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ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をより楽しむことを目指しています。写真の合成加工作品も掲載。

ウィンターフェルのセオリー@ゲーム・オブ・スローンズ

ネタバレを含んでいます。
第一章~第六章最終話まで全て見てない方は注意。


前回の記事「終盤を予期させるセオリー」の最後に触れた「There must always be a Stark in Winterfell(常にウィンターフェルはスタークでなければならない)」についてのセオリーです。
これはどんな意味があるの?と疑問に感じた方も多いでしょう。
その言葉に関しては議論されているところで明確な答えはありませんが、共通しているのはスターク家の単なる拠点(城)ではないのでは?ということです。

では、「終盤を予期させるセオリー」を読んで頂いたことを前提に書いていきます。

最初の人々と森の子らの間に協定が結ばれ、壁が造られました。
その壁の建造に関わったのは、ブランドン・スターク(ブランドンビルダーと呼ばれている)で、スターク家のご先祖様ですね。
壁は魔法が施されていることは知られています。

ブランドン・スタークはウィンターフェルの建造も行いました。
恐らく、壁だけではなくウィンターフェルにも魔法が施されているかもしれないと。
協定を順守していくための義務をスターク家が担ったため、スターク家は代々、ナイツウォッチとなって壁を管理してきたのだと思われます。

ここで「There must always be a Stark in Winterfell」ですが、建造物だけではなく、スターク家そのものにも魔法を施したんじゃないかということです。
ウィンターフェル+スターク=魔法の効力がパワーアップ?

長い長い年月によって、協定は履き違えられてしまった。
ナイツウォッチが当初の目的から大きく外れて活動し始めていたからです。
ウィンターフェルにはスターク家の者がいたので、かろうじてホワイトウォーカーの脅威は抑えられていたのでしょうが、ウィンターフェルの城主だったエダードの父親と兄が狂王エイリスに処刑されたり、エダードが王の手になって王都に出向いた辺りから、ウィンターフェルにいるスタークが減り続け、やがて皆無に。
それで魔法の威力が微弱になった・・・のかも。

ドラマの展開で検証してみますと、
第一章でエダード、サンサ、アリアがウィンターフェルを離れ王都へ行った。
王ロバート・バラシオンの後継者に関し、スタニス・バラシオンであるべきと主張したエダードは謀反者として処刑された。

第二章、ロブが父の復讐のためにと北部軍を率いて出撃。
ウィンターフェルには幼いブランとリコンだけが残った状態。
そこへ、ロブを裏切ったシオンが侵略。
ブランとリコンは、オシャ、ホーダーと共に逃げた。
ウィンターフェルにはスタークが皆無となってしまった。
しかも、シオンはラムジーに拘束され、ウィンターフェルは無人に。

同時期、壁の向こうへ偵察に行ったナイツウォッチがホワイトウォーカーと遭遇し、多くが犠牲となった。サムはホワイトウォーカーが亡者を率いて行進しているのを目撃する。
ウィンターフェルにスタークがいなくなった時期に、ホワイトウォーカーが大きく動き出したとも受け取れます。

第三章のウィンターフェルは無人状態が続く。
メイスター・エイモンはサムの報告により、七王国の全諸侯に使い鴉を飛ばして警告。
ロブがルース・ボルトンに殺害される。

第四章、ロブを殺したルース・ボルトンがウィンターフェルの城主となった。
サンサが身を寄せていた高巣城にも雪が降っていた。

第五章、サンサがウィンターフェルに戻ってきた。
しかし、それはラムジーとの結婚のため。
サンサがラムジーと結婚した辺りから大雪。
ホワイトウォーカーは堅牢な家を襲う。
サンサはラムジーから逃れるため、シオンと共にウィンターフェルを脱出。

第六章、リコンがウィンターフェルに連れてこられ、ラムジーによって拘束される。
落し子対決が始まる直前、リコンが殺される。
ボルトン軍は破れ、再びウィンターフェルにスターク家の旗が掲げられる。
知識の城から白い使い鴉が飛び立つ。「冬来る」

ウィンターフェルにはまだ謎の部分が多いんですけど、そこに夜の王との和平に結びつく何かがあるかもしれないし、やっぱり全面対決しなきゃならないかもしれないし・・・ということで。
そしてキーマンはサムですね。
彼が知識の城で様々な書物から何を発見するか?にかかってるような気がします。






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終盤を予期させるセオリー@ゲーム・オブ・スローンズ

ドラマはあと2シーズンで終了予定です。
エピソードは残り13~14話であろうと言われています。
第六章までは各10話までありましたので(60話)、そう考えると第七章からは大詰めということになります。

ドラマは原作に忠実というわけではありませんが、原作を読んでいるファンによる終盤の展開に言及した(二年前のものですけど)セオリーに読み応えがあったので紹介します。
少し長くなります。

まずセオリー提示者は、夜の王が動き出した原因として次の三点を挙げています。

・存在意味を履き違えたナイツウォッチ、そして組織の衰退。
・狂王エイリスが(当時の)ウィンターフェルの領主と後継者を処刑。
・長年保たれた秩序を破壊するドラゴンの存在。

セオリーは二年前のものなんですが、なんとなくドラマでブランがフラッシュバックして見ているヴィジョンと重なりませんか?
ブランの家族が殺害されるシーンも意味があると思います(スターク家は夜の王に対して重要な存在であるということなのでは?)

しかし、三つ目の鴉は夜の王に対し、どう対処せねばならないかを間違え続けてきたと思われます。
狂王エイリスが王都のいたるところに鬼火を配置させることになったのも、三つ目の鴉が対処を誤ったためです。
「すべて焼き尽くせ!!」と叫び続けていた要因は、三つ目の鴉の囁きによるものらしい・・・というセオリーは有名ですからね。

では「物語の大詰めに差し掛かった今だからこそ」ということで、二年前に提示されたセオリーを紹介します。

◆夜の王は人間界の脅威ではなかった。
スターク家の標語「冬来る」・・・これは季節を指しているのではないそうです。勿論、冬=夜の王という風に捉えることができますね。
恐らく、スターク家は夜の王との協定(?)を守らねばならぬと戒める標語なのでは?ということです。

元々夜の王は、森の子らが人間から身を守るために誕生させた魔物です(ブランはその場面を見ましたね)
昔々、最初の人々と森の子らの間に戦があり、それが長年続きました。
森の子らは夜の王を作り、人間に対抗。
やがて、最初の人々と森の子らは協定を結び、戦は終わりました。
北の壁はその協定を維持するために建てられた(壁には森の子らが魔法を施した)と言われてます(これらの話はセオリーではありません)

そして、北部の子は「夜の王は恐ろしい」という話を聞かされることで、決して壁の向こう側へ介入してはならないことを教えられたのでは?と。
ブランも子守のおばあさんから聞かされましたね。
実際、夜の王と人間の間には平和が保たれた(人間同士の戦は別として)

しかし、長い年月の間に協定は別の意味に捉えられたり、忘れ去られたりしてしまった。
まず「ナイツウォッチ」の目的が変わってしまったのはご存知だと思います。そもそも、ナイツウォッチは壁を維持管理していく組織だったそうです。
壁の北側と人間の住む土地の平和を維持するために。

それがいつしか野人を敵対し、ナイツウォッチは壁の北側へ侵入し始めてしまった。
ですから、ナイツウォッチによって夜の王との協定を破ったことに。
「冬来る」をもたらしたのは、人間自身だということです。

「壁の向こうの王」マンス・レイダーが野人すべての部族をまとめ、壁を越えようとしていた理由がまさにそれ。人間が居てはいけない場所だからです。
ジョン・スノウもナイツウォッチの本来の役目に気づいたけれど、もう手遅れだった。

クラスターは自分の生まれたばかりの息子を捧げることで、夜の王から滞在許可を得ていたんでしょう。

◆ジョン・スノウは目的があって誕生し生かされている。
メリサンドルの言動を見ているとわかると思いますが、彼らは言い伝えだけで氷、雪、寒さを悪だと決め付けています。炎こそが神であると。

しかし、夜の王の脅威には炎で阻止すべきではないと知っていた人物がいます。
それはレイガー・ターガリエンです。
人間界を維持するには、炎と氷のバランスが不可欠であると。
そのために、リアナ・スタークを選んだ(結果、炎と氷の血を受け継ぐジョン誕生)

このセオリーでは、「約束された王子はAzor Ahaiではない」と言っています。
王子の物語では、Azor Ahaiは悪者だそうです。しかも、Azor Ahaiはデナーリス。
ジョンは破壊する力を持つデナーリスを抑えるため、誕生してきた約束された王子。
そして、ジョンは夜の王を倒すためではなく、平和を回復させるために戦う必要がある。
そのためには、まず炎で破壊する力のあるデナーリスを鎮めなければならない。

夜の王と人間のバランスは炎と氷のバランス=平和

とりあえずセオリーはここまでです。
如何ですか?
二年前のセオリーですが、なかなかのところを突いてるなと思えます。

原作者によると結末は「ほろ苦い」そうですが(苦笑)
ドラマもその意向に沿ってエンディングを迎えるかもしれませんね。少なくとも「大ハッピーエンド~~!!」にはならないでしょう。

「常にウィンターフェルはスターク家でなければならない」・・・この言葉も意味がありそうですよね。実際にセオリーもあります。
上記の「狂王エイリスが(当時の)ウィンターフェルの領主と後継者を処刑」とも繋がっているかもしれません。
それに関してのセオリーは後日にでも紹介したいと思います。

長文を読んで頂きありがとうございます。




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リトルフィンガーのセオリー@ゲーム・オブ・スローンズ

ファンのセオリーも侮れない面白さがあります。
実際にドラマがセオリー通りに展開することは少ないんですが、「セオリー通りの展開でも見てみたい」と思わせるものも多いです。

今回のセオリーは、リトルフィンガーについてです。
彼はヴァリスが言ったように、七王国を混乱させてる人物です。
自分の利になるなら誰でも利用し、敵対している両者に味方のフリをして擦り寄る。
彼の口癖は「信用して下さい」「語るべきは未来」

そのリトルフィンガー、いつも何か企てていそうで気になりますよね。

セオリー提示者は、「今後はリトルフィンガーが何を企てるか?ではなく、サンサが何を企てるか?という方向で注目すべきかも」と言っています。

◆サンサはリトルフィンガーを葬り去る(?)◆
リトルフィンガーは「ロビンは私の思いのまま」とサーセイに話しましたね。
北部での戦いでアリン軍が加勢したのは、リトルフィンガーが「サンサはボルトンに拉致された」と(嘘を)言ったから。
ロビンは「従姉を助けなきゃ」ということで、軍の出撃を許可しました。
サンサを助けるためにとロビンが決断したってことは、サンサもロビンを操ることが容易であるということです。


サンサは今後、スターク家とアリン家が強固な同盟を結ぶよう事を運んでいくかもしれません。北部との同盟は、谷間の諸侯たちも歓迎すると思われます。
この流れはリトルフィンガーも望んでいたことですが、サンサにとって彼を抹殺する機会にもなります。

サンサはリトルフィンガーがロビンの母ライサを月の扉から突き落としたこと、父ジョンの毒殺を仕向けたことを知っています。
ジョン・アリンが殺されたことで、父エダードが王の手の後任となった。王室と係わったがために、結果として父親が処刑されたこともサンサはわかってるでしょう。
スターク家の悲劇は、リトルフィンガーによって引き起こされたも同然です。
(そのことに関してアリアが知っていたら、リスト入りしてますね)

上記のことを根拠に、セオリーは「サンサが何かを企て、リトルフィンガーを処刑に至らしめるのではないか?」ということです。

ロビンは月の扉が大好き♪

◎リトルフィンガーが月の扉から落ちる伏線と思われているシーン。
第四章で王都からサンサを連れ出したリトルフィンガーは、サンサの叔母ライサのいる高巣城へ連れて行きました。
その時、リトルフィンガーはロビンに手土産として鳥の玩具を渡しましたね。

ロビンは大喜びで受け取りましたが、サンサに月の扉を見せている時、土産の鳥の玩具をポイッと月の扉から落としました。
鳥=リトルフィンガー
これは伏線なのでは?ということなんですが。

それと、リトルフィンガーはヴァリスに権力云々を「梯子」で喩えて話しました。
「落ちたら最後、二度と這い上がれない」と。
リトルフィンガー、喩えじゃなく実際に落ちたわ・・・ってことになる?
もしもこれらが伏線だとしたら、見事な回収となりますね。






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