awesome的な

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最終章 #2@ゲーム・オブ・スローンズ

字幕は「世界同時放送用」だって~。
そうなのかぁ~。だから変なのね。
それにしても「お前」呼ばわり多すぎだって。誰が字幕やってんのかしらね?

では、ネタバレですので未見の方は注意。



どうも今回のエピソード、事前に漏れちゃってたみたいですよ。
ドイツのAmazonプライムでの放送で、第一話の後に第二話まで見られる状態になってたらしいです。それでSNSなどでネタバレが拡散されてたらしい。

まったく、何やってんだか。

さて、今回の驚きはアリア~~~~~~!

第二話の中心は、死の軍団がウィンターフェルに近づいてる状況下、人生最後の夜になるかもしれないキャラクターの様子です。
もしかすると、生きている状態で目にするのは最後になるキャラクターも含まれているでしょう。
嵐の前の静けさの中、何気ない会話が大事に思えるエピソードです。
最後の夜になるかもしれない人々の描写と重なるポドリックの上手な歌が効果的でしたね。その歌もラミンさんの作曲だそうです。

このオフィシャル動画、絶対に見て!
私は泣いた。


エピソードの冒頭はデナーリスvsジェイミー。
彼女の父親を殺した男が目の前に現れました。
しかも、ジェイミーが一人だけでやって来た。
「軍の姿がないけど、どういうことよ」とデナーリスは問い詰めます。

ジェイミーはサーセイが協力すると言ったのは嘘だったことを話し、デナーリスの怒りはティリオンにも向けられた。
「あなたがやることなすこと、すべてダメじゃん」
デナーリスもサンサもジェイミーに対して懐疑的でしたが、そこへブライエニーが間に入り、ジェイミーは信用できると訴えました。

サンサはブライエニーを信用してますので、彼女の言葉を信じました。
シオンと共に逃げたサンサをボルトンの兵から守ったのがブライエニー。あの場所に行けたのは、ジェイミーのお陰だということを伝えたわけです。

サンサはジェイミーへの警戒を解きました。
しかしデナーリスは納得できていません。

そこでデナーリスはサンサに会って話をします。
サンサは依然としてデナーリスがジョンをコントロールしているんじゃないかと信用していませんでしたが、「私の目的は鉄の玉座であり、ジョンをコントロールしてるなら、わざわざ北部へは来ない」という言葉にサンサは納得。
しかし、サンサは「奪われた此処を私たちは奪い返し、二度と誰かに屈しないと誓った」という話をし、「あなたは北部の何を知ってんの?」とデナーリスを問い詰めます。

前回「ボタンの掛け違い」という風に私は表現したのですが、そのズレは解消されませんでした。むしろズレが大きくなったようです。
サンサは権力を握ろうとする者が裏切ることや、権力者が暴君化することを知っています。ですからデナーリスに対し、その危険性があるということを拭い去れないのでしょう。



そんな時、シオンが幾人かの鉄の兵を伴ってウィンターフェルに到着。
サンサとシオンの再会シーンは、視聴者に二人がラムジーから散々虐げられ、逃げ出すまでの苦難の道のりを思い出させるものです。

ブランとも再会したシオンは、ウィンターフェルを奪ったことを詫び、今度はブランを守ると告げます。

そして、今回のエピソードはとにかく「ジェイミーとブライエニー」
ジェイミーは、かつてブライエニーと一緒に王都へ向かっていた時のように、悪態をついたり皮肉を言うことがありません。
むしろ、自分はもう戦闘力が乏しくなってると認め、ブライエニーの傍で一緒に戦わせてくれと頼みます。
悪態をつくジェイミーばかり見てきたブライエニーは、そんな素直で実直な彼に戸惑います。

私が一番好きだったシーンは、ジェイミーがブライエニーを騎士として任命するところ。

嗚呼、この二人はやっぱり特別♪
男女関係の愛とかそういうのを越えてる気がする。
互いにリスペクトし、尊重し合うって素敵emoji

トアマンドがブライエニーに「何で騎士じゃないのか」と尋ね、「女は騎士にはなれない」って言ったブライエニーに対し、ジェイミーが「騎士である俺は任命できる」と言った瞬間からの流れ。
本当に良いシーンでしたemoji
心なしか、ブライエニーの目はうるんでたような気がします。
トアマンドが騎士になったブライエニーに拍手。

もうこのシーンだけで私は大満足ですemoji

ウィンターフェルでは死の軍団との戦いの準備が着々と進んでいます。

やはり、リアナ・モーモントとジョラー、従兄妹同士の会話シーンが入りました。
ジョラーはリアナちゃんが子供だから彼女が戦うことを危惧してましたが、リアナちゃんも戦うんですね。
彼女の母親も戦士でした。

ジョラーのところにサムが剣を持ってやってきました。そして、ターリー家で代々受け継がれてきたヴァリリア鋼の剣をジョラーに託します。
第七章が放送される前、知識の城にてそのシーンがあるんじゃないか?と予想されていました。第七章ではなく最終章ではありますが、その予想はビンゴでした。

終盤は、地下墓所でリアナの墓前にいたジョン。
そこへデナーリスが来ました。
彼女の兄レイガーがリアナを連れ去って・・・という話は、デナーリスも聞かされていたようですね。

ジョンはレイガーとリアナは愛し合って、秘密裏に結婚し、二人の間には子供が産まれたという話をします。
その子供はネッド・スタークが引き取り、ロバート・バラシオンから守るため、自分の落し子として育てたという話もデナーリスにしました。

デナーリス「!」
ジョン  「俺の本当の名前はエイゴン・ターガリエンだ」
デナーリス「!!マジで?誰がそう言ったの?」
ジョン  「弟が見たらしい」
デナーリス「見た??」
ジョン  「サムも知識の城にあった本で確認した」
デナーリス「ターガリエン家最後の嫡男ってこと?」

ジョン・・・自分がターガリエンと知っても、思いの外、特に葛藤はなかったようです(苦笑)
その件について、まだサンサは知らないみたいですね。

そして、放送前に予想されていましたが、ミッサンデイがデナーリスの元から去るのではないか?ということが「ビンゴ」になりそう。
グレイワームは生き残るかはわかりませんが、いずれにせよミッサンデイは自分の出身地に戻るかもしれません。
グレイワーム自身が行きたい所に行くことを望んでるっぽいので、彼がもし命を落としたとしても、ミッサンデイは彼の魂と共にナースへ戻るのかも。

いよいよ、死の軍団がウィンターフェルに到着します。


■関連記事■
最終章#2「A Knight of the Seven Kingdoms」を解説してみる



第三話の予告。


第三話は死の軍団とのバトルだけが描かれると思います(ゴーストまだぁ?)
何人か、次のエピソードでお別れしてしまうキャラクターもいることでしょう。
切ないですね。
来週の29日は運良く休日です。
放送時間も約一時間半と長くなりますので、トイレは済ましておきましょう。








★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★

プレステ・デビュー:いきなり「メタルギアソリッド3」をやる

「誰にでも”初めて”はあるものだ」

私がゲーム機でゲームするのは、スーパーファミコンの「スーパーピクロス」とか「ドクター・マリオ」以来です(笑)
PCゲームのオンラインでは、農園経営ゲームと「おしゃれ泥棒」を何年かやってましたけど、そんな私が無茶をするお話(記事)です。

本当は「アサシンクリード」をやってみようかなぁ~と思ったんですよ。でも難しそうだし、日本製のゲームがいいかな?と思って情報を収集。
すると「メタルギアソリッド」の評判が良く、ストーリーの面白さ、現実的なテーマだというので決めました。

スネーク     「この手のゲームはやったことがあるのか?」
kakinomoto「ないっっemoji
スネーク   「・・・・・emoji

 
しかもプレステ使用は初めてだし(苦笑)

調べたらプレステ3ですと。
中古を買うしかなさそうだったのでAmazonを漁ってみましたが、中古をネットで購入するのは不安だったんですけどね。
ソフトは色々セットになってる新品のレガシーコレクションを購入。
時系列的には「メタルギアソリッド3」から始めると良いらしく、それが入ったセットを選びました。

商品が届き、不安だった中古のプレステは細かな傷が表面にありますが、マシな方でしょう。とりあえず、ちゃんと動きますし。
加えて、使いこなせるかも不安要素。
コントローラーを見た瞬間「いっぱいボタンが付いてるじゃないかぁ~~複雑そう・・・」と及び腰に。
ソフトに添付してある解説書にコントローラーの使い方が記載されてますけど、読んでもよく意味がわからん。

でもとりあえず、やりながら指に覚えさせていくしかないですね。
当然のことながらVERY EASYモードでチャレンジ!!(笑)

まずコントローラーがブルブル震えたことにビックリemoji(マジです。壊れたのかと思った)

そしてトム(ゼロ)少佐による東西冷戦時代突入、キューバ危機などのお話を聞き入る(勉強になるなぁ)


◆ソコロフに会うまでの長い道


コントローラーがブルブルしながらジャングルの中に着陸。
「よっしゃぁ~頑張るぞ」と意気込んでみたものの、最初からグズグズ・・・・。

ツタが絡まってる木ってどれよ!!
あっち行ったりこっち行ったり、ウロウロ。
無線で場所が聞けるかな?と思って繋いだら、「どこへ行くんだスネーク!!」

どこへ行くんだ?と問われても、私にもわかりません(笑)

木に登れって言うけど、どの木なの?
△押しても登らないよ??

その後もしばらくウロウロ。
で、目立つ黄緑色の模様をした木を発見・・・それがツタだったとは。
ここで△押せばいいわけね♪
でも登ったは良いけど、どうやってバックパック取るの?

とりあえず、コントローラーをわちゃわちゃ押してたらゲットできた。

次は底なし沼。
何度、スネークを死なせたことか(沼が越えられない!!!)
無線で少佐に繋いだら「底なし沼だから気をつけないと死ぬ」と言われ、「いやもう、何度も死んでんだけど・・・」と。

そして「沈む前に急いで渡らないと~」とのお言葉。
急いでるつもりなんだけどなぁ。
ワニにはぶっ叩かれるし、そのたびにコントローラーがブルブル振動しまくるし。
向こう側までの間に一旦沼から出られる地点(ワニはいる)に上がってから、ワニに叩かれるのを回避。それで何とか向こう側まで行けました。

~~~そして順調ではないですけど、ソコロフさんとご対面♪
その後の作戦に進みました。
話の方は面白くなってきたぁ♪
悲しいのは私がプレーヤーってことですね(苦笑)

◆次なる作戦は更に四苦八苦


ゲームの機能などを熟知することなくスタートさせたものだから、色々わからないまま進めてしまいました。
途中で必要なアイテムをゲットしてなかったり、携帯する武器のチョイスができることも知らなかったり。
「CQC」のやり方も身につかず、シューティングなんかも下手過ぎてお話にならないレベル(苦笑)

例えば、相手を「CQC」にて倒した後に銃で撃つのをトライしてみましたが、「銃口をどっちに向けてんだ?」という状況から、相手に向けるまでオタオタ。
その間、相手は立ち上がり反撃してくる・・・特にボス戦では致命的。

警備中の兵士たちを陰から麻酔銃で撃つのは慣れてきましたけど、銃撃戦になるとダメですねー。
ちっとも当たりゃしない。

あと、スネークさんがどこかに上がる時、位置をキチンとしなきゃならないのか、△を押しても上がってくれず、それはチョッとイライラしました。
コツとかあるのかな?

「スネークイーター作戦」では、とにかくボス戦が!

どの武器を使えば効果的なのか、さっぱりわからない。
やられまくってるので焦るし。
「ヴォルギン」~「シャゴホッド+ヴォルギン」が一番大変でした。
ここで武器の切り替えとかできなくて、相手にダメージ与えられず。
ヴォルギンの場合はタイムオーバーばかり。

どうやってクリアしたのか覚えてません(笑)
彼との戦いは、ある程度ダメージ与えるとムービーになって、それが終わるとバトルの続き。
クリアした時は、そのムービーまでの時間が1分弱でした。
後半は時間が割とあったんですけど、爆破まで数十秒という状態に。
ヴォルギンに対してあと一回ダメージを与えれば終わる状況だったので、凄く焦った。「ここまできたのにタイムリミットになったら嫌だ~~!」ということで、ガンガン攻めまくり。

弱いヤツがムキになって、やたら拳をぶんぶん振り回してるような感じ?
で、何気にオセロットが応援してくれていて嬉しかった♪

「シャゴホッド+ヴォルギン」も苦労したわ。
あんなミサイルぶち込んでくるのって卑怯じゃん!とイラつきながら、その現場にあった武器(名前がわからない)でヴォルギンを狙って乱射。

スネークはミサイルやら何やら食らい続け、ダメージ受けまくり。
シャゴホッドのキャタピラ狙いでRPG使って止めてはみても、その後すぐに動揺してるヴォルギンを狙って撃てない。その辺が未熟ですね、私は。

ザ・ボスはCQCでダメージ与えました。
この戦いもタイムリミットがあるので、オタオタしてる私には厳しかったです。
色々試したんですけどね。
何度かタイムオーバーになってしまいましたよ。
CQCをやってザ・ボスが倒れた際、更に足蹴りできたこともありましたが、私が焦ってるので「お~~いスネーク何やってんだ?」状態になります(笑)

クリアできたのは、たぶん数秒前だったと思います。
これも、あともう一回ダメージ与えないと・・・というので、攻撃を受けてもすぐ立ち上がってザ・ボスを追いかけ、CQCで地面に叩きつけました。

終わった時は心臓ドキドキ、コントローラーを握る手が汗ばんでた。

◆ゲームで泣くなんて思ってもみなかった


ザ・ボスとの対決の直前、彼女の話で泣かせられたのに、その後、バトルに続くシチュエーションってキツイでしょ(泣)
ほんの僅かな瞬間、凄く優しい声で語り出したザ・ボスに「うわぁ~~んemoji」ってなりそうでした。
戦ってる時のBGMも途中から胸を打つような曲が流れ出してたような(必死だったからよく覚えてない)

「ザ・ボス、俺は人に忠を尽くしたい。だから、あなたを一人で逝かせない」って戦いを放棄したくなったもん。
そうなったら、ザ・ボスは「決してそれを私は許さない。私に忠を尽くすなら、スネーク、お前は生きるんだ」って言いそうですけどね。
それにエンディングのムービーで号泣寸前。
エヴァの声優さんも涙声だったような・・・それでもらい泣きした部分も。
とにかく、良いストーリーでした。

プレーしてるとスネークが我が身のように思えてきますね。
ゲームですけど、こういう体験ができるんだなぁ~と。
なんか実直すぎるスネークがいじらしいemoji
「そこでエヴァにチューemojiするんだよぉ~スネーク!!」とか、思ったり(笑)
エヴァのお約束「前ファスナー開け」
怪我した後は弱音吐きまくるエヴァ。
「お腹がすいた・・・もう動けなぃ・・・」
私のスネークは目的地に向かうより、食糧確保に余念がなかった(笑)

「後で必要になるかもしれんし」と、もったいぶって食べてなかったカロリーメイトや即席ラーメン。あの時に全部奪われてた悲しさ・・・・食べておけば良かった。
山岳地帯でお腹がグーグー鳴りまくっても「まだ食わん!空腹に負けるか!」と残しておいたのに~~!!

私のスネークは、フィアー戦の時の矢が刺さったままだったんですけどね。
あれはバトル中に矢を抜かなかったからですかね?
ちょっとカッコ悪いスネーク状態でゲームが続いてたわ(苦笑)
変装して潜入しても、何本も矢が刺さってるモロ怪しい人状態。

それと、エンドクレジットの後、あのようなオチがくるとは思いませんでした(エンドクレジット最後まで見なきゃダメよ~)

初めて、こういうゲームをしましたけど、楽しめました♪
「レガシーコレクション」なので、また続きをやります。物語の時系列だと次は「ピースウォーカー」みたいですね。
今回は話がどうなるのか知りたいからゲームを進めてきたような感じ。
今度はしっかりゲームとして楽しむために改めてプレーするのもいいかな。少し難易度を上げて「EASY」でやってみようかしら?

最後にスコア(?)とか表示されましたが、意味がわかりませんでした。「VERY EASY」なので練習みたいなもんだし、どうでもいいけど。

銃の使い方を覚えたい。
武器を切り替えた直後にスムーズに次の態勢ができるようになると、ずいぶん戦いも楽になるのになぁ~。








★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★

【解説】最終章#1なぜ北部ではもめてるのか?@ゲーム・オブ・スローンズ

最終章第一話は、思っていた通りの問題が生じ始めましたね。
以下は最終章のネタバレを含んでいます。未見の方は注意。



「サンサひとりで嫌みったらしくなってる」と勘違いしてる方もいると思いますので、ここで改めて過去シーズンに於ける「北部」に関することを振り返ります。

第一章は北部の混乱が生じた


ご存知の通り、キャトリンがティリオンを捕らえたことがキッカケです。
それによりジェイミーはエダードを襲いました。その報せは北部にも伝わり、シオンはロブに「戦争だ」と煽ったことを覚えているでしょう。

その時ロブは「家の問題」であるからシオンに口を出すなと言いました。
しかし、エダードが謀反者として捕らえられたことによって一転。ロブは北部の諸侯たちに召集をかけ、ラニスターを相手に戦いを開始しました。
これはスターク家だけの問題ではなく、北部の問題となったわけです。

ロブは拘束されている父、妹たちの解放を目指して南下していきますが、エダードは処刑されてしまった。
それがキッカケで北部の諸侯たちも本格的に立ち上がった。
ロブを「北の王」と宣言。
それは、どこからも支配されない独立国家としての北部だと、自ら宣言したことになります。

第二章以降、北部は不安定となった


そのキッカケを作ったのはシオン・グレイジョイ。
シオンは父親の名誉、自分の力を誇示したいがためにウィンターフェルを襲いました。それはロブの立場を陥れることになり、ロブは自分の拠点・城を失った「王」となってしまいました。
「北の王」とは名ばかりになり、軍は徐々に求心力を失っていきます。

やがてウィンターフェルは焼かれ、ブランとリコンはそこを出て、北の壁に向かって旅を始める・・・という流れ。

ドラマでは具体的に描いてはいませんでしたが、グレイジョイの兵士らは北部のあちこちを襲い掛かりました。
鉄の兵たちは北部を混乱に陥れたんです。

その鉄の兵を追い払ったのは、ルース・ボルトンです。
しかしそれも北部の平和には繋がらなかった。
グラヴァー公はボルトンのお陰で鉄の兵を追い払えたと言っていましたが、北部総督がボルトンになったことで、以前のような北部を取り戻したとは言い難かったのです。

そのボルトンと戦おうとしてたのはスタニス・バラシオン。
「真の王である」と主張していたスタニスがボルトンと戦って勝ったとしても、スタニスは南部の人間です。
北部総督にはなれません。
ジョン・スノウはサンサ、アリア、ブラン、リコンの居場所を知りません。
肝心のスタークはバラバラなままでした。

第六章でウィンターフェル奪回~北部の確立


野人や谷間の兵も加わりましたが、ウィンターフェルの奪回に成功します。
それ自体がスタークによる「北部の奪回」なのです。
土台が不安定なまま、ジョンとサンサはボルトンに戦いを挑んだわけですが、「自分たちの手で取り戻した」という意識は強い。

しかも、サンサは政治的な観点で物事を見ることができるよう成長しました。

そして、北部をひとつにまとめるため、ジョンは「北の王」と宣言され、ロブの時と同様に独立国家としての北部の確立を望んだ格好。
北部にとって落し子であるトメンから支配されるより、スタークの血が流れているジョンを王にすることの方が納得できるでしょう。

ジョンは死の軍団と戦った経験があるため「脅威との戦い」に主点を置いています。一方のサンサは、「戦争は政治的外交手段」という見方をしてます。
この食い違いが第七章で描かれました。

民が望むのは何?
それは平安です。
安心して暮らせることです。
けれども現在の北部は、北と南からの脅威に挟まれてる状態。
ジョンは北からの脅威にしか対策をしていません。しかも南からデナーリスを引き連れて来ました。

デナーリスの戦力を借りるため、ジョンは「独立国家」としての北部を放棄したのです。ジョンは死の軍団に勝って生き延びるためには、「王だの独立国家だの言っていられない」という考え。

一方のサンサはスターク家が代々行ってきた「北部を守る」という役目を自覚し、サーセイの脅威も心配していたところです。

北部の諸侯からジョンは所謂「北部」のアイコンとみなされたと思います。北部は長らく正義と指導力のある中心的人物が欠落していました。
ですから、ジョンが落し子であろうと「北の王」と宣言されたのは、「力強い北部」を望んでいることの象徴だったのでは?と思います。

サンサはそれを理解しています。
だからこそ、自らデナーリスに忠誠を捧げ「北の王」を返上し「北部総督」となったジョンに戸惑っているのです。

サンサが食糧の問題を投げかけたのも、デナーリスへの嫌味ではなく、民のこと考えなければならないことを主張したのです。
デナーリスは北部を知りません。
ティリオンがかつて、ミッサンデイとグレイワームに「スタークはエールに落ちたハエに”エールを吐き出せ”と言った」というジョークを話していましたが、ハエが飲み込んだエールも無駄にできないほど、寒く暗い北部では食糧確保が困難です。

デナーリスは奴隷を解放し統治した経緯があります。
しかし北部の民は奴隷ではありません。

北部は自分たちで宣言した「北の王」を2人失いました。
またも結束力が低下しそうな状況の中、死の軍団との戦いが待っています。
それをどう建て直し、南北の脅威に立ち向かうかが終盤まで描かれるかもしれません。

「サンサって嫌味な女」という風な意見を見ることがあるんですけど、彼女はもう「夢見る夢子さん」ではなくなりました。
お花畑で蝶と戯れるお嬢様ではないのです。

過去シーズンこのような背景もあったなぁ~ということを意識して見ると、また違った認識になると思います。


◆余談◆
最終章の放送前、キャラクターの画像が公開されました。
その時「ジェイミーの着ている甲冑は北部のものっぽい」と思っていましたが、ロブが着ていたのと同じですね。








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