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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

MGS 日本語版と英語版の違い

日本人は大方、日本語版で「メタルギアソリッド」をプレーしてると思います。まぁ、中には英語版でやってる人もいるでしょうが。

日本語版を見た外国人の中にこんなコメントが。
「カズは日系人だからまだわかるが、他のキャラクターは西洋人なのに日本語を喋ってることが変だろう」

ね、こういうアホがいるんですよ。
スカルフェイスが英語を潰したがってたのもわかるわ(苦笑)



日本語版を外国人が見た場合(プレーは抜きで)、これは逆も然りなんですけど、キャラクターに声が合ってるかどうか?に注視してしまいます。

これは「どっちが良いか?」という問題ではありません。
やはり聞き慣れた声に愛着がわくものですからね。
デイビッドさんのスネークは渋すぎるかな?と、個人的には思います(オールド・スネークはピッタリなんですわ)

大塚さんの場合は、ソリッドとビッグボスでは微妙に違わせてるという細やかさ。ソリッドはとにかく真面目。少し声のトーンも上げてる気がする。
ビッグボスは人間味があり、人々を率いていく魅力を感じさせます。

GZに収められてるテープ「平和と和平のブルース」(ビッグボスとカズが出会った頃の話)を聞いた時、私は「ビッグボスの貫禄が滲み出てる!!凄いわ」と感動したくらいです。

あとゲームを楽しませる要素として、MGS3の日本語版はネイキッド・スネークの味の表現が沢山ありますね。
「うまぁ~~い♪」だけじゃなく「最高だっ!!」とか。
大塚さんの声のバリエーションが豊富で、食べた時にスネークがどんな反応するかも楽しみになる。

デイビッドさんの場合は渋く「テイスティ」
旨かろうがマズかろうが、渋いまま。
それを「自然な演技」と呼んでる人もいるようですが(苦笑)
ワニキャップ被って匍匐してるネイキッドに、自然な演技ねぇ・・・。

まぁ、どんなお茶目なことをしていても「スネークは渋いのだ」というキャラを確立させたということでしょうね。

英語版のプレー実況をチョイと見たことがあるんですけど、たとえば太陽銃。
大塚さんは「太陽ぉぉぉぉぉ~~~!!!」と叫びますが、デイビッドさんは高揚感もなく「サンライズ」と言うだけです。
その上、英語版には太陽銃を撃つ時の「行けぇ~!」みたいな掛け声はなかったような・・・(ちょっと記憶が曖昧)

あと、スネーク以外の微妙な違いとして、MGS4でREXとRAYのバトル後。
RAYから落ち倒れたリキッドにスネークは「FOX・・・」と言い、リキッドが「ダァ~~イ(DIE)!…………じゃなぁ~~い」と言う場面。
これは日本語だからこそウケるシーン。さりげなく韻を踏んでますし。
英語ですと「じゃなぁ~い」の部分でゴチャゴチャ言ってますからね。
リズムぶち壊してます。

同じくMGS4、ナオミが注射を打つシーン。
英語版では「痛てぇ~~!!」という感じで、「ウアァ~~」っていう唸り声。
そこまで痛そうにしなくたって…と困惑(笑)

雷電の最初の無線。
日本語版ですと「あ・・・・」と言った後ボソッと喋ってますが、英語版では「雷電、すこぶる元気そうだな」と思える明瞭な口調でしたし(苦笑)


日本語版と英語版の聞き比べも面白いですね。
英語版に字幕がついてると、台詞が微妙に違ってる箇所があるのも気づきますよ。
「へぇ~、英語ではそう言ってるのか」とかね。

「いいセンスだ」も英語だと「Pretty good」ですからね。
日本語の場合、相手に才能があると認め「筋がいい」って感じで褒めてるのに対し、英語版だと「良いけれど思っていたほどではない」・・・というニュアンス。
「悪くはない」っていう表現に近いかも。

・・・となるとMGS4での終盤、ソリッドとリキッドのバトル後。
日本語版では倒れたリキッドが「さすがあの男の息子…いいセンスだ」と言い、そして歴代オセロットの声で「いいセンスだ」が流れます。
日本語だからこそ成立する場面になるのかな?

英語版でも「Pretty good」と言ってからリキッドは終了してるはずですし。
ベタ褒めしないリキッドのイメージが確立されているんでしょうから、違和感はないんでしょう。

でもオセロットはネイキッドに「いいセンスだ」って褒められ、それが嬉しくて言葉を真似したってラインの方がしっくりきますけどね。








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MGS4 ラットパトロール01と一緒♪「こいつらムカつく」

MGS4をプレーしていて苦手な場面があります。
私の場合いろいろありますけど、特にAct1のラットパトロール01と一緒に戦うカエルたちとの交戦時。

ぶっちゃけアキバが邪魔(苦笑)



で、カエルたちを倒すこと自体は別にいいんですが、あれって集団でワヤワヤやる場面なので面倒なんですよね。
初見の頃は、気づくと置いてきぼりにされてたし(笑)

最上階から階段を下りる場面。
ジョナサンのすぐ後について階段を下りているにも関わらず、
オタコン「スネーク!離れ過ぎだ!」
・・・と苦言。
ジョナサンの体に密着しろとでも言うんか?

吹き抜けでの交戦直前、エドから「爺さんは下がってろ」とまで言われる始末。

極めつけは、アキバがウ〇チをお漏らしした後のトイレでの交戦。
オタコンが「スネーク、アキバが気絶してしまった」と言ってきますが、それどころじゃないので、とりあえずアキバは無視。
壁が破られ、メリルが銃を構えてます。
スネークを彼女の後ろに立たせて、カエルを駆除。

メリル「腕は落ちてないようね」

褒めてくれたのは良いけど、メリルが後ろに下がり出し、すかさず
メリル 「邪魔よ!」
スネーク「あ?emoji

邪魔だと言われトイレの個室の辺りに移動し、仕方なくアキバを起こす。その最中、メリルは撃たれまくってるご様子。
「勝手に撃たれてろ」と冷ややかになりながら、アキバのウ〇チがついたズボンをポンポンと叩き「おい起きろ」
アキバ「くそぉ~」とか呟きながら起きた。ところが、

アキバ 「スネーク、そこは邪魔だ」
スネーク「あ"?また気絶させてやろうか?emoji

アキバ 「スネーク、これを受け取れ」
仕方ないので受け取ると、
アキバ 「スネーク、そこは邪魔だ」
スネーク「あ?emoji

「もう勝手にしくされ(言葉悪い)」と引き下がっていると、何も起こらないまま進展せず。
結局こっちが動かなきゃならんのか?
渋々動くと真正面にカエル現る。
それを倒すとようやく進展。

・・・まぁ、だいたいこのような展開になりますね。
スネークの位置取りの難しさってことなんでしょうけど、いちいち難癖付けてくんなよ!

こいつらも撃ってやろうか?と思うこともしばしば(苦笑)

あ、そうそう、
Act5のマンティス戦の直前。
カエルたちが襲い掛かってきますが、スネークをローリングさせながら攻撃を回避してる最中メリルにぶつかったのか、オタコンに怒られた。
「何をやってるんだ!スネーク!!逆だろ!!」

意味わからん。

それとバグなのか知りませんが、「極限の低難易度」のはずなのに敵の索敵力が急に上がったっぽいことがあったんですよね。
Act1序盤のPMCでしたけど。
突然音に敏感になっていて驚いたことがある。
「難易度選択間違えたのかな?」と思ったほど。

高難易度とは違って兵士の人数自体は少ないですから、気づかれてもあちこちから撃たれまくる状態にはならないですけどね。
でも「いつもと何か違うぞ」という感じでした。








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MGSV:TPP ヒューイと「燻製ニシンの虚偽」

「MGSV:TPP」の結末への展開について、様々な解釈があって読んでるだけでも面白いです。ゲームを超えたゲームを小島さんが意図してたとするなら、大成功でしょう。
特に深読みが好きな人にとっては「あれはこういう意味じゃないか?」と考える醍醐味まで与えてくれてます(強引に肯定的に受け取るならばぁ~ですが)



さて、「MGSV:TPP」に於いて、ネット上で賑わっている「ヒューイは裏切ったか?」「ヒューイが犯人なのか?」という点。
これは「燻製ニシンの虚偽(レッド・へリング)」に当てはまると思います。

「燻製ニシンの虚偽」とは、
たとえば、まったく無実な人間を疑わせるように描写し、色んな騙しの仕掛けによって意図的に誘導する手法です。
簡単に言うと「ミスリード」ですね。
これはサスペンスやミステリーものの小説や映画などでもよく用いられています。
真犯人を隠し、別の人物を怪しませる。
ヒューイはこれに当てはまると思います。

カズやオセロットが声高に「お前が犯人だ!」と言い、さも怪しいとする証拠を挙げていく。兵士たちも煽られ、ヒューイを責め立てる。
プレーヤーも同様に「ヒューイのヤツ!許せん!!」となった。

しかし、中には「その証拠自体が腑に落ちない」として、誰かがヒューイを犯人に仕立て上げてたのでは?と検証してる方もいます。
なかなかの洞察力。

加えて、その時のヒューイは小島さんと同じ眼鏡であるという指摘もあり、彼自身を投影していたんじゃないか?という意見もありますね。
小島さんはヒューイに自分を重ねたと。
そのヒューイを処刑せず、ゴムボートで追放したのはヴェノム。

ヴェノムがプレーヤー自身だとするなら、プレーヤー(ファン)は小島さんに生き残るチャンスを与えた・・・という解釈にも繋がります。
勿論、ヒューイの後日談は別としてですが。

ちなみに「燻製ニシンの虚偽」には、主人公ではない登場人物を「主人公」であるように見せる演出も含まれるそうです。

TPPはプレーヤーの心理をも操り、人は如何に容易く誘導されてしまうかを体験させたゲームとも言えます。

そもそも、プレーヤーが必死に築き上げた「ダイヤモンドドッグズ」
カズとビッグボスが始めた「国境なき軍隊」を基盤としていましたが、その組織そのものは「正義」なのかどうなのか?です。
前回も触れましたが、傍から見れば「得体の知れない武力集団」です。
その集団はビッグボスに魅せられ服従。完全に「ファシズム」です。

ダイヤモンドドッグズでは、そのビッグボスの身代わり自体が洗脳されてます。
プレーヤーもビッグボスだと思いながらプレーする。ファントムだと気づいていても、やがて彼こそ理想的なリーダーのように思えてくる。

確かに、ダイヤモンドドッグズは国や人種や宗教も関係なく、あらゆる違いを超えてひとつとなった。
しかしそれは偉大な”ビッグボス”の下、偉大なものに属してるという帰属欲求を満たす組織でもある。
カズは9年もの間、如何に”ビッグボス”が大きな存在であるかを痛感した。そしてビッグボスに対して傾倒が激しくなり、敵に対して憤怒する感情が肥大化したように思います。

んん~、ミッションでEランクであっても、カズが嫌味を言わなくなったのはそのためか?(苦笑)
もしカズの心理的変化をあの一言にも反映させていたとするなら、凄いなぁ。

ヴェノムの悲愴…

そしてラストの解釈も色々ですね。
中途半端に終わったせいもありますが、十人十色のストーリーが脳内で出来上がったのかもしれません。
まぁそういうのもアリかな?と思います。

で、私の勝手な想像(念を押しますが私個人の妄想です)
ヴェノムは自分が誰かを思い出した後も操られていたんだと思います。洗脳というか、コントロールされやすい状態にあったかもしれない。
ビッグボスのメッセージは、まるで「ポータブルOPS」のジーンのように、聞く者の意識に影響を与えてたとしたら?

尊敬している偉大な人から認められた・・・ヴェノムは心底喜びます。そして何の疑いもせずにビッグボスの指示に従っていく。

しかし、最初からヴェノムは利用するだけの捨て駒です。
オセロットは「地獄へ行く時間が伸びるだけ」「ボスは一人でいい」と言った。
ラストはその地獄へ行く時間が訪れた。

それに気づいたヴェノムは、FOXHOUNDの隊員ソリッド・スネークの前にあえて姿を現した。「これがビッグボスの正体だ!」と訴えたのかもしれない。
人の心を握りしめる強大なカリスマ性の恐ろしさ。
(それでスネークは組織に属することをせず、英雄視されることも拒否してた…そう結びつけてみる)

殺戮を「是」としていなかったメディック。
だから本来の彼は「兵器を必要としない世界、俺たちを必要としない世界」を望んでいた。
蜂起の最中、彼はビッグボスのコントロールが解け、ようやく我に返った。
気づくと大量殺戮兵器を従えていた自分がいた。

鏡に映っていたのは変貌していた己の姿。
ヴェノムの鬼化。
余りにもやるせない。

覚醒した本来の彼は、ビッグボスに成り代わっていた己を殴る。
そして殺戮兵器を道連れにし、自分も含めアウターヘブンが消えるであろうことに安堵する。

「ソリッド・スネークよ、お前に俺の望みを託す。ビッグボスを止めるんだ」

「ヴェノム・スネーク」…語られることのなかった男。
彼の存在も名前も知られることはなかった。

       そう、あなたが目撃する”この時”までは。










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