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The Dragon and the Wolf@ゲーム・オブ・スローンズ

第七章 最終話のエピソードタイトルは「The Dragon and the Wolf(竜と狼)」


過去シーズンも「狼と獅子」「獅子と薔薇」がありましたが、旗印にちなんだタイトルは両家の対立の前兆となりました。
「狼と獅子」の時はキャトリンがティリオンを捕らえた内容でしたけど、それによってスタークとラニスターの紛争に発展。
「獅子と薔薇」はジョフリーとマージェリーが結婚し、ジョフリーの死、その後もゴタゴタが続いてタイレル家全滅に繋がった。

・・・ということで、次回のエピソード「竜と狼」はどんな意味を込めてるのか?と、ファンの間では色々な憶測を呼んでいます。

まず考えられるのは、デナーリスとジョンの関係ですね。
でもジョン自身が既に「竜と狼」なので、レイガーとリアナのことも含まれてるかも。
そのレイガーとリアナの件がキッカケとなり、ロバートの反乱に繋がりました。
七王国で戦争が始まった出来事の象徴的存在がジョンになるわけです。

「デナーリスとジョンは結ばれて欲しい♪」と盛り上がってるファンは、タイトルで大喜びしてますけどね(苦笑)

さて、原題のエピソードタイトルは、様々なものを指す場合が多いです。
日本の邦題はそれを無視してるケースが多いんですよね。
邦題の「登壁」はジョンが北の壁を登ることだけを示していましたけど、原題は「登る」でリトルフィンガーが話していた「混沌の梯子を登る」ことも含めていました。

邦題の「世継ぎたち」の原題は「子供たち」
邦題だと血縁関係の子供だけを指してるイメージになりますが、原題はハウンドにとってのアリア、リトルフィンガーにとってのサンサ、そして森の子らも含めてました。

「次子(セカンドサンズ)」はダーリオの”セカンドサンズ”だけじゃなく、次男であるティリオン、スタニス・バラシオン、落とし子のジェンドリー、長男とみなされていないサムも指していました。

ですから、海外ファンにとってタイトルは単なるエピソードタイトルではないので、タイトルも注目します。







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あなたなら物語をどう終らせる?@ゲーム・オブ・スローンズ

ず~~~っと待ち望んでいた第七章も終わりを迎えようとしています。
残すは最終章のみ。
終わりに突き進んで行きます。
ファンの関心ごとは「一体、どのような結末になるのか?」ということ。

最終章の脚本は完成しています。
ですから、結末はもうそこにある。
秋から撮影が始まるようですが、私たちファンが実際に映像として目にできるのは、もしかすると2019年になるかもしれないと言われてます。

そこで、Quoraにこのような質問のスレッドが立っていました。
「あなたがプロデューサーなら、どのような結末にしますか?」

今回は、そのスレッドで多くのユーザーから支持された書き込みを紹介します。
書かれている展開はあくまでも「私ならこのような結末にするかも」というものです。
結末予想や理論とは違いますので、そこは念のため。

あなたがプロデューサーなら、どのような結末にしますか?

――デナーリスは父親のように狂っていく。
彼女はランディル・ターリーと息子ディコンを燃やしたように、衝動的になって無関係な場所を攻撃し出す。ティリオンが危惧した通りのことが起きる。

当初デナーリスは北部に協力するが、サーセイは協力する気配がまったくなかった。
それに対してデナーリスは腹を立てる。
デナーリスは自分のドラゴン(ヴィセーリオン)が犠牲になってまで協力しているのに、サーセイは軍を差し向けることもせず赤の王城で静観しているだけだと。
その憤りでデナーリスはラニスターと休戦中にも関わらず、ドスラク人と穢れなき軍団を率いて王都へ向かう。
そして赤の王城を包囲する。

サーセイは抵抗するように鬼火を使用し、赤の王城の一部が崩壊。
更にデナーリスを倒すため、王都の地下にある鬼火に火をつけようとする。
ジェイミーはそんなサーセイを殺す。
そして、第二章の不死者の館で見たヴィジョンのような玉座の間が映し出される。
デナーリスが見たヴィジョンは、灰と雪で埋もれる玉座の間であり、王政の終りを示唆していた。


ジョン・スノウは北の壁付近で死の軍団に対抗していたが、次々に人間がやられていく。
ナイツウォッチのエッドも犠牲となる。
壁ではメリサンドルが光の王の力で死の軍団を止めようとしていたが、彼女も力尽きてしまい、犠牲となる。

死の軍団は壁からウィンターフェルに到達し、人間側も様々な援軍が駆けつけた。
ジェイミーはサーセイを殺害した後、僅かに残っていたラニスター兵を引き連れて到着する(ゴールデンカンパニーが加わってると尚良い)
できるなら、リーチとドーンからも加勢させたい。
大狼のナイメリアは群れを連れて現れる。

この時、ウィンターフェルにいる主要キャラクターは、ジョン、サンサ、アリア、ブラン、ハウンド、ジェイミー、ブロン、ブライエニー、ポドリック、ダヴォス。
デナーリスに幻滅して離れたティリオンも加わる。
ジェイミーとティリオンは、兄弟として再び強い絆で結ばれる。

このウィンターフェルでの戦いは絶望的に見える。
死の軍団はあまりにも巨大であり、巨人とマンモスも加わっている。
夜の王はヴィセーリオンに乗って指揮をしていた。
ブランはウィアーウッドの近くで、ヴィセーリオンをコントロールして夜の王を倒そうと試みていたが、夜の王はホワイトウォーカーの上官にブラン殺害を指示する。
ブランはその時に死ぬ。
他にも1対1の戦いがあり、ブロン、ポドリック、ダヴォスが死ぬ。

ジェイミーはティリオンを守ろうとし、死んでしまう。
ジェイミーが第五章で話していた「愛する者の腕の中で死ぬ」の”愛する者”は、伏線回収としてティリオンとなる。


ウィンターフェルでの戦いは人間側が苦境に陥っていたが、そこへドロゴンに乗ったデナーリスがドスラク人と穢れなき軍団を連れて戻ってきた。
ドラゴンはまず巨人とマンモスを倒し、空中でヴィセーリオンと戦う。その戦いでヴィセーリオンはやられるが、ドロゴンとレイガルも同じだった。
三頭のドラゴンは地上へ墜落し、三頭共に死んでしまう。
デナーリスはその戦闘により死んでしまうが、「ロード・オブ・ザ・リング」のセオデンの状況と似ている。

夜の王は墜落によって負傷し、死の軍団の攻撃が止まる。
ジョンはゴーストと共に夜の王を倒すが、怪我を負ったジョンは再び死ぬ。
死の軍団は崩壊し、僅かに残ったホワイトウォーカーは北へと戻っていく。
再びまたこの恐ろしい冬が来るかは、誰にもわからない。

大きな戦いが終わった後の生存者
サンサはウィンターフェルの城主となり、ブライエニーは彼女の側近となっている。
赤の王城は灰に埋もれ、七王国はそれぞれが主権を持つ独立国家になる。
ティリオンはキャスタリーロックへ戻り、ラニスター家の再建を目指す。旗印は獅子ではなくジェイミーを讃え、金色の手にした。
アリアとハウンドは東に向かい、エッソスで旅をしている。
大狼ゴーストは北へ向かった。

シオンは鉄諸島の主になることを願っていたが、ナイツウォッチ第1000代総帥を務めている。彼は壁の再建に尽力する。
サムはナイツウォッチのメイスターとなる。
ウェスタロスからは魔法が消え、民主的な社会へと移り変わっていく。

最終章で死ぬ主要キャラは、
北の壁にて:
メリサンドル、ヴァリス、トアマンド、ベリック、エッド(※ミアのソロスも含まれていましたが…省きました)
ウィンターフェルでの戦いにて:
デナーリス、ジョン、ジェイミー、ブラン、ブロン、ポドリック、ダヴォス、大狼ナイメリア

――シーズン8 最終話 ラストシーン
シオンが壁の再建のため指揮を執っていると、ゴーストはシオンの目の前を通って北へ向かう。シオンは顔を上げて日の出を見る。
そして映像は窓から外を見ているサンサの姿を映し、カメラは壊れたウィンターフェルの上を通り、北部での雪解けと春の花を映し出し、エンドクレジットへ入る。

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この書き込みは今月(8月)の上旬なんですが、他のユーザー1700人以上から支持されたという、Quoraに於けるGOTに関連する書き込みにしては驚異的な数字です。

私なら、ホワイトウォーカーに狙われたブランをジェイミーがヴァリリア鋼の剣で助け、その時に死ぬというシチュエーションがいいかな。
その剣は元々スターク家の「アイス」だったわけですし、第一章でブランを「死ねばいい」と塔から突き落としたジェイミーが最終章で救う。

ティリオンがジェイミーの最期を看取るという感じで、「愛する者の腕の中で」の愛する者とは、最愛の弟ティリオンだったというのが良いですね!

ブランは三つ目の鴉の役目を終えて、北部再建のために尽力する。
彼は父エダードがアリアに言っていた通り、「ブラン・ザ・ビルダー」になった・・・と、過去のエピソードと繋げたい。

さあ、実際のプロデューサーD&Dはどういった結末を迎えさせるんでしょうねぇ。







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第七章#6を解説してみる@ゲーム・オブ・スローンズ

ネタバレです。第七章未見の方は注意。


第七章は「パンくず拾い」の側面があります。その「パンくず拾い」は過去からの連動している部分、伏線回収の部分もありますが、今起きている出来事の背景への理由付けとして取り込んでいる部分もあるようです。

矢じりの山

第一話でハウンドは炎の中で矢じりの形をした山を見ました。
そして今回、ハウンドは炎の中で見た山を見つけました。


その山は第六章で描かれていた、森の子らがホワイトウォーカー(夜の王?)を生み出した場所にも登場していました。

恐らく、森の子らがいた場所は矢じりの形をした山の反対側かもしれません。
ちなみに、その山はCGやデジタルアートではなく実在する山だそうです。

ジョンがデナーリスを「ダニー」と呼んだことの意味

デナーリスは「ダニー」とジョンから呼ばれ、「そう呼んでいた人がいたわ」と語りましたが、それは兄ヴィセーリスのことだと誰もが悟れたと思います。
ヴィセーリスは溶かされた黄金を被って死んでしまいました。
今回、夜の王によって殺されたドラゴンは、そのヴィセーリスの名から付けたヴィセーリオンです。恐らく視聴者に死んだドラゴンはヴィセーリオンであると示したということでしょう。

その場面で、ジョンは次にデナーリスを「我が女王」と呼びました。
彼女に跪き忠誠を誓うということを暗に示したシーンです。
それと同時に、デナーリスとジョンの関係が親密になることを示すもので、そういう展開を望んでいたファンは歓喜、それを望んでいなかったファンは失望・・・という反応がネット上で溢れたシーンだったようです(苦笑)

一方で、このような意見も。
「ジョンはロブと同じ過ちを繰り返すことになるのでは?」
ロブは北部の諸侯たちの意見も無視し、ヴォランティス出身のタリサと結婚しました。それによって諸侯らはロブへの忠誠心が薄れ、北部軍に亀裂が生じました。
ジョンは「北部の諸侯たちも理解するだろう」と言っていましたが、真の戦いを目前に北部の団結が弱まってしまうことになり兼ねないと心配する声も。

アリアはマイカーの件を未だに根に持っているかもしれない

第一章で王の手として赴任する父エダードと共に、王都へ向かったサンサとアリア。
その王都へ向かう途中、アリアはマイカーと剣の稽古をしていましたね。
その後の展開はご存知の通りです。
王ロバートは事情を聞くためにサンサを呼びましたが、彼女は「覚えていません」と答え、アリアが憤慨しました。
マイカーはジョフリーから剣を突きつけられ、アリアがそれを止めに入ったことをサンサは黙っていたからです。結果、マイカーは殺されてしまいました。

その時の怒りが残っていると思わせるのは、アリアが中庭を見下ろしているシーン。
気づいた方もいると思いますけど、そこには肉が下がっています。

マイカーは肉屋の息子でした。恐らくそれを思い出させるための肉であり、アリアが手紙のことでサンサを責めていたポイントは、「サンサの自己保身」という点でしょう。

サンサとアリアの会話がスリラー

サンサがアリアの部屋に入って物色し、妙な顔を発見した直後、アリアが部屋に入った時からの会話。
多くの人たちは、そのシークエンスの意味がわからない上に恐ろしさを感じていますね。
まずは、どのような会話だったでしょう?


アリア「何してんの?」
サンサ「ウィンターフェルには私に忠実な者が数百人もいるのよ」
アリア「彼らは今ここにいないけどね」
サンサ「これらは何?」(顔のマスクを指す)
アリア「私の顔」
サンサ「どこで手に入れたの?」
アリア「ブレーヴォスで顔のない男になる訓練をしてたの」
サンサ「どういう意味?」
アリア「私が最初の顔を手に入れる前、”顔のゲーム”をしたの。簡単だよ。私が質問し、姉さんが嘘を真実のように語ればいい。私を騙せたら姉さんの勝ち。私が嘘を見抜いたら姉さんの負け。やろうよ」
サンサ「やりたくないわ」
アリア「ジョンが北の王だということをどう思う?彼の代わりに北部を支配すべき人がいると思ってる?」
サンサ「これらの顔は何なの?」
以下、長いので省略

サンサとアリアの会話が噛み合っていないことがわかると思います。
アリアがゴニョゴニョと語っている間、サンサはとにかく顔について不気味に思い、アリアを危険な人物として捉えました。
そしてアリアは「他者になり切れる。姉さん(サンサ)にもなれる」と半ば脅すように告げました。
「必要なのは、姉さんの顔だけ」と言いながら短剣を手にし、それをサンサに渡してアリアは去っていく~で、このシークエンスは終りましたね。

私個人の解釈としてですが、アリアは自分が何になったのかをサンサに明らかにし、「私を利用しなさい」ということを匂わせているように思えました。
サンサに今必要なのは、「信頼してない」と言いつつ依存しているリトルフィンガーから完全に離れることだろうと。

「彼のことは信用できない・・・だけど~」という、心の奥に横たわっている依存。
その依存はサンサの「自己保身」から生じていることで、アリアの一連の動きはサンサ自身が心の奥底で恐れていることと向き合うようにするためかも。
その上で出したサンサの答えに対し、アリアは協力するということかもしれません。

デナーリスは自分の子を産めないと信じてる

デナーリスはドラマの中でドラゴンを「私が持てる唯一の子」と何度か言っています。それはつまり、デナーリスはドロゴとの子”レイゴ”が死んだ後、妊娠できない身体になったということを指しています。

しかし、根拠はドラマの中では見つかりません。
原作ですと、第一章で登場した女妖術師の「太陽が西からのぼり東に沈み 海が乾き 山が葉のように風で吹き飛ばされた時」と告げた後にも言葉が続いているそうですが、ドラマでは残りの部分が割愛されました。
その割愛された言葉は、死んだ子宮も生き返るという事柄だそうです。

女妖術師の言葉は「不可能である」という風なニュアンスで受け取られ、それでデナーリスは妊娠できる身体ではなくなったという解釈に繋がると言われてるんですけど、ドラマで割愛されている箇所が根拠ってのも不思議。

予言と言えば、サーセイが少女時代に魔女から言われた予言も、最後の部分は割愛されました。その割愛したのは、サーセイの死に関してです。
ドラマはなぜそれらを割愛したのかは、今のところ不明。

最後は、北でのバトルシーンのメイキングをどうぞ。









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