッキで再生開始したシーンから血塗れのヴェノムが現れるシーンまでの時間経過がよくわかりません。
マザーベースが「ダイヤモンドドッグズ」から「アウターヘブン」となってる。
その間の話がすっ飛んでるってことですかね。
ビッグボスのメッセージを聞く前に、後方で銃声音がしていました。
ですからその時点で「アウターヘブン蜂起」は始まっていたと思う人も多々。

ヴェノムが再生したあのテープは「N313」だと思われてますが、明確な数字は見えません。「Operation Intrude N 」という文字までは確認できます。
だから「N313」であろうということなんでしょうけどね。

それとヴェノムが血塗れで角が伸びた状態で現れたこと。
何をして「鬼化」したのか?です。
FOXHOUNDに抵抗しただけで、あそこまで鬼化することはないように思えます。

ゲーム自体も「残虐度」というのがあり、殺戮など残酷なことをやり続けると角が伸びて血塗れになる仕様ですからね。
とりあえずヴェノムはあのテープをカセットデッキに入れてから、変貌したってことになるんでしょう。

世界的には「アウターヘブン」は必要悪として黙認されていたらしいですね。しかし殺戮兵器(メタルギア)の情報をNATOが得た。
本物のビッグボスはFOXHOUNDの総司令官として、「Operation Intrude N313」で動き出し、メタルギアの偽情報を掴ませて終わらせるつもりだった。
それで「メタルギア」を懸念するNATOを納得させる手はずだったのか。

先陣を切って潜入したグレイ・フォックスはメタルギアを見てしまい、しかも捕らえられ捕虜となった。
グレイ・フォックスの捜索も加わり、新米のソリッド・スネークがアウターヘブンへと潜入。しかし新米でありながらもソリッドは能力が高く、メタルギアの真の情報を知り破壊を企てます。

そこに現れたのがヴェノム。
ソリッドにしたら目の前にはビッグボスがいる。
別人だとは知らない。

ヴェノムがビッグボスの部下であるFOXHOUNDの隊員に対し、攻撃することを躊躇したなら?
本物のビッグボスは司令官として、アウターヘブンを何とかしようと表向き動いてるわけです。ヴェノムは板挟みですね。

ヴェノムはビッグボスの面目を潰さない選択をしたのかもしれない。
しかしそれは自分が築いてきた全てが壊されること。
多くの部下も巻き込んでしまうだろう。
かつて亡くなった部下たちを「海の藻屑にはさせない」と言ったヴェノム。けれど、ここで全てを海の藻屑にさせてしまう。

本来ヴェノムは殺戮を是とする人間じゃなかった。
だからゲームに於いてもプレーヤーには残虐な行為を戒めるため、ヴェノムの角で示していました。
ヴェノムは本来何を望んでいたかは、最後の最後でボスに語り掛けているようなメッセージで表現していたのだと思います。

ビッグボスからザ・ボスに対するメッセージだと解釈する人もいますが、私が思うに、ヴェノムが武器のない世界、自分たちを必要としない世界を望んでいたんだと思います。
しかしビッグボスは違う。
生きてる充足を戦いの中で見出そうとしていた。

ラストシーンを観察すると…



鏡を割った血塗れのヴェノム。
鏡に映ってるヴェノムは酷い血塗れではなく、しかも自分の左腕があり、頭部に刺さってる破片がなく、アイパッチしていません(鏡の亀裂がアイパッチの紐みたいに見えるだけ)
もしかすると「照魔の鏡」という表現かもしれませんね。

まるで鏡の向こうのヴェノムは自分に憤っているようにも見えます。
スカルフェイスと同じで影として人知れず任務を果たすことのみ。
自分が望むことを目指すことすら許されない。
どこからも干渉されない自由な意志での軍事国家を築いてるはずが、ビッグボスの下、自分は干渉されまくり束縛されている矛盾に憤っていたのでしょうか。

Vが目覚めた時、第三の子供の力に影響を与えた。
彼は昏睡状態の時から、何かに憤りや怒りを抱いていたということでしょうかね?
その憤りが最終的に彼を鬼化させたのかもしれません。

去っていくヴェノムの姿は、アウターヘブン崩壊の瞬間でしょう。

そういえば、ファン創作の「これが真のエンディングだ」という動画があります。
とても美しい終わり方で、ファンの間でも高評価です。
でも個人的には、迎えに来たのはクワイエットではなくパスの方が良かったかな。
パスのお腹の傷が「V」だったのは、「ヴェノム」への伏線でもあったでしょうし。その傷が消えてるパスがヴェノムを迎えに来るって示唆的じゃないですか。

ヴェノムはTPPだけで、他のMGSのキャラを食っちゃった感じですね。
ゲームのプレースタイルも相まってか、感情移入しやすい状態だったことも要因でしょう。私もヴェノムのキャラクターは好きです。

多くを語らないキャラだからこそ、際立ちましたね。
台詞が少ないっていう批判もありますが、ヴェノムの人物像がより伝わったと思います。未完成ながら、なんとか破綻させずにMGへ繋げられてたと思います。




【おまけ】
「お待たせしたわね」









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