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1993年のドーハの悲劇…あの時出場を逃して良かったのかも【サッカーW杯】

現在、カタールでサッカーW杯が開催されてます。
日韓W杯から(とっっっても)早いもので、20年が経ちました。
この晩秋にW杯が開催されるってのは時期的にピンと来なかったですけど、始まるとやはり盛り上がりますねー。

初戦の強豪国ドイツに逆転勝利。本当に感激しました。
ゴール前で積極的になる姿は、やはり見ていて気持ちいいです。今までなら、慎重になり過ぎて他へパスを出しちゃってたかもなぁ~と思ってみたりして(苦笑)

監督の森保さん、アルビでヘッドコーチを務めてたことがありましたからね。代表監督になった時も感慨深かったですよ。
今回、采配が見事でした。



そして更に遡ること1993年の秋。
日本は悲願のW杯出場するため、とても重要な試合が行われました。
場所はカタールです。
相手はイラク。
勝てば無条件にW杯出場が決まります。

あの年はJリーグが始動し、ニワカ・サッカーファンも増えてましたけども。
私もテレビで視聴してました。
日本はリードしていて、逃げ切ればW杯出場が決まる。

ところが後半のロスタイムに、イラクのゴール。同点になってしまった。
サッカーはトーナメントではない限り、「勝ち、引き分け、負け」があり、引き分け(ドロー)の場合は勝ち点1となります。

日本は勝ち点3が必要だった。
ロスタイムで追いつかれ、日本側が追加点を狙うには時間がなさすぎた。
選手たちのうな垂れた姿を見て泣きそうになった。

これを「ドーハの悲劇」と呼ぶようになりました。

日本は勝たせてもらえる忖度はあったかもよ?


若い世代はピンとこないかもしれないけど、当時の世界情勢を鑑みた時、イラクを勝たせないようにという忖度が働いていた見方はできるのです。

最終予選の順位は、
1位:サウジアラビア(勝ち点7)
2位:韓国(勝ち点6・※得失点差が日本を上回ったため)
3位:日本(勝ち点6)
4位:イラク(勝ち点5)

※アジア出場枠2だったので狭き門でもあった。

イラクが勝っていたら勝ち点7となっていた。
しかし他会場の試合結果によっては出場できるかどうかの立ち位置で、日本よりも不利な順位ではありました。

なぜ「忖度」という表現を用いたかと言えば、1994年W杯の開催国がアメリカだったからです。
1991年に湾岸戦争が勃発しました。
イラクがクェートに侵攻したことで、戦争が起きたんですよ。
その時にアメリカも参戦。長期的な戦争にはなりませんでしたけど、その時からアメリカにとってイラクは敵国となった。

開催国アメリカが敵国のイラク代表を快く受け入れるのは難しかったでしょう。
妙な正義感を振りかざしたアメリカ人から暴力的な行為を受けないとも限らないし、選手の身も危険に晒される可能性がある。
だからイラクに勝って欲しくはない。出場できる僅かな可能性も潰したいという忖度は(地味に)働いたと見ていいでしょう。

日本はそれをわかっていた…ということはないでしょうが、審判の判断が日本寄りになっていたかもしれないですよ。
試合内容は細かく覚えてないし、当時の私はサッカーのルールもよくわかってませんでしたから、ファールやオフサイドといった判定が公平だったのかどうか、不可解な点があったかどうかもわかりません。

なので、あくまでも憶測です。

結果的に日本は後半のロスタイム、試合終了間際に同点を許してしまった。
悲劇ではありますが、戦術も実力も伴っていなかったのです。
「W杯に出るだけでも大変なんだな」と、テレビ観戦してた多くの日本人にも伝わった試合だったと思います。

イラクの選手たちが政治的なことに巻き込まれてたのなら、こちらも悲劇です。
後にイラクの選手たちは、フセインから酷い仕打ちをされたという話も聞きます。
政治的な世界情勢はスポーツにも多大な影響を及ぼすのがよくわかる「ドーハの悲劇」でした。







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