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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

裏話:第五章#3~#4@ゲーム・オブ・スローンズ

第五章は大まかに言うと、多くのキャラクターにとって試練のシーズンでした。



◆第五章 第三話「雀聖下」
  • 新しく登場したキャラクター「ハイ・スパロー」の紹介のエピソード。
  • トメンと結婚したマージェリーの装いは、サーセイと似ている。これはマージェリーがサーセイに対して敵視する表れで、権力はサーセイからマージェリーに取って代わったことを強調させている。
  • このエピソードで、アリアは第一章最終話から着ていた衣装の変更。アリア役のメイジーは、今まで着ていた衣装との別れが寂しかったと話していた。
  • ヴォランティスのロング・ブリッジは、スペインのコルドバにあるローマ橋で撮影された。本物の橋の上にデジタルで建物を追加したショット。
  • ティリオンがヴォランティスで見かけた紅の巫女を演じたのは日本人の福島リラ(女優・モデルをやっている方です)ドラマでは初めて東アジアから起用した。
  • 第五章は新しいセットが多く必要であったため、ヴォランティス用のセットや衣装を作成する時間がなかった。そのため、今まで使用したセットや大道具を再利用した。ティリオンが入った娼館のセットは、第四章で登場したモールズタウンの娼館をそのまま再利用。エキストラが着ていた衣装は、ミーリーンと谷間で使用した衣装を併せたもの。
  • このエピソードで初めて「The North Remembers(北部は覚えている)」というフレーズが登場した。
  • ナイツウオッチの総帥となったジョン・スノウの命令に反発したジョノス・スリントへの処刑シーン。第二章ではイグリットへの斬首ができなかったが、今回は慈悲を乞うスリントに一瞬躊躇しながら、剣を振り下ろした。これは総帥としての義務を自覚したことを示す。
  • スリントを処刑するシーンでのジョンは、第三章でリカード・カースタークを処刑したロブと重ねている部分がある。
  • スリントは常々「王都には強力な友人がいる」と吹いていたが、誰を”強力な友人”として言っていたかは不明。「彼の脳内でサーセイを”友人”と勝手に思っていたのでは?」という意見がある。
  • ウィンターフェルのシーンで、ボルトンが大狼の像を壊したことがわかる。焼けた建物の修繕に忙しいため、完全に壊す余裕がなかったのか適当な感じで像が残っている。
  • トメンは第一章時、8歳の設定だった。ドラマはひとつのシーズンで約1年経過しているように描写されているため、第五章のトメンは12歳のはず。しかしドラマではトメンの年齢を調整して17~18歳に設定した。
  • サンサとボルトンのストーリーラインは、ラムジーのキャスティングが決まっていない段階の第二章で決定していた。




◆第五章 第四話「ハーピーの息子たち」
  • オープニングクレジットでドーンが初めて表示された。
  • 第四章でオベリン・マーテルは8人の娘がいると言った。彼女らは「サンド・スネーク」と呼ばれている。「サンド」はドーンに於ける落とし子の姓で、「スネーク」はオベリンが「赤い毒蛇」と呼ばれていることから「蛇(スネーク)」と名づけられた。
  • バリスタン・セルミーがハーピーの息子との戦いで死ぬが、バリスタンを死なせるかどうかは議論された。その結果、死なせることになった。
  • バリスタンの死は第六話に挿入される予定だった。しかし、シーズン全体の最終的な編集によって、第四話に移された。
  • 負傷したグレイ・ワームが目覚め、刺された時にミッサンデイに会えなくなる恐怖を抱いたと語った。穢れなき軍団たちは自己価値を抹殺している。そのことから、グレイ・ワームが自分の人格や自己価値を取り戻していることを示す。
  • 七神正教の”雀”に加わったランセル・ラニスター。彼が額に印を刻まれていたシーンで、痛みに耐えるために台に爪を食い込ませていた。ランセル役のユージンは役作りのため爪を伸ばし、実際に爪を食い込ませていた。そして指先から血が滲んだのは、ユージンの爪が割れ本当に血が出たため。
  • 原作によると、トメンが大聖堂へ向かっていた時に七神正教の雀たちに道を塞がれ、市民たちから暴言を吐かれたのは、彼の兄ジョフリーが聖なる大聖堂を血で汚したためと記述されている。彼らは、エダード・スタークの斬首を大聖堂で行ったことに関しても怒りを抱いている。
  • ジェイミーがドーンに来ていることをサンド・スネークにチクッたペントスの船長。砂に埋められていた時、彼のそばで動いていたサソリは本物。
  • サンサが墓所でリアナの像にキャンドルを灯した際、第一章でロバートがリアナに捧げた熱帯地域の鳥の羽を見つける。北部には生息していない鳥の羽であることから、サンサは不思議そうに見ていた。
  • その鳥の羽が落ちたままというのは、ブランたちがウィンターフェルから去った後、墓所は放置されていたことを示す。
  • ジョンが人員のための書類にサインをしているシーン。サムが次々に諸家の名を言っていたが、ドラマのプロデューサー「カールフィールド」も含まれていた。






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「名前によるドラゴンの運命」説@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。


三頭のドラゴンはデナーリスに関係していた人物の名がつけられてますね。
長男レイガー   → レイガル
次男ヴィセーリス → ヴィセーリオン
夫ドロゴ     → ドロゴン

ファンの中で、その人物の名前をつけられたドラゴンもまた、彼らと同じような運命になるのではないか?と予測している人もいます。


まず三頭の中で一番大きく力強いドロゴン。
ドロゴと同じように胸の辺りに”サソリ”が放った矢が突き刺さりました。
しかし、ドロゴは生前デナーリスに「鉄の玉座」を約束したので、ドロゴンはその約束を果たすために戦い続けるだろうとしています。

そしてヴィセーリオン。
ヴィセーリスと同様に、呆気なく死んでしまいました。
現在は夜の王のドラゴンとなってます。
ドロゴがヴィセーリスを死なせたように、ドロゴンとヴィセーリオンは直接戦うことになるかもしれないということです。


最後にレイガル。
ジョンの父親でもあるレイガーはロバート・バラシオンによって殺されました。
それでレイガルは何らかの理由により、ロバートの落とし子ジェンドリーに殺されるのでは?という予想が挙がっています。


ジョンがレイガルに乗るという予想も多いですけどね。
個人的に、ジョンはドラゴンライダーになるより、ゴーストとの繋がりを強調して欲しいと思ってます。彼にとってゴーストは特別な存在だし。


ところで、話はガラリと変わるんですが―。
ジェイミー役のニコライさんは俳優25周年を迎えたそうです。

最終章はこの二人も注目してますわ♪


私はジョンとデナーリスより、ジェイミーとブライエニーの行方が気にかかるぅ~。
トアマンドには申し訳ないけど(苦笑)
彼の場合は、青い目にならずに戻ってきてくれることを祈ってます。










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映画「アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち」

上質なサイコサスペンスと言える作品です。
原作はエドガー・アラン・ポーですし。
短編小説「タール博士とフェザー教授の療法」を基にした作品。

では、今回もネタバレなしでのレビュー。



監督:ブラッド・アンダーソン
出演:ケイト・ベッキンセール、ベン・キングスレー、ジム・スタージェス
製作:2014年/アメリカ

【あらすじ】
19世紀末、イギリス。
オックスフォード大学の医学生エドワードは、冬の雪深い山の丘の上に建つストーンハースト精神科病院へ訪れた。
エドワードは事前に実習させて欲しいと手紙を送っていたが、その手紙は病院へ届いておらず、改めてラム院長に実習の件を話して許可を得る。

病院での治療方針は、拘束や過激な治療ではなく、患者を自由に過ごさせるものだった。

院内を案内されたエドワードは、ピアノを上手く演奏していたイライザ・グレーブス夫人を見かけ興味を示した。

ある日、エドワードは自室で過ごしていると地下の方から何かを叩く音が聞こえ、彼は地下室へと向かう。そこでエドワードが目にしたものは…。


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もったいぶった”あらすじ”(苦笑)

「ベン・キングスレー、また医者の役かよ」と思えるキャスティングですけどね。
彼の息子がチョイと出てきてました。
日本では地味目に公開した映画ですが、出演している方々は豪華です。


で、なんとなくレオナルド・ディカプリオ主演「シャッターアイランド」を彷彿とさせますが、混乱することはありません。
演出も派手ではないですし、気構えることもなかったです。

話の構成としては二転三転する捻り(どんでん返し)があるんですが、作品自体が「謎解き」に重点を置いていませんから、「へぇ~」という感じでした(私は、ですが)

そういった捻りよりも、最後に差し掛かるシーンで「心の病」とは何か?というものを考えさせるショットが上手いな~と思いました。
自分の行ったことへの罪悪感から心を病んだ人。
人工的に心を空っぽにされた人。
その両者の違いは何か?という風な描写の方が、オチよりも大事な気がします。

19世紀末、今では考えられないようなことで精神異常とされていた時代、「まともであること」を強いられていた時代の息苦しさを感じさせます。
ラストはそういう意味で、自由に生きたいように生きることを否定されていた時代を皮肉るシーンですね。

英国映画「モーリス」
舞台設定として、19世紀末~20世紀になったばかりのイギリス。
この作品でもベン・キングスレーは精神科医を演じていましたが、同性しか愛せないモーリスにこう言いました。
「イギリスは人間性を否定する国だ」

※映画「モーリス」


「アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち」は物足りない!と思った方。
もっと狂気じみた展開にした映画がお望みなら、同じくエドガー・アラン・ポーの「タール博士とフェザー教授の療法」を”ゆるやかに”基づいて製作されたチェコ映画の「ルナシー」をお奨めします(や、あんまり奨めないけど/苦笑)
2005年製作でヤン・シュヴァンクマイエル監督作品。
かーなーりー、表現が過激でキツイです。
見てるだけで、こっちの精神が参りそうに…。






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