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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

裏話:第五章#1~#2@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章が終了しましたので、裏話を再開します。




◆第五章 第一話「新たな戦いの幕開け」
  • 原題のエピソードタイトルは「The Wars To Come」で、マンス・レイダーがスタニス・バラシオンに対し言った「I wish you good fortune in the wars to come」と、ティリオンがヴァリスに対し言った「I believe men of talent have a part to play in the war to come」からきている。
  • このエピソードをもって、タイウィン・ラニスター役のチャールズ・ダンスのドラマ出演終了。
  • ミッサンデイ役、トメン役、ダーリオ役の俳優がオープニングクレジットに名前が表示。ミッサンデイ役のナタリー・エマニュエルには「サマー島」は蝶の島と言われていることから”蝶”のアイコンがついている。
  • 第五章では、ブランとグレイジョイが登場しない。ブランに関しては原作に追いつき、三つ目の鴉から訓練を受けていると暗に示すことにしたため。
  • サーセイの少女時代のフラッシュバックシーンが描かれたが、ドラマでは特定キャラクターのフラッシュバックは初めてとなる。
  • 少女時代のサーセイを演じた子は、過去シーズンのサーセイのシーンを見て言葉のアクセントや動作を似せるようにした。
  • サーセイのフラッシュバックシーンは放送された長さが4分間であったが、撮影に二週間かけていた。それはセットや照明などの調整を細かく行っていたため。
  • そのフラッシュバックシーンは、「ロバートの反乱」が起きる5年前の出来事。
  • 魔女が予言したサーセイの3人の子には、ロバートとの間に生まれた黒い髪の子は正式に含まれていないと脚本家ブライアン・コグマンは表明した。乳児で亡くなったためカウントされていないとみなされた。
  • 魔女が影の中に座って現れるシーンは、映画「地獄の黙示録」のカーツ大佐登場シーンの視覚効果をオマージュ。
  • サーセイはジェイミーが父親の望みに反して「王の楯」になったと語ったが、実際はサーセイがジェイミーをそばにいさせるため王の楯になるよう仕向けた(当時、サーセイはレイガーと婚約していたからだと解釈される)
  • ランセル・ラニスターは、ブラックウォーターの戦いで負った傷から命の危険に瀕する感染症を発症していたと原作で書かれている。その治療や体力回復のため、第三章と第四章では姿を消していたことになる。
  • ランセルは自分の罪を購うことを誓ったことで、七神が救ってくれたと信じた。
  • ランセルの父ケヴァン役の俳優は、スケジュールの都合で第三章と第四章に出ることができず、ドラマではランセルの状況が説明できなかった。
  • ケヴァンとランセルの父子が同じ場面に登場したのは初めて。
  • マンス・レイダーは元々ナイツウォッチであり、誓いを破って脱走した者となる。そのため、マンス・レイダーはスタニスに跪かないためだけではなく、ナイツウォッチから脱走した罪によって処刑される意味合いもある。
  • マンスの火刑のシーンでの炎はCGではなく、昔ながらの撮影方法で火の近くに俳優が立ち、カメラレンズの角度によって火の中にいるように撮影されたもの。
  • ティリオンが木箱に入ったままペントスまで運ばれるシーンで、木箱の穴から外を見ている一人称視点は脚本にはなかった。




◆第五章 第二話「黒と白の館」
  • エラリア・サンド役、ジャクェン役の俳優がオープニングクレジットに表示。
  • ミアセラの登場は第二章以来。キャストが変更されている。
  • このエピソードで初めてドーンが舞台として登場。今回はマーテル家の紹介。
  • サーセイに届けられたドーンからの箱は、キチンと開くまで15回もテイクを行うこととなった。
  • ナイツウォッチ総帥を決める選挙のシーンで登場したデニス・マリスターを演じた俳優は、そのシーンの撮影4日後に亡くなった。
  • ドラマで「灰鱗病」という名称に言及したのは初めて。第三章からシリーン・バラシオンは登場していたが、彼女がその病になった経緯が初めて明かされた。
  • アリアが訪れたブレーヴォスで、なぜか人々が低ヴァリリア語を話さない。
  • アリアは第一章と同じく鳩を捕らえた。
  • アリアのリストが簡潔になった。リストから削除されている中に「イリーン・ペイン」がいるが、イリーン・ペイン役の俳優が癌で入院のために降板したことで、リストから外されたと思われる。
  • 黒と白の館にいたのは「ジャクェンの顔」をした顔のない男であり、名前もジャクェンではない。第二章で登場した男と同一人物ではない可能性が高い。
  • ブライエニーがサンサを見つけることは、原作にはない(アリア発見も同様)
  • サンサがブライエニーの申し出を断った理由は、彼女はリトルフィンガーの捕虜であると認識しているため。これはブラックウォーターの戦い時、ハウンドが一緒に城を出ようと言ったことに同意しなかったことと同じ。サンサは逃ることで自分が危険に晒されることを回避した。






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「時の車輪」と「ゲーム・オブ・スローンズ」

先日予告しましたけども、「夜の王=ブラン」理論に関するユニークな視点での解釈を紹介したいと思います。

ただ、参考元のブログは読むだけで大変疲れます(苦笑)
途中で「だーかーらー、何?」とプチ発狂しそうにもなりますので、たぶん私のまとめ方は「四捨五入」してるかもしれません(笑)

「時の車輪」って何?



まずは、この記事のタイトルに書きました「時の車輪」というファンタジー小説があります。作者はロバート・ジョーダン
彼は小説を完成させる前の2007年に亡くなったそうですが、その小説も爆発的に人気を得ているそうです(小説はジョーダン氏が書いていた原稿や草稿を基に、別の方が執筆して最終巻まで出版できたらしい)

ちなみに、GRRMとロバート・ジョーダンは親友だったそうです。

ファンの中には「時の車輪」と「ゲーム・オブ・スローンズ」の酷似を指摘している方はボチボチいたようですが、それに対する反論として
・彼らが親友であったことで似たような世界観を持っていただろう。
・ファンタジー小説では、多かれ少なかれ似たような設定になりやすい。
・ジョーダンは「正義と悪」を明確に分けているが、GRRMはそれを嫌い「灰色」にする傾向があることから、根本にあるテーマは異なる。

――などの意見がありました。

「時の車輪」から「ゲーム・オブ・スローンズ」の展開を予想

車輪は壊せない

デナーリスが語っていた「車輪を壊す」を叶えるとしたら、それは人類の終焉を意味することになるだろう・・・というもの。
車輪自体が「時」であり「世界」である。人類が生きているうちは止まることはない。
「車輪を壊す」ことは、人類すべての滅亡を指すとしています。
んん~、デナーリスの言う「車輪」が社会的な構図なら当てはまらないかもしれませんけどねぇ。

ブランと夜の王の関係

ブランは「時の車輪」の中心人物ランドと重なる。
そして、夜の王は「時の車輪」の中で敵として描かれるモリディンと重なる。
この2人の設定は共通している部分があり、ランドもモリディンから印をつけられる。
それによってランドは現実の世界が曖昧になっていき、現実なのか夢なのかが曖昧になっていく(鏡の世界というのも登場し、現実と言われる世界と左右が逆らしい)

最終的にランドはモリディンとの自他が曖昧になっていく。
で、モリディンの体となっていることに気づいたランド。
外見上のランド(肉体)は死ぬ運命にあり、中身がランドのモリディンによって殺されるとか何とか・・・(苦笑)

それをブランと夜の王に当てはめた~ということらしい。
(何せ、「時の車輪」からの引用がずらずら並べてあるだけなので、読み手がそこから解釈しなくちゃならんのよ~という、困ったブログ構成のため)


一応、そのブログ主が結局言いたいことは、たぶん「印によって夜の王とブランの中身が入れ替わり、ブランの肉体が死ぬことで中の夜の王も消滅する。しかし夜の王の体のままブランは生き続ける」という展開になるってことらしい。

夜の王は数千年も完全なる死を望んでいて、ブランの肉体を使って完全なる死を迎えることができる・・・だそうで。
そしてまた、ブランは夜の王として数千年も死を待ち続けねばならんわ~という、ほろ苦な終わりだということです。

他のキャラを配慮せず、ブランと夜の王の関係だけを考えたら「アリかも」という部類の解釈ですけどね。
あと、ゲーム・オブ・スローンズでは「鏡の世界」=「死者の世界」という風な位置づけになってるんじゃないかなぁ~というのが、私の予想。

・・・あれだけダラダラ長い記事を相当コンパクトにまとめてみました(笑)
着目点は良いのに、読む気を無くさせるブログとしても参考になりましたし(∩∀`*)



「時の車輪」もドラマ化されるらしいですね。
「ゲーム・オブ・スローンズ」に負けないくらい、大量の登場人物だそうです。
機会があれば見てみたいですね。







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洞窟の絵は何を示していたのか@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章のネタバレです。未見の方は注意。

長文になります。


ドラゴンストーンでドラゴングラスを採掘する際、その洞窟で絵を発見しましたね。
ジョンはデナーリスに絵を見せ、大昔の「長き夜」に森の子らと最初の人々が手を組み、力を合わせてホワイトウォーカーと戦った・・・と説明していました。

壁に描かれたシンボル


森の子らが描いたであろう、サークルやスパイラルの絵。

この画の中心に描かれているスパイラルは、多くの人たちもウィアウッドであろうと見ていますね。
絵を解釈している人の中には、「◎」は太陽で「φ」は月であり、最初の人々が来る前のウェスタロスを描いたのでは?という意見もあります。

かつてウェスタロスには多くのウィアウッドがあり、最初の人々が上陸した後から次々に切り倒されてしまいました。
ウェスタロスの南半分には、数本しか残っていないと言われています。

第一章でオシャは、南進したロブの無事を祈るブランに「南では神から守ってもらえない」「目がないと見えません」と危惧していました。

森の子らが壁にそれらの絵を描いたのは、自分たちの崇拝する木々や自然を破壊されたことを示していたのではないか?と思います。
その絵は「長き夜」の時に描かれたものではなく、解釈によっては最初の人々との戦いの頃に描いたとも受け取れます。

壁に描かれた人間


ジョンは最初の人々を描いたと解釈した絵がありました。
その絵がとても意味深ですし、かつての「長き夜」を示す絵ですが、現在と重なってるんじゃないかー??と思える点があります。

まぁ、世界中のファンも必死にその絵を解釈しているんですけどね(苦笑)
どちらかと言うと、シンボルに重点を置いていて、人間の絵に関する解釈が少ない状況です(中には、ジョンが描いた絵だとジョークを飛ばす人もいますが)

まずは、その部分の絵。
(クリックすると大きくなります)


何気なく描かれてる丸の絵。
どうも、第六話で登場した凍った湖なんじゃないか?と思えたんですが。
その後方には5人の人間が描かれていて、凍った湖と言えばあの5人。

しかし、前方に描かれている3人が不明なんですよねー。
その謎の3人の人間の絵をご覧下さい。
(クリックすると大きくなります)


なんか宇宙人みたいですけど(苦笑)
鎧と兜を装着しているのかも。
向かって左側の人物なんですが、剣らしきものを左手に持っています。
右腕には線が描いてあることで「もしかしてジェイミーの黄金の手?」

向かって右側の人物の左腕には二本の線があり、真ん中にいる人物の右足に線が描かれています。もしも線が傷だとしたら、左腕に傷を負ったのはジョラーですね(灰鱗病の治療の痕ですけども)
右足に傷を負ったのはハウンド。

絵から解釈したことで今後の展開を考えてみる


絵がいつ描かれたものかは不明ですが、ドラマ上では未来に起きることが既に壁に描かれていると解釈できます。

前方に描かれている3人について、第七章でそのようなシーンはありませんでした。
たぶん最終シーズンにその場面を見ることになるかもしれませんね。
描かれている人間は誰なのかは明確にわかりませんが、彼らは夜の王と戦う姿ではないかもしれない――と、飛躍させて考えてみます(苦笑)

第七章でも人間たちは各々の選択や決断によって行動していました。
でも、すべては夜の王の計画通りだったし、そのように動く運命であったと言える。
ここが肝心です。
人間たちが死の軍団に対し、戦う体制を整えることを夜の王は予め知っています。
北部で多くの者たちが団結することが重要であり、それも夜の王の計画であったら?

ジョンたちは死の軍団が敵であると身構えていますし、最初は死の軍団との戦闘は生じるでしょう。しかし、何らかのキッカケで絵に描かれている人間が別の者に対し、戦わねばならないことが生じる可能性がある。
その相手は「ゴールデンカンパニー」かもしれない。
そして、ゴールデンカンパニーを雇用しているのはサーセイです。

死の軍団がそのまま南進するかはわかりませんが、壁の絵に描かれた3人は王都へ向かうかもしれません。
もしも絵の人物がジェイミーなら、最終的にサーセイに手を下す展開になる?(多くの人の予想として、サーセイはジェイミーによって終るとされてますし)
そして、もしも真ん中に描かれている人物がハウンドなら、相手はマウンテンとなるかもしれませんね。
これも、前々からハウンドvsマウンテンの決着がつくと言われてますし。

夜の王は直接人間を操りません。人間は自分で選択していると思っています。
その選択さえ、車の轍(わだち)に沿っているようなものなのでしょう。

心の木も働きかけている?


ブランはウィンターフェルに戻ってから、ウィアウッドのそばにいます。
その状況も肝心な点ではないか?と思います。
彼はもう木に触れることなく、色々と見ることができてるようです。

そして、この違いに気づいた方もいるでしょう。
以前のウィアウッドの顔。



そして、ブランが戻った後のウィアウッドの顔。


この違いが何を示してるかは、残念ながら明確にはわかりません。
想像としてならば、ウィアウッドの神秘的な魔法と力がブランに繋がったという証かもしれないなぁ~と。

かつて森の子らは、自分たちの持つ魔法の力とウィアウッドの力を調和させていました。最初の人々、その後に来たアンダル人が森の子らが大事にしていたウィアウッドを伐採していき、森の子らも絶滅に瀕したという歴史。

ドラマ上でも、映像の構図として意図的に「調和=バランス」を意識したものを取り入れてきたことはご承知だと思います。
芸術や自然界にも多く存在している、バランスの取れた構図。
人間が無意識のうちに心地よく感じる構図のことです。



真の戦いはバランスを取り戻す戦い?


過去シーズンの中身は、そのバランスが崩れている様を描いてきたと言えます。
第四章でアリアとハウンドは、瀕死の老人に会いました。
商売で取引していた老人は「バランスが崩れてきている」と語っていました。


森の子らにとって、夜の王は必要悪な存在なのかもしれません。
夜の王が動くことで人間たちが壊滅状態になるでしょうが、人間が減るということは再びウェスタロスに自然のバランスが蘇ることに繋がる?
森の子らが大事なのは木々が蘇るための土地(ウェスタロス)。

その土地を破壊する恐れのある鬼火。
それを使おうとする者は・・・サーセイしかいない。

かつて狂王エイリスが使おうとしましたが、ジェイミーが阻止。
王への反逆のキッカケは「レイガーがリアナを誘拐した」という事実とは違う話から。
そこから色々と重なり、結果的に鬼火使用を止めることができたわけです。

町や土地の破壊に関しては、人間と森の子らとの利害は一致するはずです。
人間が自発的に土地を守るために動くかもしれません。
それこそが夜の王の目的かもしれませんね。
ウィアウッドがほとんどない南まで夜の王が到達できない可能性があります。

夜の王との戦いを経て、人間同士が敵対し合うのではなく協力し合って生きていくことの重要性に気づいていく展開となればいいなと思います。


【おまけ】
ジョンがナイツウォッチの誓いをしたウィアウッド。
トアマンドに似てる(苦笑)


長文を読んで頂き、ありがとうございます。






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