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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

素朴な疑問シリーズ:第一章編@ゲーム・オブ・スローンズ

目下、スターチャンネルでは「全六章連続放送」として、水曜の夜に二話ずつ放送している最中。
初めて第一章を見た時に、沢山の登場人物に混乱し、ストーリーを追うだけで必死だった方も多いと思います。

私もそうですが、ドラマだけですと物語の細かい背景を知らないままです。
ドラマの第一章では、台詞の中で説明している場合がありますが、「言ってることの意味がわからない」という台詞に出くわすことも。
そこで、ドラマでは具体的に描かれていない点を説明したいと思います(前置きが長くなりますが)

◎キャトリンはエダードの兄ブランドンの婚約者だった。
中世の時代と同じく、結婚は貴族間の同盟を築く上で重要なことだった。スターク家とタリー家も同様であり、両家の同盟を確たるものにするため、キャトリンはブランドンと婚約していた。
ところが、レイガー・ターガリエンがリアナ・スタークを奪い去ったことにより、ブランドンは即座に王都へ向かい、レイガーの死を望み、リアナの解放を要求。
王エイリス(狂王)はブランドンを拘束し、彼の父リカード・スタークを反逆者として捕らえ、結局二人は殺害されてしまった。
そのような悲劇が起きてしまいましたが、聖なる誓いと両家による忠誠のため、キャトリンはブランドンの弟エダードと結婚した。

◎リトルフィンガーは、何度かエダードの兄ブランドンと決闘していた。
リトルフィンガーが勝ったことはなかったようです。
ドラマの第一章、エダードが赤の王城に到着し、王の手として初めての小評議会でリトルフィンガーと顔を合わせました。
その際、リトルフィンガーは決闘の時の胸の傷があるという話をしていました。

キャトリンがエダードの兄と婚約していたということはドラマではわかりませんし、リトルフィンガーの傷云々の台詞を聞いて「??」
その台詞の意図がわからず疑問に思い調べ「そういう経緯があったのか」と思ったので、書かせて頂きました。

ここから「素朴な疑問」

◆ネッド(エダード)が「冬来たる」と、何度も言うのは何故ですか?

1)、脱走したナイツウォッチの処刑の場へブランを連れて行くことを反対したキャトリンに「冬来たる」と言いました。
これは第一に、スターク家の標語をキャトリンに言うことで、「ブランはスターク家の一員である」ということを思い出させる側面があったと思う。
第二に、夏しか知らないブランの幼少期は終わるということへの隠喩。

2)、次にネッドは弟ベンジェンに「冬来たる」と言いました。
この場合は、夏が終わり長い不吉な冬が来ることで、ナイツウォッチのベンジェンに警戒を強めなければならない時がやってきたと示していると思われます。
脱走したナイツウォッチの青年がホワイトウォーカーを目撃した話にネッドは半信半疑ながらも、壁の向こうに生息しているはずの大狼の死骸があったり、恐ろしい冬の再来を予感していたことは確かだったでしょう。



【原作者ジョージ・R・R・マーティンによる話から】
スタークは悲観主義ではなく、実用的な人たち。
彼らは家族を愛しています。
もし、彼らが暗く恐ろしいことに敏感なら、それは幸福を維持し、生き残るための危機管理です。
ドラマで描く物語の前、ネッドには多くの悲劇が起こりました。
ネッドは、悪いことが容易に起こること経験して知っています。

◆リトルフィンガーがネッドを裏切ったのは何故ですか?

・リトルフィンガーがやっていることは「紛争の火種を作ること」
その紛争が生み出す、自分にとって優位な機会を得ることが目的。
ジョフリーをはじめとするサーセイの子供はロバートの子ではないという”正しい情報”をネッドに提供し、それを主張することを推した。当然、それを否定するラニスター家とは紛争が起きます。

・リトルフィンガーは、最初からネッドのために動いてはいないので「ネッドを裏切る」ということにはならない。すべて自分のために行動している。

◆キャトリンはジョンを本当に憎んでいたのですか?

原作の本には「彼女は、自分が知らないだけでネッドにはまだ落し子が存在しているかもしれないが、ジョンは目の前で成長している。しかもジョンは、自分の子供たちよりもネッドに似ている」とあります。
ジョンは容姿だけではなく、性格までもネッドに似ている。
落し子でありながら、ジョンが自分の子供たちへ影響を与えるのでは?と心配していたため、ジョンがナイツウォッチになると知り安堵しました。
彼女は高貴な女性であり、複雑さも持っています。
ジョンがナイツウォッチとなるべく旅立つ日、キャトリンは憎しみを込めた言葉をジョンに投げかけ、その後に涙を流す。
彼女はジョン自身に何ら罪がないことは承知しています。しかし、ネッドの不貞に対する怒りをジョンへ向けざるを得なかった。
その罪悪感も彼女を苦しめていた。

◆リトルフィンガーはネッドに対し、キャトリンを奪われた復讐をしたのですか?

リトルフィンガーは視点にはなっていません。
だから、彼が何を考えているのか読者も視聴者もわからない。
確かに彼はキャトリンに好意を寄せていたが、今彼が求めているのは「力」
まず王都で「ロバートの反乱」で中心になっていた、ロバート・バラシオン、ジョン・アリン、エダード・スタークの影響力を阻止。
「混沌は梯子」と語ったリトルフィンガーは、自ら混沌を創り出している。
ネッドはその梯子から落ちてしまった。
そもそも、リトルフィンガーがキャトリンと一緒になれなくて憤慨したのは、社会的階級という壁に阻まれたことに対するものだったと思う。
それが彼の野心を高めさせた。







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ドラマ:ナイト・オブ・キリングとエクソシスト

「ゲーム・オブ・スローンズ」の撮影はクリスマスのためにお休み中。
俳優の皆さんもオフに入ったようです。

・・・ということで、今回はスターチャンネルの新しいドラマに少し触れたいと思います。

まずは、今週からスタートした「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」
原題は「The Night of」なんですよね。

パキスタン系アメリカ人の青年が美女に誘われて家へ行って、お酒とか何やらで寝ちゃったんですけど、その寝てる間に美女が・・・という出だし。
彼が寝ちゃってる間に何が起こったの?というお話なんでしょうかね?

慌てて美女の家から飛び出すも、車の鍵を置いてきちゃって戻ったり、動揺しているから左折禁止(アメリカは日本と車線が逆ですので)のところを左折して警察に止められちゃったり、ちょっと強引な展開な気もしましたが(苦笑)

地味な印象のするドラマですけど、個人的には嫌いじゃないです。
サイコサスペンスなのかなぁ?
主人公が「実は多重人格だった」とかだとよくあるパターンだから、そういうのじゃなきゃいいけど。


そして、来月というか来年の一月からドラマの「エクソシスト」ががが。
幼き頃に映画を見ました。
トラウマになりました(苦笑)
大人になって、エグい映画は沢山見てきましたが(SAWとか)、どぉ~~~しても「エクソシスト」だけは今も苦手です。

スターチャンネルでは、年に一度くらいは「エクソシスト」を放送するんですよねー。
番組宣伝で、あのリーガンの恐ろしい顔を映すんですよ・・・避けて欲しいのに。
で、ドラマの「エクソシスト」をやるもんだから、張り切って映画の「エクソシスト」シリーズも放送するらしい。その番組宣伝で、やはりリーガンの恐ろしい顔を(半泣)
やめて・・・orz


このポスター、大変な体勢になってますよぉ(ざわざわ)







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季節外れのイースターエッグを探せ@ゲーム・オブ・スローンズ

ネタバレを含んでいます。


「イースターエッグって?」と思われるかもしれませんが、映画やドラマでは遊び心にチョッと何かを仕込んでいることがあります。
カメオ出演している人だったり、セットなどに仕込まれていたり。
それを見つけ出すことを「イースターエッグ」になぞらえているんだと思います。

「ゲーム・オブ・スローンズ」も例外ではありません。
ジョン・スノウがナイツ・ウォッチになった頃のセットの中に、「R+Lという文字が刻まれている」というのを聞いたことがある方もいるかもしれません。
それと同じように、細かしいけれど驚く発見を紹介したいと思います。

まずは、鉄の玉座。
よく見つけ出すよなぁ~と感心しますよ。
矢印で示している剣なんですが、「ロード・オブ・ザ・リング」のガンダルフの剣と「キングダム・オブ・ヘブン」の剣なんですねー。

 


次は、サンサとラムジーの婚儀のシーン。
シオンが着ていた服はロブと同じ服(マントは違います)
 
肉親のいないサンサのために、兄ロブと同じ服を着て・・・ということなんでしょうかね?


さて、ドラマでは伏線も張られていることが多いんですが、映像でも伏線っぽく張って回収していることがあります。

ティリオンとシェイのシーン。

美しいショットですよね。
それが、二人の終わりにも用いられていました。


両方とも、王の手の部屋なんですよ。
二人の始まりと終わりが同じような構図なのが切ないですよね。

それと、以前も紹介しましたが、サーセイとオレナのシーン。
(クリックすると大きく表示します)


丁度スターチャンネルで第一章から連続放送していますし、DVDなどで再度ドラマを見る際には、より深く見ることができるのではないかな?と思います。






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