awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

現実的な設定にした「MGSV:TPP」プレー動画を見た

オープンワールド化した「MGSV:TPP」は、壮大なマップの中で「ご自由に戦略を練って潜入ミッションできますよ」が謳い文句。
Sランク狙いとかで頑張ってる人も多いでしょう。
しかし、それだけじゃ物足りないって人もいるようで…。



私はよくわからないんですが、ゲーム自体に設定があるわけじゃなく、自分なりに設定をいじることができるものがあるみたいですね。
そこで敵兵の感度(視覚、聴覚など)を大幅に上げ、ヴェノムのダメージ度を上げ、更には発見された時の白い線を消す(当然リフレックスモードはオフ)

通常だと双眼鏡を覗いた時に敵兵がマークされますが、マークもつかない。
フルトン回収もなし。
アイテムは空マガジンのみ。
一方で、敵兵をホールドアップさせたり伏せで無力化するのは現状通り。

バディは移動で利用するDホースのみ。

プレーはやはり匍匐が基本。
敵兵の視覚がかなり上がってるため、敵から遠い位置にいても匍匐(ゲーム自体、監視してる敵兵は双眼鏡を使用してないので非現実的だそうです)
建物などの遮蔽物の陰に入り敵兵から確実に見えない場所でのみ、体を起こしていました。

他の兵士が周りにいない、一人でいる兵士だけ無力化。
それも匍匐して背後から近づき足を払って倒れた敵兵に銃を突きつけ「伏せろ」
または、相手兵士の銃を奪うCQCの後に銃を突きつけ「伏せろ」

背後から銃を突きつけただけで、敵兵が銃を落としてビビるのは非現実的ってことでしょうか?
確かにMGS4で背後から「銃を置け」とアキバに言われたスネークはビビりませんでしたからね。優秀な兵士は相手の隙を狙う可能性はある。

そしてフルトン回収しないので、どうしても敵兵の殺傷となりますね。
麻酔銃は使用してませんでした。
それは非殺傷推奨のゲームだから使用させているのであって、初期武装に非殺傷用の武器が必ずあるのはそのためだとか。

相手に気づかれた時の白い線が出ませんので、ヴェノムに気づく恐れのある敵兵は予めキルしちゃってました。
敵兵に見つかったり、キルされた兵士の発見なんかが生じると途端に警戒状態になってしまうので、先手先手でいかないとダメなんでしょう。

あと、小規模な拠点などは遠くから確認し、狙撃用の銃で予めキル。
双眼鏡でのマークがつきませんから敵兵の位置を覚えた上で素早く銃で撃っていく。これは狙撃がかなり上手くないと無理ですね(苦笑)
重傷を負わせれば動けなくなるので、一通り撃った後にトドメ。

それに移動は匍匐で動いてますが、常に周りの状況の把握はしてるようです。
敵兵に気づかれて撃たれる前にすぐさま対処し、被弾しない。
ヴェノムさんのダメージ度を上げてるので、一回でも被弾しちゃうと重症になるからか、イザという時の準備は怠りない。
とにかく凄いです。

しかも銃弾数は限られてますから、無駄撃ちはしない。

Sランクを獲る人も凄いですが、得てして高レベルな武器やアイテムを駆使してたりしてますからね。
自ら難易度を上げ、現実に即したプレーをしてる人も凄いわ。
まぁそういう楽しみ方も可能ってことなんですね。

下の動画は別の方のものですが、興味と時間があればご覧下さい。
ep4「通信網破壊指令」です。
キャラはビッグボス。頑張って走っています。
会話も追加されてたり、見ていると面白いです。
狙撃が見事。カメラは周りの状況を常に確認してる動きですね。



私は難易度を下げたい。
敵を鈍感にしたい(切実)








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MGSV:TPP ラストシーンの考察してみたゎ

ゲーム自体、途中までしかやってませんが、ラストシーンは動画で見ました。
アウターヘブン蜂起に繋がることはわかってますので、どういった終わり方なのかに興味がありました。
ラストシーンは確かに漠然としてますね。

ヴェノムは自分自身の本来の顔を鏡を通して見てる。
そしてテープでビッグボスのメッセージを聞く。
「お前がビッグボスだ」と言われ、ヴェノムは笑みを浮かべる。
そのテープを裏返して、オペレーション「N313」(ハッキリ数字は見えない)をカセットデッキに入れて再生する・・・やがて血塗れのヴェノムが現れ鏡を割る。
鏡の向こう側のヴェノムが静かに去っていく。
・・・という流れ。


アウターヘブン蜂起までの流れは?


まず私が不思議に思ったのは、ビッグボスのメッセージを聞く前、鏡でヴェノムの元の顔が描写されてた時です。
ヴェノムは特に戸惑った様子はありません。
本当の自分を思い出した直後には感じられない。

そのシーンの前、ゲーム冒頭にあった病院のシーンが再び登場しますが、冒頭と異なるのはヴェノムが最初に鏡で見せられた顔は本来の顔だったこと。
そして整形し、ビッグボスの顔になったところを見せられている時に襲われ始めた・・・ということになってました。
ゲーム冒頭と終わりの病院での描写の違いは何を意味しているのか。

テープのオセロットとゼロの会話に於いて、昏睡状態時にオセロットはヴェノムが”ファントム”として動ける準備をしているという風に語っていた。

終わりの病院での描写はそれらと矛盾するようなシーンとなってます。
まるでヴェノムは、最初からビッグボスのファントムであることをわかっていたかのような印象を与えています。

そしてテープをカセットデッキで再生開始したシーンから血塗れのヴェノムが現れるシーンまでの時間経過がよくわかりません。
マザーベースが「ダイヤモンドドッグズ」から「アウターヘブン」となってる。
その間の話がすっ飛んでるってことですかね。
ビッグボスのメッセージを聞く前に、後方で銃声音がしていました。
ですからその時点で「アウターヘブン蜂起」は始まっていたと思う人も多々。

ヴェノムが再生したあのテープは「N313」だと思われてますが、明確な数字は見えません。「Operation Intrude N 」という文字までは確認できます。
だから「N313」であろうということなんでしょうけどね。

それとヴェノムが血塗れで角が伸びた状態で現れたこと。
何をして「鬼化」したのか?です。
FOXHOUNDに抵抗しただけで、あそこまで鬼化することはないように思えます。

ゲーム自体も「残虐度」というのがあり、殺戮など残酷なことをやり続けると角が伸びて血塗れになる仕様ですからね。
とりあえずヴェノムはあのテープをカセットデッキに入れてから、変貌したってことになるんでしょう。

世界的には「アウターヘブン」は必要悪として黙認されていたらしいですね。しかし殺戮兵器(メタルギア)の情報をNATOが得た。
本物のビッグボスはFOXHOUNDの総司令官として、「Operation Intrude N313」で動き出し、メタルギアの偽情報を掴ませて終わらせるつもりだった。
それで「メタルギア」を懸念するNATOを納得させる手はずだったのか。

先陣を切って潜入したグレイ・フォックスはメタルギアを見てしまい、しかも捕らえられ捕虜となった。
グレイ・フォックスの捜索も加わり、新米のソリッド・スネークがアウターヘブンへと潜入。しかし新米でありながらもソリッドは能力が高く、メタルギアの真の情報を知り破壊を企てます。

そこに現れたのがヴェノム。
ソリッドにしたら目の前にはビッグボスがいる。
別人だとは知らない。

ヴェノムがビッグボスの部下であるFOXHOUNDの隊員に対し、攻撃することを躊躇したなら?
本物のビッグボスは司令官として、アウターヘブンを何とかしようと表向き動いてるわけです。ヴェノムは板挟みですね。

ヴェノムはビッグボスの面目を潰さない選択をしたのかもしれない。
しかしそれは自分が築いてきた全てが壊されること。
多くの部下も巻き込んでしまうだろう。
かつて亡くなった部下たちを「海の藻屑にはさせない」と言ったヴェノム。けれど、ここで全てを海の藻屑にさせてしまう。

本来ヴェノムは殺戮を是とする人間じゃなかった。
だからゲームに於いてもプレーヤーには残虐な行為を戒めるため、ヴェノムの角で示していました。
ヴェノムは本来何を望んでいたかは、最後の最後でボスに語り掛けているようなメッセージで表現していたのだと思います。

ビッグボスからザ・ボスに対するメッセージだと解釈する人もいますが、私が思うに、ヴェノムが武器のない世界、自分たちを必要としない世界を望んでいたんだと思います。
しかしビッグボスは違う。
生きてる充足を戦いの中で見出そうとしていた。

ラストシーンを観察すると…



鏡を割った血塗れのヴェノム。
鏡に映ってるヴェノムは酷い血塗れではなく、しかも自分の左腕があり、頭部に刺さってる破片がなく、アイパッチしていません(鏡の亀裂がアイパッチの紐みたいに見えるだけ)
もしかすると「照魔の鏡」という表現かもしれませんね。

まるで鏡の向こうのヴェノムは自分に憤っているようにも見えます。
スカルフェイスと同じで影として人知れず任務を果たすことのみ。
自分が望むことを目指すことすら許されない。
どこからも干渉されない自由な意志での軍事国家を築いてるはずが、ビッグボスの下、自分は干渉されまくり束縛されている矛盾に憤っていたのでしょうか。

Vが目覚めた時、第三の子供の力に影響を与えた。
彼は昏睡状態の時から、何かに憤りや怒りを抱いていたということでしょうかね?
その憤りが最終的に彼を鬼化させたのかもしれません。

去っていくヴェノムの姿は、アウターヘブン崩壊の瞬間でしょう。

そういえば、ファン創作の「これが真のエンディングだ」という動画があります。
とても美しい終わり方で、ファンの間でも高評価です。
でも個人的には、迎えに来たのはクワイエットではなくパスの方が良かったかな。
パスのお腹の傷が「V」だったのは、「ヴェノム」への伏線でもあったでしょうし。その傷が消えてるパスがヴェノムを迎えに来るって示唆的じゃないですか。

ヴェノムはTPPだけで、他のMGSのキャラを食っちゃった感じですね。
ゲームのプレースタイルも相まってか、感情移入しやすい状態だったことも要因でしょう。私もヴェノムのキャラクターは好きです。

多くを語らないキャラだからこそ、際立ちましたね。
台詞が少ないっていう批判もありますが、ヴェノムの人物像がより伝わったと思います。未完成ながら、なんとか破綻させずにMGへ繋げられてたと思います。




【おまけ】
「お待たせしたわね」









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MGS:「絶対敵はいない、相対敵でしかない」

Youtubeでもそうですが、国内外問わず「MGS」関連のコメントには必ずと言っていいほど、KONAMIバッシングが繰り広げられています。

そりゃ、気持ちはわからないでもありません。
ファンだからこそ許せないって感情も。



でも「PWのような会話がMGSVでなくなったのはKONAMIのせいだ」というコメントを見たときは唖然としました。
GZをやってないのかよと。
ラストの展開でMBは海に沈んだ。
カズも身体の一部を失った。

それでも尚、PWの時のようなお茶目な会話を望んでいたのかと。しかもKONAMIがそれを許さなかった?
呆れてものが言えない。
英語版でデイビッドさんを降板させ、ハリウッド俳優のキーファー・サザーランドにオファー出して、台詞を著しく減らしたのもKONAMIなのか?

私が残念に思うのは、「MGS4」のラストのメッセージがファンたちに届いていなかった・・・ということです。
ビッグボスは最期にようやくザ・ボスが伝えたかった真意を悟りました。
「ありのまま、互いを尊重し合うことが大事だ」

納得できないのに歩み寄って仲良しになれってことではありません。
綺麗ごとも言うつもりはありませんが、ガンジーはこう言いました。

弱い者ほど相手を許すことができない。

許すということは強さの証だ。

MGS4のラスト、ビッグボスとソリッドは”ノーサイド”になりました。仲良く和解したわけじゃない。
中立的になったということです。

ビッグボス自らデイビッド(ソリッド)に「スネーク」のコードネームをつけ、その時からソリッドのミッションが始まったようなもの。
「もう蛇はいらない…」とは、ミッション完了をビッグボスが告げたことになるんでしょう。
FOX HOUNDの司令官としてのビッグボスではないけれど、ようやくソリッドの呪縛が解かれた。

その言葉を聞いた直後、ソリッドはビッグボスが落とした葉巻を拾って火を点け、ビッグボスに咥えさせた。
味方ではないが、敵でもなくなった。

しかしそのシーンを見ていたはずのファンは、いつまでもKONAMIを敵対し続けている。傍から見てると醜いったらありゃしない。
誰かに陶酔し祀り上げ、敵視するものに向かってバッシング。
ネット上では賛同者がコメントに「イイネ」しまくる。
同調する仲間意識からか、更にバッシングコメントが溢れ出す。
まるでファシズムです。

ビッグボスをイコンに祀り上げ、世界統一を目指したサイファー(ゼロ)。
そして意図せずとも、カリスマ的な偉大さにより、部下たちの「偉大なものに帰属している」という帰属欲求を満たしたビッグボス。
両者共にやってきたことは、まさしくファシズムに通じるものです。

そういう意味で、「俺は英雄じゃない」と言い続け、単独主義を貫いたソリッドがMGSに於いて実質主人公であることの重要性がわかると思いますよ。

人が容易にファシズムとなる心理は「サードウェイブ実験」を調べて下さい。
そして、その実験の実話を基にしたドイツ映画「ザ・ウェイブ」を見て下さい。
誰かに憧れたり陶酔することはありますが、それだけでは済まない集団心理の恐ろしさです。


「これは戦争だ」と言うファンまでいる。
――皮肉なものよね。



【おまけ】
MGSファンは泣けるかも(?)

「あんたと同じで名はない」
「俺の名はデイビッドだ」







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