FF16:クリアした感想。サブクエストをやってこそのゲームだと思う【ネタバレ気味】
バトルよりもストーリーを楽しみにしていたので、どんどん先へ進みたくなるゲームでした。バトルは、まぁFFシリーズは初体験だし「そういうものなんだな」と割り切ってプレイ。
それでも、これほどムービーの多いゲームも初めてですね。
ウィッチャーやMGS4もムービーがやたら多いんですけど、それを遥かに上回る。
※以下は、ゲームのネタバレっぽい記述もありますが、肝心な結末の詳細には触れていません。
サブクエストをやってこそわかるストーリーテーマ
メインだけ駆け足でプレイしてる人も多いかもしれませんが、私はサブクエストの話で泣けた場面が多かったです。
メインで訪れた場所。
そこで出会った人の想いや生き様が、ゲームの進行に合わせサブクエストによって描かれていく。
苦悩や挫折、哀しみから立ち上がろうとし、生き抜こうとする覚悟、人との繋がり、助け合い、前を向いて生きて行こうとする人々。
メインで通り過ぎているだけでは知り得ない人生が垣間見えてくる。
それこそが、このゲームのテーマにしていたことなんだと思いました。
時折、映し出される「月」
月は満ち欠けを繰り返すので「再生」や「復活」を意味します。
その月の隣に赤く光る星は不死鳥の象徴なのかな?
不死鳥も「再生」「復活」
そして「子宮」は月に喩えます。生理を「月経」「月のもの」と呼んだり、出産間近な状況を「臨月」と呼びますからね。
子宮の役割は子を宿すこと。ですから、月は生命の誕生をも意味します…ラストを知ってる方は、「そう言えば」と気づくでしょう。
――サブクエストは「面倒くさい」はあるし、時間もかかるけれど、是非とも取り掛かって頂きたいと思いました。
伝説の剣を超える剣を造れた
これも、サブクエストをやってないと作成不可な剣だと思います。
伝説の剣は「ラグナロク」
その剣を使って造る伝説を超えた剣「ゴッターダメルン」
最後の戦いでは、それを使って戦いましたよー。
サブクエストは、マップ上に記される「!」だけじゃありません。
クライヴの部屋でお手紙を読めるんですが、そこでも依頼が発生します。
メインのストーリーの進行によって取り掛かれなくなるサブクエストもあるようで、「思い出の品」は2つほど入手できませんでした。
イベントバトルがこれほど多いとは思わなかった
敵さんの語りを長々聞かされ、少々ダレますね(苦笑)
集中力が切れまくり。
とにかく長い(笑)
10分以上とかザラ。
こういうタイプのイベントバトルも初めてなので、困惑しました。
勢い付けて「R3+L3」を押して、ハッスルタイム!!と思った矢先にムービーになったりね。ガクッとなるわ。
超ド派手なエフェクト満載なバトル。
何が何やらわからなくなる。
「そういうものですから」ということなんでしょうけど、私好みなバトル形態ではなかったです。
自動回避・自動攻撃で充分だわ。
たまに手動で回避や攻撃は操作したけど、全て手動なら、あれをどうやって操作しながら勝てるのやら…と思います。
動体視力が追い付かんわ。
陰の主人公は「シド」
主人公はクライヴですが、早々に死んじゃったシドの存在感がずっと続いてましたね。クライヴも彼の影響を大いに受けたという設定ですし。
だからじゃないけど、私は「雷」の攻撃をずっと使っていました。
シドの遺志を引き継いでるんだから、我がクライヴはそれを使い続けるぞと。
あと、フーゴの岩攻撃(?)
雷と岩の攻撃を使い続けました。
炎は勿論ですが、雷と岩へアビリティポイントを注いだ。ですから、「おりゃ!おりゃ!おりゃ!」とマッハパンチも炸裂して楽しかったですよ。
MOBとのバトルは遊んでる感じがしました。
最後に…
去年・一昨年、ずっとフロムゲーをプレイしてたようなものでした。
厳しいバトル続きで、個人的にはゲームを楽しむっていうより苦行な感覚になってしまった(なので、エルデンリングは途中で休止)
それに、私はストーリーを楽しみながらゲームがしたかった。
家のことでバタバタと忙しくなったのも重なり、8~9カ月ぶりのゲーム。
そんな私に、FF16は打って付けなゲームでした。
バトルはどうでもいい。
ストーリーを堪能したい。
FF16は、その願いに適ったゲームだったと言えます。
他の人たちの評価がどうであろうと、私にとって夢中になって先へ進めることができ、久しぶりに「物語が終わってしまった…」という、本を閉じる瞬間のような一抹の寂しさを感じさせてくれました。
まぁ、キャラの語りが長くて「くどいよ」と思うこともありましたけど(苦笑)
概ねよくできたストーリーだったと思います。
今のご時世を映し出しているような台詞もありました。
自分で「自分」を自覚することは案外難しい。
人の意見に振り回されたり、他者に気を遣い過ぎて自分を御座なりにしたり…と、自分を見失ってしまいがち。
結構「自分はどう在りたいか」が大事であることを掘り下げてたストーリーだと思います。
人は不完全。だからこそ、足掻いてでも生きている。
ちっぽけな存在だと思いがちだけど、そうじゃないんだよ。
すべての人に物語がある。
――プレイして良かったです。
まぁ、ほとんどムービーを眺めてるだけでプレイした感覚はないですが(笑)
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★