awesome的な

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

裏話:第四章#9~#10@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章までの繋ぎネタですが、粛々と・・・(苦笑)



◆第四章 第九話「黒の城の死闘」
  • 原題のエピソードタイトルは「The watcher on the wall」で、ナイツウォッチになる際に宣誓する言葉から。
  • このエピソードは、第一章「王の道」、第三章「キャスタミアの雨」と同様に王都が登場しない3つ目のエピソードになる。
  • 第二章の「ブラックウォーターの戦い」に引き続き監督はニール・マーシャルで、今回の黒の城の戦いのエピソードは、取り掛かりから完成させるまで9週間要した。撮影は3週間で、戦いのシーンは2週間かかった。
  • 黒の城での戦いで360°のショットは、すべての俳優を配置したリハーサルを行ったが、完璧になるまでリハーサルは7回行われた。
  • イグリットが死ぬシーンでは、珍しくスローモーションを用いたが、そのシーンはジョン・スノウの主観となっている。ジョンたちの周りでは戦闘が続いていたが、無音にしたことで効果が出た。
  • そのイグリットが死ぬシーンは、イグリット役のローズにとって最後の撮影だったため、感情移入ができたと本人の弁。
  • 劇中に登場するフクロウは思うように動いてくれず、CGのフクロウにしようかと話をした時に、上手くフクロウは演技をしたらしい。
  • 驚いて逃げ出すマンモスを追いかける巨人が矢を撃たれて崩れ落ちるシーンは、映画「フレンチ・コネクション」の有名なシーンへのオマージュ。
  • マンモスに火の樽を投下し、マンモスをコントロールしていた野人に火が点いたシーンはデジタル加工ではなく、実際にスタントマンによる火だるま。そして逃げ出すマンモスに引きずられる野人のシーンは、スタントマンがトラックで引きずられていた。



◆第四章 最終話「世継ぎたち」
  • このエピソードは、これまでのシリーズの中で最長放送時間となった(66分)
  • エピソードの内容にも関わらず、皮肉にも2014年の父の日に放送された。
  • タイウィン・ラニスターが殺害され、バックには「キャスタミアの雨」が流れる。その曲はレイン家に対するラニスター家の勝利の歌だが、タイウィンの無慈悲な虐殺と自身はトイレで殺される屈辱を皮肉る側面がある。
  • 原題のエピソードタイトルは「チルドレン(子供たち)」で、血縁関係の娘・息子だけではなく、デナーリスにとってのドラゴン、ハウンドが保護者代わりになっているアリア、リトルフィンガーと関わるサンサ、そして森の子らを指している。
  • マウンテン役のビョルンソンは、こん睡状態で横たわっている撮影中に本当に寝てしまった。サーセイ役のレナが演技している時、イビキをかいて撮影を中断させることになり、スタッフから起こされた。
  • ドラゴンの「ドロゴン」は、言語学者によると文法の規則により「ドロゴ」と言うべきだとしていたが、D&Dは混乱を避けるために「ドロゴン」と呼ばせることにした。
  • ハウンドとブライエニーが戦うシーンはアイスランドで撮影された。その場所の岩はとても硬くて鋭かったので、二人は撮影中に怪我を負った。
  • ハウンドがブライエニーを蹴るシーンは蹴っているフリをしているように見せないため、クリスティー(ブライエニー役)の膝の間にベルトを渡した。それによって、ハウンド役のマッキャンはクリスティーを蹴ることなく全力でベルトに向かって蹴ることを可能にした。
  • ブライエニーに剣を突きつけられたハウンドが手で剣を握るシーンは、映画「ロブ・ロイ」のリーアム・ニーソンのシーンを参考にした。
  • 北アイルランドのロケ撮影で使用した馬をアイスランドへ輸送することは法的に制限されているため、ブライエニーとポドリックが朝目覚めたら馬がいなくなったという設定にした。二人が朝起きたシーンは北アイルランドで撮影したが、ブライエニーがアリアを発見したシーンはアイスランドでの撮影だったため。
  • 谷間の山岳地帯はアイスランドで撮影している。
  • アリアのシーズン最後の台詞は、第二章、第三章に引き続き、第四章も「ヴァラー・モルグリス」だった。
  • ブランたちを襲う亡者は、それまでとは違い骸骨のような姿で動きも速かった。その亡者はストップモーション・アニメーターの巨匠レイ・ハリーハウゼンによる「シンバット七回目の航海」「アルゴ探検隊の大冒険」に出てくる七人の骸骨騎士へのオマージュ。
  • その骸骨のような亡者はCGではなく、グリーンの服を着たスタントマンによる。
  • 赤の王城には秘密の通路が多くあり、ティリオンはそこを通って王の手の部屋へ行った。エダード・スタークとヴァリスの会話をリトルフィンガーが知っていたのは、その通路を使ってスパイが部屋での会話を傍受していたことがわかる。
  • ティリオンがシェイの首を絞めることになった金のネックレスは、第三章でティリオンがシェイに贈ったもの。
  • 原作とテレビドラマでは、ティリオンが父タイウィンを殺害する動機が大きく異なる(ドラマではティリオンが王の手の部屋へ行った理由が不明なまま)







★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★

D&D、第七章を語る@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章まで三週間をきりましたね。
「ゲーム・オブ・スローンズ」の第七章の予告編の再生回数は、UP後の数日でカウントするとドラマの予告編としては最高再生回数に及んだそうです。
みんな待っていたんだなぁ~ということですね。

さて、今回はエンターテイメント専門のメディア「Entertainment Weekly」による、お馴染みのプロデューサー、ベニオフとワイス(D&D)へのインタビューが掲載されています。
気になる第七章や最終章に関しても触れてますので、ザッとその中身を紹介します。

Q:まず最初に、第六章でティリオンがグレイワームとミッサンデイにジョークを言っていたが、娼館の話は途中で終わっていて気になる。ジョークのオチを知りたい。

・ワイス:そのジョークに取り組んでいる3人の作家がいるので、私から何も言えない。

Q:では、第七章に於いて注目していることは何でしょう?

・ワイス:私たちが最も興奮するのは、何年も別々な場所にいたキャラクターが顔を合わせることです。キャラクターにとっては初めての出会いであったり、再会であったり。
長年に渡り、このためにキャラクターを築き上げてきた。

・ベニオフ:我々は毎シーズン誰かが戦いをすると言ってきたが、恐らく視聴者は毎年聞かされてウンザリしてきただろう。
毎年のように大きな戦闘シーンを見てきたわけだが、それは驚くべきもの。
映像の効果から俳優の演技に至るまで、すべての部分で常に改善している。
そして、子役だったソフィー・ターナーとメイジー・ウィリアムズが俳優としてかなり成長した。他の俳優も勿論成長しているが、子役の成長は顕著に表れる。
最終シーズンに向け、とても満足している。
我々は長い年月をかけて、誰もが同じ道、同じ方向へ進むようにしてきた。

Q:第七章のペースが速いと俳優たちは言ってるんですが。

・ベニオフ:長い間、「来たる戦争」について描いてきた。その戦争は既に起きている。
視聴者は自分が望む展開を期待するでしょう。
残っている事柄はすべて重要です。
割と小さな事柄として描き始めたことでさえ重要なのです。

・ワイス:物語の範囲は、シーズン毎に増えている。
戦争は既に起きている。ストーリーの中では緊急性を帯びている。
過去6年間、彼らは各々戦争を体験してきた。そして”真の戦い”は彼らの頭上にある。
そのために緊張感を与え、急ぐように動かすので速く感じる。

Q:第六章の最後2つのエピソードからのプレッシャーはありますか?

・ベニオフ:確かに、その2つのエピソードを上回ることは非常に難しい。
すべてのスタッフ、すべての俳優がそれらのエピソードで最高の仕事を成し遂げたので、そのレベルを保持するのはプレッシャーがかかる。

Q:第七章は、最終章に向けてのステージ設定にするつもりでしたか?

・ワイス:真の戦いについては、それ以前に人間同士の戦いが多かったので考えていなかった。
人間同士の衝突は迫力がある。
馴染みのあるキャラクターの衝突なら尚のこと。
皆さんが我々のように興奮してくれることを願っています。

・ベニオフ:我々は第七章に取り組む際、シンプルなアクションと多くの会話シーンで最終章に向けると考えていた。
実際に具体的な計画の段階になったら、起りそうなすべての葛藤を盛り込むことにした。

・ワイス:ブライエニーにスケジュールを渡した時、「何これ!リラックスできないじゃん!昨シーズンみたいに(スタッフたちを)殺すつもり?」というような感じだった。

Q:興味深いのは、エピソード数が減っているにも関わらず、撮影期間が長かったことと主要キャラクターの登場時間が増えることですね。

・ワイス:多数のキャラクターが消えれば、残っているキャラクターは必然的に登場する時間は増えていきます。
そして、今まで顔を合わせていなかったキャラクターが出会えば尚更です。
ひとつのストーリーラインに、以前よりも多くの主要キャラクターが一緒になる。
ティリオンが狭い海を渡り、デナーリスに会ったようなことが起きる。

Q:ドラゴンたちは、とても大きくなったと感じる。どれほど強大になったのですか?

・ベニオフ:第三章のあたりで、視覚効果の担当者にフルサイズのコンセプトアートを見せてもらえないか?とお願いした。
そして、ドラゴンの驚異的な成長は信じられないほど驚いた。
今やドラゴンはチビッ子たちではないため、撮影も複雑化している。
画面の中で飛んでいるドラゴンに目が釘付けになる視聴者の姿を考えるだけで、ワクワクしてくる。
スマホのような小さな画面で見て欲しくないなぁ。

Q:製作中での最大の課題は何でしたか?

・ベニオフ:スペインと北アイルランドという異なるロケ地で同じ戦闘シーンの撮影をしたのは初めてだったため、資材や人員を確保することは困難だった。
しかし、それらを我々は乗り切ることができた。

・ワイス:ドラゴンの登場数と彼らの機能は増加した。
それで今回は、VFX用のグリーンステージを4つ同時に使用した。
そのうちの1つは、デナーリスがドロゴンに乗っているシーンに用いられ、撮影時間をかなり要することになった。

Q:HBOがリリースした写真の中にブライエニーとトアマンドのツーショットがあり、ファンから関心を集めましたが。

・ベニオフ:第六章で食事をしながらトアマンドがブライエニーを見つめるシーンは、私のお気に入り。
その時の脚本ではトアマンドの内面としての方向性を、「彼はそのような(鎧を着込んでいる)女性を見たことがなかったので、ブライエニーを見つめている」と書かれていた。

・ワイス:黒の城を出るため馬に乗っているツーショットのシーン。
トアマンドがブライエニーを見て笑顔になり、ブライエニーは顔をそむけて怪訝な表情になるというシーンは脚本にはなかった。
私はそのシーンを150回は見ているが、見るたびに笑ってしまう。

・ベニオフ:ドラマにはロマンチックな結びつきはないし、その一人を殺さねばならない。どちらが?ということを私たちは教えるつもりはありません。

Q:えぇぇ!?まぁ、それは冗談だと信じておきます。今シーズンの最も長時間かかるエピソードは?

・ワイス:60分以上になるエピソードは2つあります。

Q:「ゲーム・オブ・スローンズ」放送中にCMが挟み込まれるとしたらどうなる?

・ワイス:私たちは当初その点についてHBOに話した。なぜなら、そのネットワークは魅力的だったからです。

・ベニオフ:放送している国によってはCMを入れているが、ドラマ自体はそれを考慮して構成はしていない。CMを入れていいタイミングはないので不自然な感じでCMが入ったとしても、それは放送局の責任ではない。

Q:ドラマがどのように終わるか沢山の憶測が出ています。内容が外部に漏れることを防ぐために何かやっているのでしょうか?

・ワイス:知っていたとしても言えませんよ。そこを突かれてしまうと困る。

・ベニオフ:CIAやNASAでさえ漏洩を防ぎきることは難しいという話があった。
しかも、この手のドラマのサイズはとても難しい。多くの人が製作に携わっているため。
別にスタッフを疑っているということではなく、漏洩する経路は多いということ。
まぁ漏れたとは言っても、何が本当で何が嘘かを客観的に知ることはできないし、実際間違ったリークもある。
漏洩対策としてできることは取り組んでいく。


以上です(*⌒∇⌒*)






★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★

「ブラン=夜の王」理論@ゲーム・オブ・スローンズ

ちょっと仰天するセオリー(理論)ですけどね。
セオリーの提示者は「このセオリーを信じないで下さい」と予め書いていますが、着目点としては面白いので紹介します。


私たちはブランの能力を知っています。
過去へのフラッシュバックで、父エダードはブランの声を聞いた。
ホーダーにも影響を与えた。
そして、最も重要なことは夜の王がブランを見た上に腕を掴んだことです。

現在のブランは、夜の王、ホワイトウォーカーの脅威を阻止しようとしています。
そのために、森の子らが最初の人々の男にドラゴングラスを刺し込むことを止めさせようとするかもしれません。
ですから、彼は再びその場所・時間に戻る可能性があります。

しかし、森の子らはブランを取り押さえ、木に縛り付けてしまったとしたら?
あの男はブランだったかもしれないのです(男の中にブランが入り込んでいたかもしれない)

ジョジェン・リードはサマーに入っていたブランに警告しました。
「長く留まってはいけない」と。
長時間留まると、家族も自分自身も忘れてしまうと告げていました。
しかも、三つ目の鴉も異なる時間に長く留まることの危険を告げていました。
「水底は美しいが、長くいると溺れてしまう」
これらの警告が台詞としてあったのは、理由があってのことだと思います。


ブランは騎士や王の楯になることを夢見ていた少年でした。
ドラゴングラスを刺し込まれた後、自由に動ける上に力がみなぎる楽しさに浸ってしまい、やがて次第に自分を忘れてしまうでしょう。
ブランのあらゆる記憶は消え去る。

夜の王がブラン自身なので、フラッシュバック中の自分の腕を掴むことができたのではないでしょうか。
三つ目の鴉を斬りつける直前に彼を見つめたのは、デジャヴのように「どこかで見た」という感覚になったのかもしれません。
堅牢な家でジョンを見た時も同様だったのかもしれない。

亡者は火によって退治できます。
ホワイトウォーカーはドラゴングラス、またはヴァリリア鋼の剣で退治できます。
しかし、夜の王を倒す方法は現段階では不明です。
ホワイトウォーカーと同じではないかもしれません。

ジョン・スノウが夜の王はブランの意識によって動いていると知ったら?
何かしらの書物によって、夜の王がブランであるとサムが発見するかもしれません。
フラッシュバックしたブランの意識を何とか引き戻すか、ブランを斬らねばならないかもしれません。

恐らくブランの肉体は死ぬことになるでしょう。
そして夜の王から抜けたブランの意識は「光の王」となる。
過去は現在であり未来でもあると理解し、物語を導いていくストーリーテーラーのような役割に気づくでしょう。
ブランはすべてを見てきました。
どこで誰が必要なのか、誰がどんな役割を持っているのか見届けました。

”最初の人々の拳”に埋められていたドラゴングラスをサムが発見したのも偶然ではありません。エッドが「誰かに見つけてもらいたかったのだろう」と言った台詞の通りです。
三つ目の鴉がブランに「全てを学ばなければならない」と言ったのは、こういう理由からでしょう。

終わりは始まりでもあり、既にある。

この戦いで重要な役割を担った人々は「七神」として崇められている。
the Father:ダヴォス(もしくはハウンド)
the Mother:デナーリス
the Maiden:サンサ
the Crone:メリサンドル
the Warrior:ジョン・スノウ
the Smith:サム
the Stranger:アリア
七王国に渡ったドスラク人によって夜の王と人類の戦いはエッソスにも伝えられ、「幽霊草」として語り継いでいる。
そして、彼らは死んだら黄泉の国「ナイトランド」へ行けるようにと、亡者として蘇ることを避ける野人と同じく火葬する風習が根付いている。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実際にこのような展開にはならないでしょうが、結構凄いストーリーですよね。
夜の王を倒せてもハッピーエンディングにはならない辺りが、「ほろ苦い結末」としてピッタリなような気がします。
それにしても、想像力豊かだわぁ~。





★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★